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令和元年1208再試験 添削解説②

1)はじめに

今月から開始した有料の定期マガジン。

記事の単品購入もお申込いただき、少しでもエスキス改善のお役に立てるよう気合を入れ直している所長です。

さて、今月2本目のマガジン記事はBさんの案について。


今月1本目の記事のAさんは2年目の受験生でしたが、対して今回の添削対象のBさんは製図初心者

初受験の皆さんの悩みに近い部分でミスをしていますので、Aさんの添削解説とはまた違った視点での学びが得られます。


マガジン購読者は、ベテラン・初心者の両方のミスから改善点を吸収できますね。これはお得なマガジンです♪

それでは、読んでくれるあなたが自分ごととして吸収できるよう4月マガジン最後の記事を執筆していきます。

添削解説の記事は単品でも購入できますが、定期マガジンだと2,000円お得。4月のマガジンにはおまけの有料記事も2つ掲載!お申込みはこちら


2)4月定期購読マガジン今月のテーマ

添削解説①でも最初に述べましたが、今月のマガジンのテーマは、課題の特徴をふまえ「外構計画とボリューム計画の関係性」としていました。

※テーマ導入は下記記事を参照(無料で読める部分に記載しています)

ボリュームとスパン計画は切っても切り離せない関係性ですので、4月の添削解説②ではBさんのプランをもとに深堀りしていきましょう。

今回の話はかなーーーり大事な視点ですから一言一句見逃さず、自分のものにしていきましょう。

製図初心者の皆さんが記事を読んですぐ効果的な復習を実践できるよう、

Bさんのミスの考察から、それらを克服するための学習の手順についても言及していきます。


3)Bさんが踏んでしまった地雷・・・

令和元年1208の再試験を受験したあなた、エスキスをしていてスパン計画をどうしようかと迷いませんでしたか?

Bさんのプランの特徴は、短辺3スパンを採用していることにあります。

このスパン計画というのは、プランの明暗を分ける大きな要素になってしまいます。

エスキスの実力が嫌でもはっきりと出てしまうんですね。

短辺3スパンでも4スパンでも、やりようによってはプランをまとめることはできるのですが、Bさんの場合3スパンを採用したことによって、

おそろしいことに自己に内在する様々な問題点があらわになってしまいました。

【製図試験初心者 Bさんに内在している問題点】

①ゾーニングが理解できていない
②利用者・管理者の動線の整理ができていない
③構造計画の知識不足
④法規の知識不足
⑤数字あそびになっているボリューム検討と面積検討
⑥美術館やコミュニティ施設のプログラムの不理解
⑦上記①~⑤とスパン計画の関連性の不理解

製図初心者なのでいたしかたない部分はありますが、ご本人の合格のため、読者の皆さんのためここはもう遠慮しないで辛口添削していきます。

次の項にBさんのプランを示しながら話していきますが、

一見、廊下が通っていてすっきりしていて、「これは合格プラン?!」という印象を受けます。

最初に提出があったときは私もパッと見でそう思いました。

しかし、よくよくプランを見ていくと、失格に直結している地雷を多く踏んでしまっています。

なぜBさんは3スパンを採用しなければならかったのでしょうか。

(それしか手段がなかったのか、あえての選択肢なのか・・・)

そしてどんな部分が欠けていたことが地雷を踏み、いくつもの失格事項を重ねる原因になってしまったのでしょうか。

テーマに沿って失格や減点への影響の大きいところについて、赤ペンチェックも確認しながら考察していきます。


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