DTV界隈と構築について基礎からまとめてみた。
アングラであることと複数の技術知識が必要であることからめちゃくちゃに敷居が高いDTV文化(TS抜きとも)について雑にまとめてみた。
以下のサイトは当記事のソースとなります。
基礎の基礎知識編
まずこれを理解するためにはTSが何かを理解する
MPEG-2という規格があり、ざっくりいうと動画(音と映像)の形式。1995年に策定された。MPEGはMoving Picture Experts Groupという団体の略。
蛇足だが、MPEG-3は欠番であり次はMPEG-4、いわゆるMP4である。んじゃMP3は何?となるがこれはMPEG-1のAudioLayer-3である。MPEG-1の規格の一つと認識している。
んでMPEG-2 TSはMPEG-2トランスポートストリームで伝送をしている。つまりデジタル放送はこの方式で配信されている。
んでTSはCCIで保護されているけどなぜかそれができないチューナが売っていてそれをうまいこと利用したいろんなことをTS抜きという。感じ。
スピードを上げて説明する。
B-CASカード
B-CAS社によって開発された。デジタル放送が開始された際に、有料放送契約者(WOWOW)を対象として運用開始された。その後、CSやスカパー!の有料放送やNHKの受信料にもこのカードの技術が使われている。
最近のテレビではこれを取り外せないようになっている(雑)
B-CASカードのセキュリティ不備を受けて、4K/8K対応機器のみならず地デジ/BSCSのみの受信機も、B-CASカードから機器内蔵のACASチップへと世代交代が進んでいます。通称「A-CAS」
チューナー
テレビの電波を受信する機械。昨今のテレビには普通についてる。例えばパソコンのモニターとチューナーを組み合わせたらテレビを買わなくても見れる。
ドライバ
OSにハードウェアをつなげた際にハードウェアをそのOSで使えるようにするソフト。ハードウェアの”操縦者”
その他歴史に関しては以下の記事が詳しい
一度は見ておく(羽目になる)サイト
さらに深堀する前に以下のサイトをざっと見ておく。
網羅的な知識は以下のサイトが詳しい
歴史あるWiki的なのは以下
2024年のDTV最新情報は以下のブログが一番詳しい。
ここは必見。
現状のメインソフトウェア
視聴と録画ソフトの2つがあり、OSごとに推奨が異なります。
Linux向け
MiraKurun
PCをテレビにするためのソフト(ざっくり)
ChinachuはMirakurunの前身。どちらも「ゆるゆり」という一時期ブームになったアニメ(漫画)が由来。
EPGStation
MiraKurunと合わせて使う録画管理ソフト
後述するがMirakurun前提であり、更新が止まっている。
Windows向け
TVtest
デジタルTV放送視聴用のWindows OSパソコン公式アプリケーション。
Windowsでテレビを見たい人はこれを使う。
デジタル放送総合技術研究開発機構(DBCTRADO)が提供し、関連ライブラリを含めて全てオープンソースで配布されている。
EDCB
録画ソフト。主にTVtestと組み合わせて使う。
老舗の録画ソフトで安定している。EはEPG(電子テレビ欄)の意味。
BonDriverとは?~その種類~
先述したようにドライバとはOSと周辺機器との橋渡しみたいなものである。
ただし、実態はデバイスドライバとアプリケーションの橋渡しをするDLLである。(なので.DLL形式)
radh-sh版BonDriver_BDA改
OEM供給元が異なるPX-S1UD系統をはじめ、汎用的に使用できる奴
Plex_BonDriver
PLEXチューナー用
Jacky版BonDriver
純正と思われるDigibest OEMチューナー共通のやつ。ブラックボックスで扱いがピーキー。
Kuma版
古い情報です。無視してください。
Mirakurun版
Mirakurunで使うやつです。
BonDriver_mirakc
Mirakurun版の上位互換です。
仮想BonDriver
チューナーをネットワーク越しに利用するためのもの。BonがBridge of networkであるのだなぁと思いました(嘘)Bonは凡のボンです。
BonDriver_Proxyや厳密にはBonDriver_Mirakurunが該当
PX4_drv
PLEXやe-Betterから発売された各種ISDB-T/Sチューナー向けのchardev版非公式Linuxドライバです。BonDriverとは別。
チューナ選定
ぶっちゃけ以下の2パターンと思う
高くてもいい。
PCI接続となる。
安定する。
BSも観たい。
なら2万円の「DTV02A-4TS-P」
安いのがいい。
USB接続となる。
安定する。
なら4000円~の「PX-S1UD(本家)」か「MyGica S270」
USBに制限があるならどうしてもコスパが悪くなり、
値段が上がるので非推奨。
かなり難しいのでスモールスタートでいいと思いますよ。
構築パターン
大きく3パターン用意した。大体ググってQiitaなどに記載されているのはいずれかのパターンだと思いますを。
まずイケているのはLinuxで構築する方法。
もっというとUbuntsu環境でMirakuruとEPGStationでTSサーバを組みことである。
Windowsと違い、余計なサービスが動いてないうえに
Linuxは無料だしRasspbery Piといったミニマムな環境で動く。
ただし、Linuxがゆえに敷居は高い
次にWindows上でDockerもしくはHyper-V でLinuxを動かす方法。
新しくパソコンを買う必要がないのが強み。
また使っているパソコンのリソースが有り余ってて低TDPならなおよい。
結局Linux使うことやコンテナ、仮想マシンの知識が追加で必要になるデメリットがある。
最後が(余っている)Windowsに直接サーバとして運用する方法
ミニPC(NUC)や古めのノートパソコン(余ったパーツで生やした自作PC)などが該当する。高性能なWindowsPCではまずやらないが、
直接インストールするのでエラー発生時の切り分けがしやすい。
非公式だがWindowsでMirakurunを動かす方法もある。
また、Windows向けBonDriverが複数ありここで躓く。
特殊なケース
余っているWindowsが7や10の場合はサポート切れで脆弱性が気になるためWindowsをアンインストールし、
Proxmox VEというハイパバイザみたいなLinuxディストリビューションを入れるのもアリ。
導入記事を読み解く
タイトルで以下のことがわかる。
OSはUbuntu(Linux)
TV管理ソフトはMirakurun
録画はWineというWindowsのソフトを動かすソフトを用いて
EDCBを使う。つまりEPGStationは使わない。KonomiTVというロケフリソフトを使う。これが配信サーバみたいなものらしい。
録画がEPGStationじゃない理由は以下のとおりらしい。
その他便利ソフト
BonDriverProxyEx などのチューナー共有ソフトをインストールする
チューナー共有ソフトを使うと、チューナーが入っていない PC からでも視聴・録画できるようになります。
KonomiTV などのロケフリソフトをインストールする
ブラウザからテレビを視聴できるようにするソフトです。
これを使うと PC のみならずスマホやタブレット、さらには外出先からでもテレビが見られるようになります。
録画物加工ソフトを使う
Amatsukazeが筆頭。CMカットなど。
さすがに遠い知識(気が向いたら追記する)
Docker
Proxmox
Plex
Ubuntsu
Raspberry Pi
小さくて安いパソコン。SDカードにLinuxを入れて動く。録画するぐらいならWindowsでなくてもよく、ミニマムにTS抜きしたい人はこちらを使うことがおおい。
正直な話
テレビを1440pで録画するメリットって何でしょうか?
字幕データがある強みはあります。
ただ、TVer筆頭に見逃し配信があること、Netflixなどの配信がほぼ無期限であることがあります。
ジブリやディズニーといった
日本で配信されない(ディズニープラス限定・DVDBDしかない)長編映画&何回も見る
モノは録画するにあたると思います。
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