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ビリビリ

誘いを断られるのが苦手だ。
この世が終わったような絶望感でいっぱいになる。

ただ都合が合わなかっただけなのに、
また誘えばいいだけの話なのに、
シュルシュルと気持ちがしぼんでいく。

ただ待つということが苦手だ。
特に在宅を迫られる予定がどうしても入れられない。

宅配便の受け取り、業者の工事。
ほんの数時間で済む話なのに、ポッキリ心が折れてしまう。

注目されるのが苦手だ。
特に好意をもたない目にさらされると、緊張と恐怖でブルブルと震えてしまう。

瞳の奥の感情が、ありったけの勢いで伝わってくる。

「感受性が豊かだ」と言われたことがある。
そんなこと考えもしなかったから、肯定も否定もせず、
感受性ってなんだろう、くらいに思っていた。

ちなみに、返答に困ったわたしは
「指には決まった色があって、指と指をあわせたら色がまざるんですよ」と不思議ちゃん発言をしてしまった。

話し相手の度量が深くて助かった。
「それは共感覚ってやつかな。感受性とはちょっと違うね」と教えてもらった。


感受性とは…
外界の刺激や印象を感じ取ることができる働き。(デジタル大辞泉)

環境内の事象の変化を変化として感受する能力を感度、刺激に対して興奮しやすい性質を感受性という。また、感覚の刺激の強さの差を識別する能力、すなわち弁別しきい値が低いときに、感受性が高いとか鋭敏だとかいう。(ブリタニカ国際大百科事典)
出典:コトバンク

自分の特性を人に教えてもらうのはおもしろい。
自己診断では、怠惰や我儘という認識だったものが、
別のものを見ているような感覚におちいる。

感情が流れ込んでくる分、人との付き合いはハードだけれど、
人との付き合いからしか分からないことが確かにあって
少なからずそれにワクワクしている自分がいるのだった。

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