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儲かる「豆ビジネス」!最近大注目の、豆が肉になる最新フードテック「大豆ミート」!味も食感もレベルアップしてがっちり!秘密は大豆の発芽!?「枝豆」で1億5000万円稼ぐ村が新潟に!村の枝豆戦略とは?

今回のがっちりマンデーは?
儲かる!「豆」ビジネス!
みなさん、気づいてますか?
いつの間にか私たちの暮らしは、豆に囲まれていることに!

豆腐や納豆は、大豆!
お酒のおつまみ、バタピーはピーナッツ!
チョコレートだって元々はカカオ豆だし、
あの豆この豆、これだけ増えてるということは、
その会社もきっと儲かってるはず!
ということで、行ってきました!

豆だけに、儲かる豆知識が満載です!

※以下、5月22日放送の書き起こしです。

大手メーカーと続々契約!「DAIZ」のミラクルミート!秘密は大豆の発芽!?

やって来たのは、熊本県熊本市にある…

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「DAIZ」という会社。

社名が「DAIZ」ということは、使っている豆は、もちろん、あれですよね?取締役で商品開発担当の落合孝次さんに話を伺いました。

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落合さん:大豆です。

では、こちらの「DAIZ」さんは、大豆の何でがっちりなんですか?

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落合さん:「大豆ミート」と言われてます。
スタッフ:最近よく聞きますよね?
落合さん:はい。そうです。

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「大豆ミート」とは、大豆を原料に、お肉に近い味や食感に仕上げた加工食品で、こちらの「DAIZ」では、2020年1月から本格的に「大豆ミート」事業に参入。すると、そのクオリティがすごい!ということで、続々と大手メーカーが使い始めました!

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落合さん:ニチレイさんのからあげやハンバーグ…

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落合さん:伊藤ハムのハンバーグや肉団子。

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他にも、外食では、フレッシュネスバーガーで…

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スーパーでは、「イオン」で、売っていたりと、色々な企業の商品に「DAIZ」の「ミラクルミート」が使われているんです。

落合さん:開発案件は、2020年は、20件くらいをやっていたんですが、今は500案件を超えていますね。
スタッフ:めちゃめちゃスゴいですね!
落合さん:そうですね。パニックです。

でも、なぜ「DAIZ」の「ミラクルミート」は、こんなにグイグイ来てるのでしょうか?

落合さん:これまでの「大豆ミート」は、「味がイマイチ」…「食感が物足りない」…この2つの大きな課題があったんですが、それを私たちは解決しました。

そう!今までの「大豆ミート」の、2大問題。「味がイマイチ」。そして、「食感が全然、肉っぽくない」!これを解決したと言うんです!

加藤さん:いろんな番組で、「大豆ミート」を食べさせてもらっているんですけど、正直、やっぱり、肉と違うと思いますよ。

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ということで、試しに「ミラクルミート」で、作った肉団子を皆さんで。食べてみると…

天野さん:…肉だな。
加藤さん:近くなってるね。

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天野さん:この甘辛ダレを付けたら、全然わからない!
森永さん:完全に肉だ。

実は、この「ミラクルミート」、これまでとは作り方を大きく変えることで、一気にレベルがあがったんだという。一体、何をどう変えたのでしょうか?

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早速、その製造工場へ!

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落合さんが向かったのは、たくさんタンクが並ぶ部屋。どうやら、このタンクに秘密はあるらしい!

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中を覗くと、ありました大豆。しかも…

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ん?普通の大豆と、見た目が微妙に違う。

落合さん:発芽させてます。

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そう!「ミラクルミート」最大の秘密は、「大豆を発芽」。つまり、水分と温度、酸素を管理して芽を出させる、というところ!

落合さん:うま味をアップさせてます。

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なんでも大豆は、この発芽する際に…

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たんぱく質が分解され…

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うま味成分であるアミノ酸が増えるんです。すると、グッと肉の味に近づくというわけ!しかも、それだけではないんです。

落合さん:発芽する条件の酸素と温度、水のやり方を調整することで、鶏肉用の発芽大豆、豚肉用の発芽大豆など、原料を調整することができるんですね。

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なんと、発芽のさせ方によって、いくつかあるアミノ酸のバランスが変わり…

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牛肉っぽい味、豚肉っぽい味、鶏肉っぽい味、と作り分けられるんです!

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例えば、グルタミン酸とアルギニン酸が多めになって、牛肉っぽい味に。

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他にも、アスパラギン酸を多めにすることで、鶏肉の味…

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アラニンを多めにして、豚肉の味に!というから、スゴい!落合さん曰く、1番難しいポイントは温度らしく…

落合さん:30℃の発芽と、32℃の発芽を試すと、31℃ってどうなの?と興味が湧くんです。そうなると、30℃と31℃の間に30.5℃がありますから、やってみようと、なるわけですね。これを繰り返すと、組み合わせが数千通りになるんです。

こうして、試行錯誤の末、生まれた「ミラクルミート」。今後もますます、色々な商品に使われそうです。

「DAIZ」は、大豆を使った「ミラクルミート」で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:相当進化してるっぽいね。
天野さん:大豆の中に、うま味成分が、あれだけ複雑なのが、入ってることがスゴいね。
加藤さん:しかも、発芽の温度で変わってくるっていうのがスゴいよね。
森永さん:大手との開発が着々と進んでいて、日清食品と共同開発されてるんで、まだなにも発表されてないんですけど、多分、カップヌードルの、「謎肉」新バージョンみたいなのが、入ってくるんじゃないかなと思うんですよ。
加藤さん:ということですか?
佐藤(DAIZ)さん:乞うご期待!ということで…
天野さん:これはありそうですね。
加藤さん:発芽の大豆を今、開発してるのは、「DAIZ」さんだけですか?
佐藤(DAIZ)さん:そうですね。発芽からこういったものを作ってるのは、弊社だけです。
天野さん:可能性がすごいね。色々、加工できるからな。

「小豆」で作るあんこ…実はたくさん種類があった!違いは「かたさ」と「甘さ」

やって来たのは…

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北海道・千歳市にある…

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「田中製…」ん?なんて読むんでしょう?

齊藤さん:田中製餡(せいあん)工場長の齊藤です。

なるほど!「餡」の漢字は、「あん」って読むんです!
ということは、こちらの「田中製餡」で作っているのが…

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齊藤さん:あんこです。

と、なると、儲かってる豆は、やっぱりあれですよね?

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齊藤さん:こちらです。小豆です。

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工場長によると、こちらの「田中製餡」は、昭和22年に創業した「あんこ」業界、超大手企業の1つ。その昔、「あんこ」は、和菓子屋さんが、自分のお店のお菓子作りのために細々と作るのが一般的でしたが…

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「田中製餡」は、「あんこ」業界で初めて、甘いあんこを大量生産する「あんこ」専用工場を作り、他のお店や会社に卸したメーカーなんだとか。

齊藤さん:多くは業者用として、和菓子屋さん、パン屋さん向けに出しております。
スタッフ:いわゆる、業務用のあんこ?
齊藤さん:そうです。

某大手総合スーパーの「和菓子」や某有名カフェチェーンの「小倉トースト」、全国展開する某「たい焼き屋さん」で使われているそうで…

スタッフ:どれくらい儲かってるんですか?
齊藤さん:あんこ以外もあるんですが、およそ38億円です。
スタッフ:スゴいですね。
齊藤さん:おかげさまで。

まさに、日本中の色々なところに「あんこ」を売って、儲かってるんです!

そんな「田中製餡」さん、どんな感じで「あんこ」を売っているのか?見せてもらうと…

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齊藤さん:こちらが、当社で作ってる「あんこ」です。
スタッフ:いっぱいありますね。

やたらといっぱい!これは一体…?

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齊藤さん:こちらの平パック団子小倉というのは、団子用です。

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齊藤さん:平パック丸特小倉ドラ焼き、こちらは、どら焼き用です。

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齊藤さん:小倉最中っていうのは、最中用です。

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「あんこ」といえば「つぶあん」と「こしあん」の2種類、と思ったら大間違い!

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あんをいれるモノによって、全部細かく違うんです!その数、実に20種類以上。一体何が違うかというと…

齊藤さん:甘さが控えめだったり、甘いものだったり、用途に応じて作っています。

例えば…

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こちら、最中用のあん「平パック小倉最中」。糖度を66.5度と甘くすることで、その分水分が少なくなり…

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最中の皮のパリパリを保てるんです!

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一方、こちら、たいやき用「AP北海小倉AS−45」は、糖度が45度と低い分、水分が多く柔らかくなるので…

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頭からしっぽまで、すみずみまで「あんこ」が行き渡るんです!…などなど、創業72年の「田中製餡」ならではの細かいこだわりが。

では、このこだわりの「あんこ」、どう作っているのでしょうか?「あんこ」作りの総責任者、この道27年の管野仁さんに案内してもらうことに。

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管野さん:今日は、たい焼き用のつぶあんを作りたいと思います。

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管野さん曰く、「あんこ」は、小豆の洗浄、小豆を煮る、小豆を炊く、砂糖を加えて練るという、大きく分けて、この4つの工程で作るんですが、1番重要なのは…

管野さん:水を張って、生の豆を煮て、ゆっくり膨らませるんです。この作業は本当に神経を使います。

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「あんこ」を作る際、小豆を煮て…

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渋みや苦味を小豆から取り除くんですが…

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放っておくと、小豆のうま味まで出ちゃう…なので、一番難しいのが、このうま味が出過ぎない、ギリギリ手前で…

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火を止める、このベストタイミングを見極めること。

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豆が煮える釜の前で何かを見ている管野さん。何をやってるんですか?

管野さん:どの段階で、沸騰しだすのか、そこを見逃さないように見てます。沸騰したのを見逃すと煮る時間がずれちゃうので、だから絶対、「ファースト沸騰」は、見逃し厳禁なんです。

そう言って、数分後…

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釜の中は、沸騰しているように見えますが、管野さん、火を止めず。あれ?これは、見逃しちゃったのかな…

管野さん:この状態、普通に考えたら沸騰ですよね、だけど、これは沸騰では、ないんです。

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管野さん:端が激しく動いてるでしょ?

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管野さん:だけど、真ん中は弱いでしょ。すべてが同じ状態で対流しないと煮えムラになります。それを防ぐために、完全沸騰を待ってるんですよ。

そこから3分間、まだまだじっと釜を見ている管野さん。すると…

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管野さん:これで完全沸騰になります。端から真ん中に向けて、全方向から同じ勢いで流れています。これが完全沸騰です。

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確かに…先程よりも、小豆が対流しているような…いないような…豆を煮始めてからおよそ40分。管野さん、ついに火を止めました。

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さらに、このあと、豆をふっくら炊き、砂糖を加え練り上げます。こうして作りはじめて3時間…

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たい焼きにベストの糖度、45度の美しい「あんこ」が完成!

「田中製餡」は、小豆を使った「あんこ」を作って…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:火止めは、機械とかでできないんですか?
田中社長(田中製餡):そうですね。職人技的なところ、要素が、まだまだ残ってまして、なかなかマニュアル化っていうのも、できないのが現状です。

「枝豆」で1億5000万円稼ぐ村が新潟に!村の枝豆戦略に農家さんもニッコニコ!

やって来たのは、新潟県弥彦村にある…

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会社…じゃなくて…

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村役場??

村がビジネス?しかも、新潟の中でも小さな、人口7000人の弥彦村が、どんな豆ビジネスをやっているのでしょうか?弥彦村長の小林豊彦さんに話を伺いました。

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小林村長:弥彦村の豆ビジネスは「枝豆」です。

「枝豆」といえば、おつまみとしてもおなじみ。大豆がまだ青い時期に収穫する豆。

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実は、新潟県は、この「枝豆」の作付け面積、消費量ともに日本一!

スタッフ:村で売上げはどのくらいなんですか?
小林村長:今年の目標は、1億5000万円です。「弥彦村」は、「枝豆」にかけてます!

「枝豆」の聖地、新潟県のなかでも、「弥彦村」は、特に最近、ブランド枝豆づくりに力が入っています。

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鮮度を保つためにあえて枝付きで出荷する「弥彦むすめ」など…

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さまざまな弥彦村ブランドの「枝豆」づくりに、3年前から力を入れはじめ…

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昨年は、売上げおよそ8000万円。今年は1億5千万円を見込んでいるらしい。なんで、こんなに売れるのかと言うと…

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実は、弥彦村一帯は、粘土質で、水分と養分が豊富な土壌をもっていて、美味しい「枝豆」ができるんです!でも、新潟で農業と言えば、「米」って気もしますが、「米」はどうなんですか?

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小林村長:儲かりません。例えば、去年、「米」の収入は、10アールあたり、約10万円くらい。ところが、「枝豆」は、35万円~60万円くらい。全然違います。

しかも!

小林村長:枝豆農家の1億円プレイヤーを誕生させよう!というのでやってます。

えっ!農業で1億円ですか?

では、実際にどんな感じで「枝豆」を作っているのでしょうか?農家さんに話を聞くべく、田園地域にきたら…

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あれ、誰もいません…

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ハウスの中を見てみると…いらっしゃいました!

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こちら、28歳で農業歴10年の丸山雄太郎さん。

丸山さん:お米と比べると金額の方は、変わってきました。

では、どれくらい儲かってますか?

丸山さん:「枝豆」単品でいくと、年1000万円前後です。弥彦村だと、年1000万円は、皆さん結構、頑張って、いってます。

枝豆って、やっぱり儲かるんですね!

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それにしても、「枝豆」ってハウスの中で、こうやって栽培しているんですね!

丸山さん:普通は露地です。弥彦村だと、少しでも早く出したいので、ハウス栽培しています。

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そう!弥彦の農家さんは、「枝豆」が旬の夏から秋口にかけては普通に露地で栽培しますが…

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それより早い5月〜6月の早い時期では、なんとハウスでも「枝豆」を作るんです!

丸山さん:5月は、新潟県でも、弥彦村でしか「枝豆」が出ていないので、約1カ月間は、弥彦村が独占状態です。

5月から10月と長い期間、作れるので、その分、農家さんも儲かるという訳!そんな頑張る農家さんをバックアップするため…

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村長がスゴい秘密兵器を投入!それが…

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小林村長:弥彦村枝豆共同選果場です。
スタッフ:「枝豆」専用ということですか?
小林村長:「枝豆」だけです。

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こちらは、自動で枝豆の洗浄から選別まで出来る…

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「枝豆」だけの共同選果場!建設費はなんと4億5千万円!

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さらに、農家さんが収穫を手作業じゃなく、自動でできる「枝豆」専用コンバイン、1台1400万円を3台も購入。村長の枝豆農業サポートを受けて、「だったらやってみよう!」と、「米」づくりから「枝豆」づくりにシフトする農家さんも急増。

昨年の「枝豆」の作付け面積は、30ヘクタールだったのが、今年は45ヘクタールにのびる予定だから、ますます儲かりそう!

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ちなみに、78歳、弥彦の枝豆農家の重鎮、村越輝虎さん。村長が1億円を目指すって言ってますけど、どう思ってますか?

村越さん:1億円は、ちょっと無理かな。
スタッフ:1億円が厳しくても、どれくらい、いきそうですか?
村越さん:年4~5000万円くらいはいくんじゃないかな。
スタッフ:何歳までやるんですか?
村越さん:死ぬまでですよ!

弥彦村は、「枝豆」で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:夢広がりますね。村長!
小林村長:はい。将来的には、輸出もやりたいと思ってます。
加藤さん:輸出はどの辺を考えてるんですか?
小林村長:ヨーロッパ、アメリカですね。
加藤さん:ヨーロッパには、皮ごとですか?
小林村長:薄皮にして、冷凍で。
加藤さん:枝豆を食べるときのプチがいいよね。この日本文化の食べ方をそのまま持っていったほうがよくないですか?
小林村長:それも考えてます。

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