育休を取って僕がデザインしたこと
最近、3週間の育休を取得しました。
昨年の11月に娘が産まれ2ヶ月が経ってからの育休で、本当に幸せな時間を家族と過ごせて、素敵な毎日を送ることができました。夫婦で今後の娘のことについてを集中して考えることができたのも育休を取得してよかったことの一つです。
育休中に色々とやってみたことや学んだことを今回は書こうと思います。今後育休を取得する男性の方などに何かの参考になれば幸いです。
はじめに
私たちは不妊治療を1年半行い、ようやく娘が産まれました。緊急帝王切開で、産まれたときは呼吸が少し弱く次の日にはNICU(新生児特定集中治療室)がある別の病院へ移るなどバタバタとしていましたが、今では母子ともに元気にしております!
奥さんのお母さんがひと月住み込みで面倒を見てくれたり、年末年始休暇や育休を使って、約3ヶ月間みんなで娘の成長をサポートしました。3ヶ月経つと検診も数回終え、それなりに大きくなって赤ちゃんの扱いも少し慣れてきて私たちも安心して一緒に生活することができてきました。
一応、こんなスケジュールでした。
ユーザベースでは、有給休暇とは別に7日間の連続した休暇を年に2回取得できるロングバケーション制度(LV)があります。まだ入社して1年経たない私は有給を多く持っていなかったので、これは嬉しい制度でした。また1ヶ月以上の長い休み(国の育休制度利用して)を取得することもできましたが、ブランクが開き過ぎると得たばかりの感覚が鈍ってしまうと思ったので、今回の育休はLVと有給を組み合わせて3週間取得することにしました。
こどもの環境
私の自宅は元々は祖父母が住んでいた家を、結婚を機に私たち夫婦が住みはじめました。広くて助かっていますが、木造の少し古い家だけに使い勝手が悪いところや、老朽化したところがあり色々と自分で手直して今でも大事に住み続けています。
徐々に住みやすくなってきたのですが、今回娘が産まれて今後の成長について色々調べてみたのと、友人夫妻が生後10ヶ月の子供を連れて遊びに来たときに気づいたことが多々あって、家の環境について改めて考え直すことにしました。
そして次のような方針を考えました。
・ハイハイなど、いつ動き始めても安心できる空間
・行動範囲に危険なものを無くして安全にする
・物を取りあげたり行動を制限しない自由に過ごせる環境
・自分で洋服を選び、着たり片付けを覚えてもらう
成長段階に少し幅がありますが、先回りして安全安心で、かつ自由に遊べるようにしたいなと思いました。
寝る場所
元々は畳のある和室だった寝室を洋室風に改装しており、元あった押入に娘のベビー布団を置いています。おむつ替えをする時に腰を痛めない適度な高さがあるので、落下防止のために簡易的な柵を作りました。いずれは大人と一緒に寝ると思うので、ひとまず寝返りしても安心できる布製に。
設置した数日後に今までにない大移動をしていましたが、無事に守ることができたので安心。
(こうゆうのは「みてね」にすぐあげて親族に話題を提供しています。)
また、寝室とリビングは別の階になるため監視カメラを設置。普段はリビングで生活し、夜の寝かしつけ以降は寝室で寝てもらって生活リズムを徐々に整えてもらうようにしました。寝かし付けが終わった後は、音を気にせずに映画を一緒に見たり会話するなど、夫婦の時間を作ることができます。
(昼夜使える安価なYISSVICのカメラ&モニター)
リビング&ダイニング
普段家族が生活するリビングは部屋全体を安全にし、行動範囲を制限せず自由に遊べる環境を目指しました。この改善を夫婦で整理するために、部屋の採寸をしてillustratorで図面に起こし間取りを可視化しました。
元々フローリングにラグを敷いていたリビングは、娘が安全に行動できるようにするために新しいフロアマットを導入することにしました。色々と調べてサンプルを取り寄せ検証して、我が家には東リのフロアマットが一番最適でした。
・十分な厚みと優れた機能性(12mm厚 / 防汚、防ダニ、防炎など)
・吐き戻しなどで汚れても部分的に取り外して洗える
・部屋全体に敷くことができる。敷いても違和感なくダサくないもの
カッターでも簡単に切ることができるので、細かい溝も調整することができます。
クローゼット
洋服も見やすいように整理。自分たちの洋服の収納部屋に、娘も一緒に入って自分で服を選べるようにしたかったので、押し入れの下段を娘の洋服スペースとして確保しました。ただ、低い位置になるので自分たちの背の高さからは何があるかが見えづらいため、正面に引いて取り出せるラックを設置し、ハンガー掛けにしました。お下がりでいただいた、沢山の洋服がキレイに見やすく収納できました。
奥さんの食事
育休中の目標の一つとして、食事を毎日三食作ることを約束しました。レトルトや即席を使わずに野菜などを取り入れて多少栄養面を考慮しながら料理しました。私自身こんなに料理したのは、学生の時の一人暮らしやアルバイト以来でしたが、今回なんとかこなせたと思います。ここで特に難しいと感じたことは、時間の有効利用と食材の活用方法でした。
時間の有効利用
娘が毎日決まった時間、決まった量の睡眠をしてくれるわけではないので、まとめて一度に料理してしまおうと思うと中々うまく進みません。また栄養面を考えるには、一汁三菜以上の品数を用意しないと栄養を補えないと思ったので、合間合間の時間を使って料理し、下ごしらえや惣菜をストックする必要がありました。
(我が家は「ぴよログ」で睡眠時間やミルクの時間などを夫婦で管理)
ストック時に役に立ったのが耐熱ガラスの保存容器で、合間時間に容器が空いていたらストック料理をどんどん作っていきます。これだと食卓にそのまま出すこともできて、冷蔵庫内もきれいに整理することができます。
食材の活用方法
スーパーで週末にまとめて買い物を行うことで、時間とお金の節約にもなりました。私は買い物の際1週間のメニューをすべて考えるというよりも、主なメニューのみを頭に入れておいて、あとは常備食材と別にその週に3つ4つ決めた主食材をストック用とすぐ出す用の料理に使い分けてきれいに使い切るようにして惣菜を用意しました。
(お味噌汁やサラダは、きっちりと最後まで使い切るために調整しやすい料理です。)
我が家の常備食材例(何にでも使える系)
人参 / 玉ねぎ / コーン / ねぎ / ジャガイモ etc...
下ごしらえのタイミングでいくつかの料理分の常備食材を切ることや、例えば昼食のパスタの時に多めに湯がいて、ストック用のサラスパも作るなどして、一つの料理のためだけに台所に立たないようにしました。
奥さんの栄養が子供へと伝わると思うので、偏よらない食生活を心掛けてはいましたが、週末は外で買ってきたり、お肉料理など好きなものを食べて適度に手を抜く日ももちろん作っています。
家族の時間
何度も言いますが、育休中は本当に幸せな時間を過ごせて素敵な毎日でした。娘が産まれるまでは「仕事する時間が減ってたらどうしよう。。」とか思っちゃっていたのですが、育休取得後は、どうやって子供との時間を潰さないで仕事をしていくか、時間を作るためにはどうしたら良いのか?についてを私自身の今の課題にしています。
いま育休中の奥さんも出産前は忙しく働いており共働きでした。私がユーザベースに入る前は、子供が産まれて何年かは時短で仕事してもらうことになってしまうかなと当たり前に思っていました。ユーザベースでは働き方も自由にデザインすることができるため、ちゃんと責任持って仕事をしていれば、育児に合わせて時間を組むことができます。
朝夕の送り迎えやご飯お風呂の支度など、子供の生活に合わせて時間をブロックしていれば、育児を優先することもできます。もちろんその時の状況にもよって臨機応変に仕事の対応をしますが、基本的には性善説に基づいて仕事に責任を持っていれば何かを問われることはないです。私の状況的にまだ上記のようなスケジュールではないですが、いずれ保育園に通い、奥さんもフルで働けるような時間を私自身が工夫して仕事をすることで、家族との時間をうまく組んでいきたいなと思っていますし、社内でもそういった働き方をしているパパママはたくさんいます。
そしてユーザベースでは、産休育休にまつわる不安や悩みを解消し、社員が安心して制度を活用できることを目的としたすごく素敵な「UB産休育休ハンドブック」があります。他にも育休について気になった方は、ぜひこちらもご覧ください!
終わりに
チーム内でも何人か育休を取得していて、中でも特にCDOの平野からは「絶対取った方がいいよ」と言われていたのですが、私自身、取る前は「今仕事を頑張りたいな」と思っていたのもあって、ちょっと半信半疑気味で申請をしていました。
実際取ってみて、取る前と比べて時間の価値観や育児全般を学ぶことができたのも本当によかったです。いかに世の中のママがすごいのかを身に染みて理解しました。育児はママがやるものみたいな古い考えに固執しないで、夫婦で子育てに励みたいと思います。
今後の家族の事を集中して考えることができたのはとても貴重でした。これから奥さんが出産を控え、育休が取得できる状況の男性の方には、ぜひおすすめしたいです。
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