農業1億円プレイヤー!農業の儲かる秘密を大公開!①レンコン業界に大革命!?レンコンを切るだけで、なぜか1億円超え!②サツマイモをすりつぶしてペーストにしたら2億円!③安いえのきで、売上げ10億円超え!
今回のがっちりマンデーは…
農業「1億円」プレイヤー!
農業というと、きつくて儲からない、
やりたくないというをイメージ持っている人、多いですよね?
実際、日本の農家さんは年々減り続け…
122万人に!
しかし! 農業だって、やり方次第で億超えできる!
あの手この手の工夫でがっちり儲かっている、
農業1億円プレイヤーがゴロゴロいるんです!
レンコンを育てて1億円超え!その秘密が…
「全部カットして出荷してます」
レンコンを切るだけで億超え!?
でも、これが、業界では大革命!
スーパーで、1束100円のえのきが…
「今、直近ですと12億円。」
ボトルで育てたら、なぜか10億円超え!
今回は、日本の農業の未来が明るくなる!
農業「1億円プレイヤー」特集です!
※以下、8月7日放送の書き起こしです。
レンコン業界に大革命!?レンコンを切るだけで、 なぜか1億円超え!
最初の農業1億円プレイヤーは、茨城県小美玉市にいました!
山口さん:おはようございます。山口正博と申します。
スタッフ:1億円超えてらっしゃるんですか。
山口さん:1億3000万円くらいでしょうかね。
2013年には1300万円だった売上げが、今年は1億3000万円! なんと9年で10倍にまで増えた!スゴい!
一体何を育てて、億超えを達成できたんでしょうか?
山口さん:レンコンです。
そう、億超えの儲かり作物は「レンコン」! そのお味の特徴は…
山口さん:味はいいですね。化学肥料などは使ってないんで。
山口さんの作るレンコンは、甘みが強く、まるで梨のような食感のこだわりの味。しかし…
スタッフ:これをそのままやっても億超えには、なかなかならない?
山口さん:なかなか難しいと思いますね。
レンコン農家で「億」はなかなかいない、という山口さん。しかし! ある工夫をすることで、劇的に売上げが伸びたという。
そのヒミツがあるという作業場に行ってみると…
山口さん:これ僕の営業車。
スタッフ:なんか変じゃないですか。
山口さん:変じゃないですよ!「愛情たっぷりBigレンコン珠美」
スタッフ:っていうブランドですね。
山口さん:はい。
愛情たっぷり、なんですね!
では、本題へ!
山口さんは、レンコンにどんな工夫をして億超えしたんですか?
山口さん:弊社は1個1個カットして、玉にして出荷してます。
スタッフ:切ってるんですね。
山口さん:切ってます。
切るだけ??
でも山口さんいわく、これが業界では大革命なんです。
山口さん:普通は根っこを包丁で切り落として、数珠つなぎでそのまま出荷するんですよね。
スタッフ:数珠つなぎのまま出荷するんですか?
山口さん:そうです。切ってバラバラで出荷しちゃうと、酸化して変色しちゃうんですよね、切り口が。
スタッフ:レンコンって変色が早いんですか?
山口さん:早いです。
そう、レンコンは切るとすぐに変色してしまう野菜なので…
農家さんは、数珠つなぎの状態で出荷する。
そして、スーパーの店員さんがわざわざ開店前にレンコンを切り、ラップをして店頭に出しているんです。しかし山口さんのレンコンは、切っても1週間変色しないという。その秘密が…
山口さん:1個1個こちらで袋詰めして、真空パック。通常ですと、このまま真空パックすると、レンコン自体が生きているので、ガスが湧いて袋が膨れてしまうんですよね。ただ、弊社の方はある工程を加えることによって膨れることを抑えてます。
そう、レンコンを真空パックに入れる。しかしそれだけだと、レンコンから出るガスで、2日で袋が膨らみ始めるんです。
ところが山口さんの真空パックレンコンは、4日たっても膨らみが少ない。だから、レンコンを切って出荷できるんです!
スーパーからすると、コレをそのまま店頭に並べるだけ。準備の手間がなくなり、人件費も削減できるというわけ!
でも、山口さん!どうして切ったレンコンを入れても、真空パックが膨らまないんですか?
山口さん:ある工程を1回入れるんですけど、それはちょっと企業秘密で。
スタッフ:ちょっとヒントくらいだったら。
山口さん:いやー。なかなか教えられないんですけど、水に秘密があったりとか。温度はある程度関わってます。菌の問題が色々絡んでるんで。
スタッフ:でも、温度っていったら、上げるわけないじゃないですか。
山口さん:いやー、言いますね。
あの手この手で聞き出した結果、どうやら、水をちょっと変えたり、温度を下げたりして、菌を抑制しているらしい。山口さんは3年間試行錯誤した末、このやり方にたどり着いたんだとか。
さらに、この真空パックの技術のおかげで、今まで売れなかった「あるもの」までが売れるようになったのだという。
山口さん:こちら全く傷がなくて、これがA品っていうやつですね。
山口さん:こっちがちょっと病気なんですけどこれがB品。出荷できない。
農作物は大きさや傷の有無などで、「規格品のA品」と「規格外のB品」に分けられるんだそう。味に違いは無いのですが、B品はかなりの安値になってしまう。しかし、真空パックのおかげで…
山口さん:この傷を切ってしまう、切り落としてしまうんですよ。それで真空パックしちゃうとB品がA品になります。1本ものの数珠つなぎで出すと出せないんですよね。
普通は数珠つなぎの状態で出荷するから、一節に傷があるだけでB品扱いに…。
でも、山口さんはレンコンを切って出荷できるから、左部分も、右部分も A品として出せるし…
さらに、真ん中の一節も傷を切り落とせば、A品に生まれ変わるんです!
これで利益がググッと上がって、億超えできたというわけ。なるほど!
レンコンは真空パックで…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:山口さんのもう1ついいのは、もっと生産を増やせるんです。なぜかというと、日本は今、耕作放棄された水田ってのいっぱいあるんですね。その水田を、レンコン畑に転用することができるんです。
加藤さん:レンコンって水に埋まってるから、水田に向いてるのか。
森永さん:そうなんです。
サツマイモをすりつぶしてペーストにしたら2億円超え!お菓子屋さんが大絶賛するそのワケは?
続いての農業1億円プレイヤーは、石川県金沢市にいました。
河二さん:こんにちは、河二敏雄です。
スタッフ:河二さんは1億円を超えてらっしゃるんですか。
河二さん:超えてます。約2億円ですね。
スタッフ:スゴいですね。
河二さんは2008年に1億円を突破。その10年後の2018年には、なんと2億円を超えた!スゴい!
スタッフ:何の作物でそんなに儲かってるのかっていうのを聞きたいんですけど、マスクから察するに…
スタッフ:サツマイモっぽいですよね。
河二さん:まだわかりませんよ。
スタッフ:まだわからないですか。
2億円超えの儲かり作物は、本当にサツマイモなのでしょうか!?
河二さん:まだちっちゃいですけど、サツマイモです。
スタッフ:やっぱりサツマイモですね。
河二さん:これ「五郎島金時」という、いちばん水分が少ないサツマイモ。だから、ほくほくしてるんです。ものスゴいレアですね。
サツマイモというと、収穫量1位の鹿児島県が有名ですが、石川県でも作ってるんです。五郎島金時は、石川県でしか作っていないレアなサツマイモ。五郎島金時は普通のサツマイモより単価が3割ほど高いのですが、それでも、ただ売るだけでは億超えは難しいらしい。では、なぜ河二さんは2億円超えできたのでしょうか!? そのヒミツが…
この建物の中にあるという。それが…
河二さん:これです。サツマイモのペーストです。
サツマイモを加熱した後、すりつぶし…
なめらかな状態にしたサツマイモペースト。これが今、バカ売れしているんです。
河二さん:石川県のお菓子屋さんと富山のお菓子屋さんの約95%が、私のペーストを作ってくれています。
そう、お菓子屋さんではこのペーストをスイートポテトにしたり…
大福の餡に混ぜたりと、スイーツの材料として使っているんです。 さらに河二さんは、自分でも…
「農家屋ぽてと」というスイートポテトを作っていて…
河二さん:1年間で22、3万個くらいかな。
これが、年間22万個も売れる大ヒット商品というからスゴい!
でも、どうして河二さんのペーストはこんなに売れるのでしょうか!?
その理由を、お菓子屋さんの「河田ふたば」の宮向健也さんに聞いてみると…
宮向さん:お芋自体の味が、今まで使った中でいちばん強いっていうのが印象なんですよね。ミキサーとかで混ぜ合わせる時も、まわりにくっつかず混ぜられる。そういった意味では作業はしやすいと思います。
そう、河二さんが作るペーストは、普通のものに比べ水分が少なくサラッとしている。ベタつかないから、とにかくスイーツが作りやすい!実はこれ、ペーストの作り方が全然違うんだとか。
河二さん:出回ってるペーストのうち95%が蒸し芋のペースト。蒸し芋はどうしても水分を蒸気で入れるのでべちゃべちゃになってしまう。
河二さん:私はオーブンに入れます。約50分焼きます。
普通、芋のペーストは蒸して作るところを、河二さんは日本一水分の少ない五郎島金時を50分焼いて、さらに水分を飛ばす!この焼きイモをベースに作っているから、ベタつかないペーストができるというわけ! だったら、みんな作ればいいのに、という気もしますが…
市場には、たった5%しか流通していない。その理由が…
河二さん:100gの芋だとしましょう。焼いただけで水分が15%飛ぶんです。そして皮と実と分離した時にもう20%なくなる。100のものが65にまで落ちてしまうんです。だから皆さんやらないんです。
河二さん:でも、蒸し芋は100度での調理で蒸気を入れるでしょ。膨張するんです。皮と実を分離しても100のものが100できるんです。それやったら、みんなやっぱ蒸し芋にいってしまう。
サツマイモは焼くと量が減っちゃうし、時間も蒸すよりかかるので効率が超悪い。そんな手間がかかっても、サツマイモをペーストにする理由が!
河二さん:ペーストにすると儲かります。会社の経理でいくと、農業部門は利益は2%。ペースト状態にすると利益率は18〜22%の間。
スタッフ:そんな違うんですか。
河二さん:違いますね。
例えば、サツマイモ1キロをそのまま売っても6円の利益しか出ないけど…ペーストにすれば140円。まさにこれが、1億円超えプレーヤーの秘密。
河二さん:農家はみんな、自分の農作物の値段をつけることができないんです。でも加工すれば自分で値段をつけられるんです。
スタッフ:かっこいいですね。
そう、農作物は、農家さんがみんなまとめて市場に入れるとどうしても同じ値段になっちゃう。しかし加工すれば、それが一変。自分で値段を決めて売り出すことができるんです。
五郎島金時はサツマイモペーストで…がっちり!
安いえのきで10億円超え!サイズを変えて食べ方を変えて…差別化するアイデアがスゴかった!
農業1億円プレイヤー、続いて伺ったのは宮崎県宮崎市。
加藤さん:こんにちは、加藤修一郎です。
スタッフ:若いですね。おいくつでいらっしゃるんですか。
加藤さん:46歳です。
加藤さん、46歳という若さで1億円超えてるんですか?
加藤さん:今、直近ですと12億円。
スタッフ:10億超えてるんですか。
加藤さん:はい、そうです。
スタッフ:だからこんな立派な建物が。
加藤さん:はい。1年前にこの新しい建物を建てて。
スタッフ:スゴいですね。
加藤さん:そうですね。私2代目なんですけども。
元々はお父さんが始めた農業で、売上げは1990年に1億円超え!そして2005年、加藤さんが事業を受け継ぐと、ここから快進撃がスタート!
グングン売上げを伸ばし、14年後の2019年には10億円を超え、今年は、なんと14億円を見込んでいるんです!スゴい!
加藤さん:この建物の中にあります。
スタッフ:建物の中。
加藤さん:はい、畑じゃないんですよ。
果たして、10億円超えの儲かり作物とは!?
加藤さん:えのきです。
スタッフ:えのき!
なんと、えのき! ただ、加藤さんいわく、えのきで儲けるのは結構難しいらしい!
加藤さん:えのきってそんな高くないので、そんなに味が変わるわけでもないので差別化しにくい商品ですので。
確かに、えのきは値段も安く、種類ごとの味の違いも無いので、他との差別化がとっても難しい。そんなえのきで、どうやって10億超えしたのか!?その秘密は3つ! まず、1つ目が…
加藤さん:まず、生産性をあげて量を獲るということを考えてます。
安いなら、収穫量を増やして儲ける! でも、えのきって、そもそもどうやって育てるんですか?
加藤さん:最初に、ボトルの中にキノコの原料であるトウモロコシの芯の部分とか米ぬかなんかを混ぜてキノコの菌を植菌します。えのき茸の菌糸。種づけしてまだ3日、4日くらい。
そして、菌を種づけしてから2か月後に収穫ができるらしいのですが…
実は加藤さん、栽培用のボトルにある工夫をして、収穫量を倍増させていました!
加藤さん:実はこういったボトルの違いがあります。通常の規格は、これくらいのサイズになっています。これを約1.5倍くらいのこの大きさに変更したことで、収穫量を上げることができました。
ボトルのサイズを大きくして収穫量を増やした。それだけなら、誰でも思いつく気がしますが、これが意外と難しいそうで…
加藤さん:規格品じゃないので、特注で金型からおこしてこのビンを作りました。
そう、えのき工場は実は全国にいっぱいあって、ボトルの大きさも共通の規格が決められています。
そして、工場の機械やカゴの形まで、全部そのサイズに合わせて作られているので、ボトルの大きさを変えることができない! そこで、加藤さんは…
加藤さん:規格に合わせて機械を作っていきますので、こういったカゴなんかも特注で作っていかないといけないので、カゴから機械から全部、独自で発注しなければいけない。
加藤さんはどどーんとお金をかけ、工場にある設備や機械を全部イチから作っちゃった!その額、5億円!それでは誰もボトルを大きくしないですね。
しかし、その甲斐あって…2010年に売上げがおよそ4億円になったんです! 安くて味の差別化もしづらい「えのき」で10億超えした秘密、2つ目は…
加藤さん:これは株分けしているところです。
スタッフ:株分け?
加藤さん:通常ですと、えのき茸の規格って200gが多いんですけども、今、計量して、これは100gの商品になりますが50g、100g、もしくは300g、そういったいろんな規格で売り方を変えたんです。
スーパーに売っているえのきは、ほとんどが1パック200g。でも加藤さんは考えた!「あれって、けっこう余るよな…」
そこで、200g以外に50gや500gなど、サイズを細かく分けて売ってみることに! すると、1人暮らしや大家族など、それぞれの人に売れ始めたんです!
その結果、売上げが5億円を超えたんです。
スタッフ:お父様からえのきを引き継いだじゃないですか。「本当はこういう農作物だったらいいのにな」みたいなのって、あったんですか。
加藤さん:えのきは当時から安かったので、もっとなんか高級な、例えばマンゴーとか、高いものをやりたいなっていう気持ちはありましたけど。
安いし味の差別化もしづらい「えのき」で10億円超えした秘密、3つ目は、ある企業との共同開発でえのきのアレを変えたんです!
加藤さん:食べ方を変えたんです。
スタッフ:どういうことですか?
加藤さん:えのきの石づきの部分を切り落として、ステーキみたいに見立てて。塚田農場さんという居酒屋チェーンがありまして、そこの会社と一緒に開発した商品になっています。
味に違いが無いなら、新しい食べ方を提案して儲ける!
こちらが、塚田農場と共同開発した商品「月見ステーキ」。6年間で累計24万食の大ヒットに! 加藤さんは「ステーキえのき」としてスーパーでも販売を始めたんです。
スタッフ:真似されたりしないんですか。
加藤さん:他の生産者の方もこういった商品を一部作ってるとは思いますけど、ビンがうちは大きいので、この大きいステーキって、うちしかないんですよ。逆に真似できない。
これは、ますます…
えのきは新しい食べ方の提案で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:作物の中で、えのきほど差別化が難しい作物って無いんですよ。
加藤さん:えのき農家さんに申し訳ないですけど、むちゃくちゃ美味しいっていうえのきもなければ、めちゃくちゃまずいっていうえのきも無いんですよ。
森永さん:そこでこれだけの差別化をした知恵っていうのは、スゴいなあと思いますね。
進藤さん:今から「パスタえのき」を使ったカルボナーラを試食して頂きたいと思います。
加藤さん:これは何なんですか?
加藤修一郎さん:普通のえのきはだいたい15cmぐらいなんですよ。このパスタえのきはそれをさらに長くして、30cmくらいまで伸ばしてます。「麺の代わりにしてしまおう!」という発想です。
加藤さん:これはパスタ1本も入ってなくて、すべてえのき?
加藤修一郎さん:そうです。
加藤さん:面白い、新感覚。
森永さん:お腹にも溜まるんで。糖質制限の時とかいいと思います。
加藤さん:面白いこと考えましたね。
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