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儲かる地図!①不動産業界で引っ張りだこ!年間50億円を売上げる秘密の地図!?②車の自動運転に欠かせない次世代地図は小さな点の集まりで出来ていた!③年間ウン億円!自治体や観光協会に大人気のイラストが描かれたデジタルマップとは!?

今回のがっちりマンデー!!は、
「儲かる、地図」

皆さん…、最近地図が、
やたらと進化してるって思いません…?

街を歩くときにはスマホの地図。
お店を探す時にも地図。
車の移動のカーナビだって、もちろん地図!

今や暮らしやお仕事に、
どんどん地図が欠かせなくなってきてるんです。
ということは…
地図で儲かっている人がきっと増えているはず!
と、調べてみたところ…
出てきました!
地図で儲かっている人たちが!

不動産業界で引っ張りだこ!
年間50億円を売り上げる秘密の地図、
そこにはとんでもない情報が…
儲かる秘密は…?

未来の自動車に欠かせない、次世代地図が登場!
かなりマニアックな地図作りにカメラが潜入!

あなたがいつも何気なく見てる地図を、
もう一度、マジマジ見たくなっちゃう「儲かる、地図」特集です!

※以下、7月28日放送の書き起こしです。

不動産業界で引っ張りだこ!年間50億円を売上げる秘密の地図って!?

「儲かる地図」

まずは東京のど真ん中千代田区にある…

スタッフ:「ゼンリン」…聞いたことある…。

そう、株式会社「ゼンリン」。広報の伊藤巧さん、「ゼンリン」さんって地図で、どれくらい儲かってるんですか?

伊藤さん:613億円です。

え!?地図で、613億円!スゴい!

伊藤さん:いろいろな地図を作っています。
スタッフ:めちゃくちゃ作ってます?
伊藤さん:めちゃくちゃ作ってます。

と、伊藤さんの後ろにいっぱいある本、これこそが「ゼンリン」の原点にして、ドル箱の大ヒット商品!

伊藤さん:こちらが住宅地図です。

そう、こちらの住宅地図は…

駅やビルなどの建物名はもちろん…

細かい家のカタチや、さらにはどの家に、誰が住んでいるかの情報まで、全部、載っている、スゴい地図!

こういった情報を、北は北海道、南は沖縄まで、全国、1741市区町村を網羅!本は全部で2100冊、1冊あたりのお値段は、都市部で2万円以上、ということは、全冊揃えようとすると合計金額…

なんと3400万円以上!

さて、そんな「ゼンリン」、今力を入れているのが…

住宅地図のデータを、さらにパワーアップさせ、いろんな業界に販売する事。

例えば、こちらのお2人の担当は…

担当者さん:出発地点と到着地点だけ、建物を飛んでいいようにして、他は建物を回避するように経路を作ろうと思っています。

実はこれ、ドローン専用の地図!なんと、ドローンが安全に飛べるルートを見つけてくれる、地図をベースにしたナビゲーションシステムなんです。

横須賀さん:民家の上を極力飛ばないルートを作ろうと考えている。
スタッフ:民家の上を飛ばないようにするためにどうするんですか?
横須賀さん:住宅地図で調査した結果があるので建物の大きさも持っているので。

実は、住宅地図のデータは、お店や個人宅の情報以外に、載せてはいませんが、「建物がどれくらいの高さなのか」、という情報を、ウラ側に持っているんです。なので…

もし仮に、赤坂から、六本木まで、高さ100メートルで、ドローンを飛ばすってルートを検索した場合、ビルにぶつからず、安全に飛ぶ事ができる、最短ルートを、導き出してくれるというわけ!

この地図、ドローン配送で実際に使っている自治体が既にあるんだとか!さらにまだまだ凄い地図があるらしい!一体どんな地図なんですか?鬼木真弓さんに話を伺いました!

鬼木さん:不動産業界するなら不可欠な商品だと思います。

不動産屋さん用の地図?
という事でやって来たのは、都内の不動産屋さん。

不動産屋さん:毎日使ってます!
不動産屋さん:すごい便利です!

早速、岡本治之店長に、その地図を見せて頂くと…

岡本さん:地図になってます。

あれ…?この地図って…

スタッフ:住宅地図ですよね?
岡本さん:住宅地図なんですけど、「GISパッケージ」というものです。

そう、「ゼンリン」の「GISパッケージ」という地図サービス。実は売上がスゴかった!

鬼木さん:「GISパッケージ」シリーズ合わせて、年間50億円。
スタッフ:50億円?

月々1万3200円で使える。これ、どうして使うんですか??

岡本さん:物件の所有者から問い合わせが来て査定する時、きちんと調査しないとわからない部分があるんですよね。

そう、不動産屋さんが、「GISパッケージ」を使うのが、土地を仕入れる時。当然、土地の価値が、どのくらいなのかを調べるワケですが、これが結構、大変らしい…

岡本さん:地番を調べないといけない。

土地の仕入れで確認するのが「地番」。

これは、建物に割り振られた、住所とは違う番号で、ひとつの住所に、地番が2つ、なんてことも。そして、その地番は…

岡本さん:法務局に電話、もしくは法務局に行って調べていました。
スタッフ:直接行く?大変?
岡本さん:はい。大変は大変ですね。

しかし!「GISパッケージ」は…

岡本さん:ブルーマップというのを押すと…

岡本さん:251の91というのが地番。

ポチっとやるだけで、地番が表示されました!さらに、他にも調べなければいけない様々な情報が一発でわかる!

住宅地や商業地、工業地かなどがわかる…

「用途地域」も…

土地の価値の判断材料になる…

「路線価」も…

駐車場を作る事ができるかの判断材料になる土地に面する道路の幅も…

パソコン上で!どこにも行かなくても完結!でも、これだけ便利にするために、「ゼンリン」さんは、あちこちのお役所に、許可をもらいまくり情報を集めまくって、全部、地図にぶちこんじゃった。

「ゼンリン」は…詳細な地図情報で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:スゴいね!「GISパッケージ」っていうのがあるんだね。「ゼンリン」さんの地図によって、我々めちゃめちゃ便利になるように思うんですけど、いかがですか?

佐々木さん:税理士向けの「GISパッケージ」というのもあるんですよ。なんであるのかな。と思ったら、相続税を算定するんですね。ニーズがさらに高まりそうですよね。

車の自動運転に欠かせない次世代地図は小さな点の集まりで出来ていた!?

続いての「儲かる地図」は…

東京渋谷に。一体どんな地図を作っている会社なのでしょうか?
お出迎え頂いたのは、吉村修一社長。

スタッフ:会社の名前は何ですか?
吉村社長:「ダイナミックマッププラットフォーム」です。

「ダイナミックマッププラットフォーム」の年間売上は、55億円!

吉村社長:がっちり!

では早速、その地図を見せて頂くことに…

吉村社長:これですね。

パソコン画面に表示されていたのは、赤や紫の線が入った、いわゆる普通の日本地図。でもここから…

吉村社長:じゃ、ちょっとここからズームインしてもらって。

東京の部分をグーっと拡大してみると…

吉村社長:ドンっと。

吉村社長:3次元の正確な日本橋です。

そうパソコンに表示されたのは、立体的な東京都中央区の日本橋。

他にも…

渋谷区、表参道の交差点、

大阪府の梅田付近にあるビルを貫通する高速道路のトンネルの中など、日本全国の、様々な場所を、立体的に見る事ができる、3D地図!でも、正直こういうの、割と他にもあるような。しかし!スゴいのはここから!

吉村社長:じゃあちょっとズームしてもらっていいですか?

さらにグーッと拡大すると…

画像が何やら小さな丸の集まりみたいになってきた!社長、これは!?

吉村社長:よくある3次元のデータと違って位置座標、緯度、軽度、高さ情報を全部点の1つ1つが持っている。

吉村社長:今、押してもらうとこの位置座標っていうのが緯度経度で表示されている。

そう、この地図データ、正式名称を「高精度3次元点群データ」と言って、小さな点の膨大な集まりで出来ている!その点ひとつひとつが、自分が「地球上のどこに存在するのか」、という位置情報を持っています。

数字は左から、緯度・経度・高度といった感じ。そして、位置情報がわかるので、こんな事ができちゃう。

こちら、首都高3号線、世田谷区の上馬付近、そこに…

スタッフ:これあれじゃないですか!?

首都高でしょっちゅう見かけるインプラントのきぬた歯科の看板!これを…

吉村社長:先生のおでこから首都高の看板までの距離は…

吉村社長:49.77m。

道路の幅から、縁石の高さ、なんて細かいものまで、正確に測る事ができるんです!

確かにダイナミックな地図ではあるんですが、社長、これ何に使うんですか?

吉村社長:先進運転支援システム「ADAS」と呼ばれる自動運転のシステムに必要。

そう、クルマの自動運転!実は、「ダイナミックマッププラットフォーム」はこの位置データを、国内あちこちの自動車メーカーに売って、儲かっているんです。

吉村社長:がっちり!がっちり!

でも社長、自動運転って、「普通の地図」と、「カメラ」で動くんだと思っていたんですが、違うんですか?

吉村社長:主にGPS位置情報と、カメラなどのセンサー、我々の高精度三次元データが加わると快適性が上がる。

そう、安全で正確な自動運転のためには、普通の地図だけでは、不完全で難しい。道路の幅や、アップダウン、さらには、信号や標識、障害物の位置まで、ミリ単位で正確に把握して…

それをカメラの画像と照らし合わせることが、自動運転には、大事なんです!

スタッフ:全部情報がありますってことですか?赤とか青とか。
吉村社長:その通りです。

現在日本では、高速道路と自動車専用道路でのみ、ハンズフリーの自動運転が可能。これができるのも、「ダイナミックマッププラットフォーム」が、高速道路の位置データを作ったからなんです!スゴい!

となると、その細かいデータ収集が超大事!

データをとるのは…

こちらのレーザーを出す機械を取り付けた車。

レーザーが当たった場所が点のデータになっていく、という仕組み!スイッチを入れて、出発!と思いきや…

動く気配のない計測車。

4分経過…
妙に静かですが、どうしました?久保田涼太郎さんに話を聞くと…

久保田さん:簡単にいうと、より精度の高いデータを計測するために5分間静止をしています。

そう、正確な地図データ作りには、最初の「計測車自体の位置の特定」が超重要。

ちょっとでもクルマを揺らすと、ダメなんだそう。現在、日本中の一般道の、点データを計測中、との事!お疲れさまです!

高性能地図データで…がっちり!

年間ウン億円!自治体や観光協会に大人気のイラストが描かれたデジタルマップって!?

続いてやってきたのは…

京都府京都市。

ここにも地図で儲かってる会社があるとのことで…高橋真知社長に、どんな地図ビジネスかお伺いしました。

高橋社長:「株式会社Stroly」といいます。イラストマップに関するサービスを提供している会社です。

ん?イラストマップといえば…

観光地とかでよく見かける、イラストで名所や名物が入った、紙の地図ですよね?あれを作ってる会社ということですか?一体どういうモノなのか、早速、見に行ってみることに!

高橋社長:こちらがマップになります。

案内されたのは京都駅前の観光案内看板。

高橋社長:これ看板イラストマップなんですけどここを見ていただくと!

スタッフ:QRコード!

高橋社長に言われた通り、案内板のQRコードを、スマホで読み込んでみると…

スタッフ:デジタルなイラストマップってことですか!
高橋社長:そうです!従来看板とか紙だったものがデジタルで見ることができます。

そう、「Stroly」が作っているのは、スマホやパソコンで見ることができる観光案内図、イラストデジタルマップ!

確かに。ただの地図じゃなくてイラストが入ってますね!ということは、「Stroly」のお客さんになるのは?

高橋社長:自治体さんですとか観光ガイドマップなどを作っている観光協会さん、あとはエリアマネージメントなどをしてる企業さんが主なお客さんになります。

「Stroly」のお客さんは、全国あちこちの自治体や観光協会。

たとえば北海道恵庭市に頼まれて作ったのは、恵庭市が、花に囲まれた街という事で…

可愛い花や動物を散りばめた地図。

福岡県大川市なら、家具職人の街という事で…

実際の職人たちの実名を載せちゃった地図!という感じで作っちゃう!

北海道から沖縄まで「Stroly」の地図は全国で導入されまくっていて、採用した市町村や団体の数は、なんと累計300!

団体が「Stroly」に支払うお金は、「利用料金」として、年間45万円!普通の地図みたいに、1回作ったら終わりだけど、ネット上なので、

使われ続ける限り、毎年チャリン♪チャリン♪
これは、考えましたね!

高橋社長:がっちり!

でも市町村は、45万円も払って、なんでイラストデジタルマップを導入したいのか…その辺をうかがったのが、祇園祭のときのガイドマップを担当した、飯尾貴之さん。

今回、そのデジタルマップを「Stroly」で作ったそうで…

あちこちの通りに建てられた山鉾から、ゴミ箱やトイレの位置、などが載っています。そんな飯尾さんによると、「紙の地図。にはどうしても、限界があるらしい。

飯尾さん:もちろん紙のマップもすぐ手に取れて便利だけど、部数に限りがあるということとすぐになくなってしまうという欠点があります。

そう、紙の地図の場合、人がたくさん集まって全然足りない!なんてことが…。もちろん、印刷代もバカにならない。でもデジタルマップなら、QRコードさえあちこちに出しておけば印刷コストはゼロ、品切れの心配もなし!もちろん、配る手間もありません!

しかしながら、この便利な地図をどうやって作ってるのか、やって来たのは福井県敦賀市。

こちらは「Stroly」の池谷薫さんと敦賀市観光誘客課の谷口友梨さん。「Stroly」の池谷さん、もむろに街をブラブラし…、街のみどころや、観光名所などを巡っていきます。と、池谷さん市内の公園の片隅に置かれていた…

SLを発見。

すると、池谷さん、写真を撮り始めました!

谷口さん:公園のSLは、地元からすると当たり前の公園。

どうやら、あまり観光スポットというわけではなさそうですが、こういうのがとっても大事なポイントらしい。

池谷さん:この環境にSLがあるってなかなか、他じゃ見られないと思うので、ここは絶対入れましょう!

地元の人達が気づいていない、街の見どころを探す。そのためにあえて、現地に余り馴染みの無い「Stroly」のスタッフが、地元の人と一緒に街を歩くのです。

池谷さん:やっぱりワクワク感というものをすごく大切にして、マップに私たちの目線で盛り込む。

そして、取材の後、完成した地図がコチラ!

なるほど。池谷さんが取材した時にワクワクしたものが、ちゃんと詰め込まれてますね!

でも、このイラストデジタルマップ、実はとんでもない儲かり機能が隠されていたんです!

高橋社長:移動した方の移動情報が分かるヒートマップになっています。

わかりますか?

ユーザーがスマホで「Stroly」の地図を見ると、その時点で、どこの地点にいる人が地図を見たのかのデータが、集約される!ということは、この地図を見てる人が、どこに何人くらいいるのか?つまり、観光客のリアルな混雑の情報が分かるという訳なんです。

この真っ赤っかな色の場所が特に混んでる場所。祇園祭のマップでも、このデータをとったところ…

四条室町交差点が特に混雑していた事が分かったので翌年はあまり混雑してない場所からスタッフを減らしてその交差点の方に移したんだそう!

がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:「Stroly」って、デジタルとアナログの融合じゃないですか。面白いですね。
佐々木さん:調べると、多言語対応もしてるってことなんで。

佐々木さん:英語出てきたり、中国語で出てきたり、スペイン語で出てきたり、海外の人にも便利ですよね。
加藤さん:確かに今、外国人の方多いですからね。この絵が、なんともヘタウマな絵じゃないですか。
高橋社長:そのエリアエリアで、このマップが誰に届いてほしいかというのがあるんですね。例えば、20代くらいのこういう人たちに見てほしいよね。そうなると、今その人たちに刺さってるものに近い雰囲気とか。ターゲットにあわせて色んなデザイナーさんを介して作ってます。
加藤さん:すげー考えられてるんだ!

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