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中小企業、製造業DXのススメ

※はじめに※

この記事は2020年9月現在の社会情勢が取り巻く環境下の内容です。
昨今の事情に対して個人的な意見として書いています。
予めご了承ください。中小企業・製造業の経営者にこそ読んでもらいたいと思って書いてはいます。もしなるほどな!!!と思って頂ければ経営者のご友人がいれば一度読んだほうがいいかも!みたいに広めて頂ければ幸いです。

・DXについて

皆さんもう既にここに来られるということは
DX=デジタルトランスフォーメーション
というのはご存知の通りだと思います。
ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる
なんて言われても実際に何をすればいいのかわからないかもしれません。
実際にどうしたらいいかもわかりません。そもそもIT業界の説明は理解はできても、実際の中身の動作を理解できないと広告に騙されて買う健康食品や化粧品と何ら代わりがない出費となります。それでは突然ですが問いかけます。

経営者(責任者)のあなたは本当に理解できていますか?

私は多分できでいると答える経営者が半数を超えると思っています。
ですが・・・

・実際マクロ以外のプログラムを書いて走らせることはできますか?
・プログラミングにおけるHello World!の意味が理解できるでしょうか。
・今社内で使われてるシステムの言語は何か知っていますか?
・導入しているハードウェアの妥当性を検証していますか?

IT知識とはそういったところから判別していきます。上の内容が一つでも理解できていないならあなたは本当はベンダーに騙されているかもしれません。それではIT関係にもちゃんとした知識を社内にも蓄えて行くために、必要な理解を説明していきます。

・PCに対しての理解不足

一昔前、XPやWindows7初期ぐらいまでの時代、
この時期の俗に言う「PCを触れる人」という基本的な定義が一般企業とIT部門が専任である企業では大きな溝があります。
ここを理解しない限りDXはもちろん、AI/IoTなんてものは一生できません。まず経営者や管理職の方々はこの事実を飲み込まなければ進むことすらできないのです。実際、皆様の企業で進めているITベンダーやSIベンダーに投げている開発事業が予算的に妥当かどうかもわからないのです。支払えるから支払ってるだけ、他社に負けてはいけないから支払っているだけという状況であります。実際には騙されている場合もありえます。
ではどういう溝があるか見ていきます。

・PCのできる人(一般企業)

これはもう簡単です。Officeが触れて資料作りができる人です。
そもそも管理職の皆様は自分の見える範囲でしか判断が付きません。
視覚的に見てわかる範囲の『Office』ならなんとなく理解できます。
そういった人は2~30年前から存在します。

つまりどういうことか。

社内にいるPC知識のあると思われる人材
Officeに詳しいだけでそれ以外の本当に必要なPCの知識については乏しい訳です。その人がOffice黄金期を考えると社内に2-30年もいる訳です。社長や幹部の皆さんとも付き合いが長く、確実に信頼のある人材となっています。
管理職や実質的な実権を握っていてもおかしくはありません。
普段からその担当者に「こういうことしたいからお願い」なんて世間で話題になってる単語を元にシステムの見直しを投げてませんか?
ベンダーに相談するような中間役に当たる人です。実際はPCに対してなんら知識はありません。ベンダーと話す上で必要な用語は知っていますが非常に上辺だけです。

・PCのできる人(IT部門のある企業)

こういった企業は担当者が専門に分かれています。人数がいない場合は兼任をしている可能性がありますが分野は全体的に把握しています。
フロントエンドやバックエンドなど実際に構築する人材や、
プロダクトマネージメントにインフラ構築など得意な分野は非常に異なります。実際にWebというものがどういう技術やどういう規格で動いているかを把握、現在の主流となりつつある新しい技術も日々追っています。

・理解が必要

この差は非常に大きいです。PCの基本構造からネットワーク構造まである程度知識のある人材はソフトウェア側の進歩に対して非常に対応が柔軟です。ある程度までは現存する技術の組み合わせに過ぎないからです。Officeしかできない担当者ではこうはいきません。このソフトはこのソフト、あのソフトはあのソフト。といった認識で根底の技術が同じなことに気づかないからです。この差を理解して今後相談する担当者を見極めていく必要があります。

・決断が必要

今まで貴方が困ったときに頼っている人材。その人に投げていては一生DXのような改革は生まれません。ではどうすればいいのか。
パターンは3つあります。

・パターン1

実際の現場でPC周りで困ったら誰にまず相談しているのか現場の人材に確認してみてください。実は知識が豊富なのにくすぶっている人材、もしかすると貴方の会社の救世主となりえる存在がいるかも知れません。貴方が普段相談しない相手であれば一度思い切って聞いてみてください。
「社内システムで不満、不要な点はないか?これからどう展開していくべきか」と。

・パターン2

上記パターンはあり得る存在もありますが、中々既に「取ってつけたようなシステムを何故持ってくるんだ。」なんて思われているかもしれません。中々思っていても口に出せない状況になっている場合があります。
ここは思い切って外部から2~3名ITに詳しい人材を雇入れ、もしくは若手に勉強させましょう。難しいかもしれませんがいなければ作ればいいのです。
人材を。

・パターン3

ベンダーを変えてみる。です。割と効果は薄いかもしれませんが場合によっては当たりがくるかもしれません。そもそもベンダーの言いなりや、ベンダーに言われたものをそのまま導入している状況ではDXなんてできません。

・社内DXの為の改革に当たって

私のおすすめは1と2の併用です。
まずは若手は会社を知ってもらう必要がある。とは言いますがIT知識については既にある程度荒削りですが断片的にも知ってる人材が確保できる世の中です。実際に既にあるシステムを理解している人材と外部から情報知識に富んだ人材を組み合わせることで飛躍的に社内のシステム環境は2~3年で向上する可能性があります。

ですがここには落とし穴が存在します。社内の知識向上には繋がらないということです。そこで一つ経営者の中小企業の皆さんにITパスポートという資格を社内で奨励金を踏まえて獲得させることを推奨します。
それを含め、基本情報応用情報なども資格獲得を社員に促します。
聞いたことないな?と思った人は安心してください。この資格は経産省所管の独立法人が定めた資格です。ITパスポートはIT業界では通用しません営業レベルではある程度向上します。これだけで20年以上固まってしまっているITへの知識は最低でも5年は巻き返せる訳です。

実際にDXに繋げるには今後、導入したシステムを含めて本当に必要な技術で、本当に必要なシステムだったか。再検討が必要です。大体の日本企業がジェンガ方式で、必要があった部分を引っこ抜いて加工を加え上に乗せてグラグラしているような社内システム構造を起こしています。既にシステム臨界点を迎えている可能性も捨てきれません。

まずは土台を築き直す必要があり、それが実際今から本当の意味でできる企業は稀有です。実際、DXは無理だと提唱する話題は現在最も有力だと思います。ではしないままでいいのか。というわけではないのです。今後貴方の会社が正しくIT知識に対して理解し、発展するには経営者の理解が最優先です。

もし不安や相談があるならコメントに残して頂いても構いません。今後貴方の会社に正しいDXが起こることを私は切に願います。

それではまた。

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