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ジャーナリスト=ならず者

日本における女性新聞記者の草分けであった人物をモデルにした、『はね駒』というテレビドラマの再放送が、NHKBS3で放送中です。

先週見ていて、面白かったシーンを紹介します。

主人公のりんが、京都・祇園の芸妓を取材すべく、単身乗り込みます。しかし、取材の許諾を得たはずなのに、肝心の芸妓はどこかに身を隠して行方知れず。4日間の予定を1日延ばしますが、とうとう見つけることはできませんでした。東京に戻り、上司の編集長に京都取材の報告をするところです。

新聞記者を、世の人達がどう見ているか?
京都の人達の私を見る目が、まるでならず者でも見るみたいで。

聞き込みに行った鼻先で戸を閉められたり、
女の新聞屋には用がないから帰れと、まるで押し売りでも追い返すようあしらわれた。それが堪えました。

職業に貴賎なしといいます。色眼鏡の決めつけは、不当です。

しかし、日本の新聞の歴史や新聞記者の生態をたどり、現在の醜態を見るにつけ、京都の人たちと同様、今の自称ジャーナリストに対して、ならず者と言いたくなります。

だって、そうでしょう。

社会の木鐸であるはずのジャーナリストは、明治以来権力とべったり。国民に真実を知らせるどころか、隠蔽しまくりました。そして、自分たちが、権力を動かすプレーヤーであるかのように、勘違いしているのですから。

職業倫理に忠実なジャーナリストも中にはいるでしょう。しかし、クロスオーナーシップや新聞再販制度のことを知れば、日本の報道機関は既得権益者集団の一員であることが、わかります。

したがって、日本の報道機関は、政府の公式見解をそのまま垂れ流す、広い意味での行政機関の一つであると考えるのが、妥当です。

その意味では、日本という国は、北朝鮮と同じ情報統制国家です。

昨日の記者会見を見て、そう思いました。









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