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THE IDOLM@STER SHINY COLORS 2ndLIVE STEP INTO THE SUNSET SKY Day1のメモ 2021/03/20

アイドルマスターシャイニーカラーズの2ndライブを見に幕張メッセに行ってきた。アイドルマスターの現地ライブはコロナ禍になる直前のシンデレラガールズの7thライブ大阪公演以来で、約1年ぶりだった。

TL;DR
#ありがとうアイドルマスターシャイニーカラーズ

シャニマスの2ndライブは本来ならば昨年の5月に行われる予定だったが、その前のイベントも含めて中止となった。他のブランドも例外ではなく、アイドルマスターシリーズの予定されていたライブやイベントは軒並み中止になった。シリーズで最初に本格的なライブを復活させたのがシャイニーカラーズで、それが配信限定のライブ、MUSIC DAWNだった(これは素晴らしいライブだった)。年明けにはシンデレラガールズが久々の観客を入れてのライブが予定されていたものの、こちらも直前の緊急事態宣言発出で配信限定となった(これも素晴らしいライブだった)。

ようやく観客を入れてのイベントが先週のSideMのプロデューサーミーティングで、自分は配信で見たが、コロナ禍以前より少ないながらも観客がいてペンライトを振り、拍手で応える様子を見るのはやはり感慨深かったし、演者からもその様子が伝わってきた。素晴らしいイベントだった。

そして今日である。ひさびさにペンライトに電池をいれ、Tシャツとタオルを引っ張り出し(今回のライブグッズは買えなかったので1stライブのもの)、現地に向かった。幕張メッセはシンデレラガールズの7thライブ幕張公演以来である(ホールは違う)。海浜幕張は無限に遠いイメージがあったが、引っ越していたのでだいぶ近くなっていてありがたかった(でも遠い)。

会場に入ると、なんとメインステージがセンターにあって、めちゃめちゃテンションが上がった。アイドルマスターのライブをはじめて現地で見たのは西武ドームの10thライブだったが、そのときはセンターがメインで、それが本当に良くて、以来それに囚われているようなところがある。それからすべてのブランドでセンターステージがメインだったことは数えるほどしかなかったと思うが、ここできたかという気持ちになった。ちなみに正方形の各辺から花道がサブステージに伸びている。

照明が落ちて、ライブ開始。アイドルマスターのライブは最初にスポンサーがディスプレイに映し出されて、それをP(我々観客のこと)が各社のスポンサー名をコールするというお約束がある(自分は基本黙っている)。今回のライブは声出しができないので拍手かなと思っていたら、スポンサー名をアイドルが読み上げるというシステムになっていて面食らった。個人的には「最適解では……」と天邪鬼のように思ってしまったのだが、まあ観客が声を出せるならばそちらの方がいいのは間違いない。

最初の曲はAmbitious Eve。2ndのはじまりとしてこれ以外はありえないだろう。そのあとはシャイノグラフィで、1周年曲、2周年曲でたたみかけてきて昇天しそうになる。センターステージも、円形のステージがウェディングケーキのように段々になるタイプで、嬉しくなってしまう。その後のMCでユニットごとに挨拶があったが、挨拶を終えたユニットが順にはけていくのが珍しいと思った。何でだろうと思っていたら、ユニット曲パートになってそれぞれの衣装に着替えていて、なるほど、衣装チェンジタイムかと合点がいった。

最初のユニットはノクチルで、去年加入のこのユニットがついに観客ありのライブでのお披露目となった。MUSIC DAWNでは配信ならでは演出が実にエモかったが、そうでなくても曲とダンスのクオリティの高さがバシバシと伝わってきて、やっぱり昇天しそうになった。エモい。
このあたりでようやく、ディスプレイの映像もだいぶ凝っていることに気づく。今回会場内のディスプレイはセンターステージの辺に合わせて4つ配されていたのだが、これが16:9ではなく(多分)シネスコサイズのものになっていて、かなり興味深かった。SIGMAのfpで21:9にするとそれだけでなんだか映画のワンシーンのような写真が撮れてしまう(と錯覚してしまう)が、そんな効果があったように思う。また、曲名の表示も一曲ごとに別々の書体になっているなど非常に芸が細かくて、今回の演出は本当に気合を感じてよかった。

次はアルストロメリア。ノクチルに囲まれた円形ステージの中から登場して、1stライブの登場演出を踏襲しているのが良かった。曲はLove Addictionダブル・イフェクトで、とくに前者はビッグバンド風の曲が大好物な自分にとってはシャニマスの中でも大好きな曲のひとつと言ってよく、昇天しかけた。アルストロメリアはMCパートになると打って変わってトークおもしろお嬢さんたちになるので、そのギャップもおかしい。最後の挨拶の話になるけど、大崎甘奈役の黒木ほの香さんがしきりに円盤(Blu-ray)の話もとい宣伝をしていて、笑ってしまった。

その次が放課後クライマックスガールズ。いきなりよりみちサンセットという激メロウな曲が来て、昇天だった(雑になってきた)。放課後クライマックスガールズは元気いっぱいなユニット(あえてシンデレラガールズでいうならパッション属性といったところか)だが、そんなユニットが歌うこの曲は、若干のしんみりを含んでいて非常に味わい深い名曲である。今回はライブタイトルともリンクしていて良い。ここでトロッコが登場して、おお、広い会場でやってるんだなあと思って感慨深くなった。もう一曲の五ツ座流星群はこれぞ放クラという感じの曲で、縦横無尽に動き回っているのがすごかった。今回は園田千代子役の白石晴香さんが欠席で4人だったが、それもカバーしつつのパフォーマンスがすごかった。

放課後クライマックスガールズの2曲目が終了したところで、地震がきた。画面が揺れることは大きな会場では時折あるので、直に収まるだろうと思ったらそんなことなかったので、一瞬で緊張が走った。けっこうな揺れで、物が落ちるような音や、たまたま近くにあったPA席からのスタッフさんの声も聞こえて、これはけっこうヤバそうだと思っていたが、舞台の放クラの4人はとっさに物の落下の影響が少なそうな花道に移動し、トークで場をつないでいた。自分たちも怖いだろうに、この状況でもとっさに機転を利かせて観客を落ち着かせようとしていて、こんなことを言うのはおこがましいが、本当に立派でかっこいいと思った。そしてこの状況での小宮果穂役河野ひよりさんのふりかけトークは控えめに言って奇跡だった。
長めのつなぎのあと放クラが舞台からはけて、スタッフのアナウンスで安全が確認できるまでしばらくの中断となった。ライブには何度も行ったことがあるけど、こういう事が起きると、ステージもバックステージもすべてスタッフがイチから作っているのだということがあらためてわかって、すごいことだしありがたいことだなと思う。中断は30~40分ぐらいだったと思うが、演者、スタッフ、観客、機材、などの無事が確認されて再開となった。大変な事態になったが、少なくともこの会場が無事で良かった。

中断明け、放課後クライマックスガールズが再び現れて、大きな拍手に包まれる。ヒーローである。
その次はアンティーカで、どこや!と思っていたら席の近くのサブステージから現れて、とっさに双眼鏡を覗きご尊顔を拝見したら目が潰れて昇天した。同じ5人ユニットの放クラが縦横無尽ならば、こちらはある種機械仕掛け感(サイバーパンクをモチーフとしている)のあるダンスと、ゴリゴリのメタルサウンドで、練り上げられた世界観を見せつけてくる。一方MCになるとゆるゆるになるメンツなので、ギャップがまた愉快である。あと、記憶が若干曖昧で、この後のストレイライトのときだったかもしれないが、アンティーカがセンターステージに来たときにステージ上方からのライトが一斉に降り注いでいて、めちゃめちゃかっこよかった。でかい会場は照明が映えるのが本当に良い。

その次はストレイライト。ストレイライトもアンティーカ同様ハードな世界観と曲を持ったユニットだが、こちらはEDMとかデジタルロック的な楽曲である。とにかくかっこよくて、この3人は「仕上げてくる」という言葉がふさわしい。もちろん他のユニットも仕上げてきているのは当然なのだが、ストレイライトは偶像と実像というテーマがあるので、演者もそれに合わせて舞台上でのスイッチの入り方が実にキマっている。歌唱のレベルのダンスのキレもすごくて、圧倒された。こちらも照明とディスプレイワーク(ヴィジュアル)が最高に合っていて、ブチ上がって昇天した。2曲目のHide & Attackでは火(マジなやつ)が出て、シャニマスの火担当はストレイか〜という謎の感想が出た。自分は水樹奈々さんのETERNAL BLAZEの火に鍛えられた奴(?)なので、ステージで火が出るとニコニコしてしまう。不審者ではない。

ユニットパート最後は満を持してのイルミネーションスターズ。イルミネはシャニマスのセンターユニットである。今回は風野灯織役の近藤玲奈さんが欠席なので、2人だった。ところがこの2人体制というのがなかなかオツで、シャイニーカラーズでは2人ユニットがいないので、新鮮に感じてしまった。アイドルマスターシリーズはライブでユニットが揃わないということがしばしば起きるので、人数が少なかったり、別の人が歌ったり(これはゲームシステムから導き出された一つの解である。765ASは特にその傾向が強い)ということがあるが、そういうときに新たな魅力を見せられるのは大きな強みだと思う。2曲目のTwinkle wayのときのカメラワークは素晴らしくて、離れて背中合わせの2人を交互にぼかして映し出していたのがMVを見ているかのような感じで昇天し、シネスコにしたのはこのためだったのではないかとすら思ってしまった。とはいえやはり3人でも見たいというのが本音で、残念ながらDay 2でも揃わないので、3人での出演が決まっている3rdライブツアー(なんと来月から行われる)を楽しみにしたい。

Twinkle wayの前に最後のブロックという説明があり、おそらく中断の影響でセットリストに変更(短縮)があったのだと想像された(Day 2が無事行われたとして、そのセットリストを見ないとなんともいえないが)。暗転してアンコールを求める拍手のあとにお知らせ映像、その後に衣装替えした全員でDye the sky.からアンコールが始まった。この曲は本当にグッとくる曲で、決して華やかではないが、力強くて意志を感じる、決意の曲である。アイドルマスターのライブのアンコールは、だいたい1曲歌ったあとに挨拶があって、最後に1曲というのが定番だが、今回はその後に2曲、挨拶ののちに1曲というなかなか盛りだくさんなアンコールでびっくりした。シャイニーカラーズは稼働年数のわりに全体曲が多いが、そのうちの周年曲的なの(なんちゃらWINGシリーズのCDのこと)は全部やるぞオラァ!という本気を感じて昇天した。最後はやっぱりSpread the Wings!!。

コロナ禍を経ての久々のライブ、そしてライブ中の地震という、非常に困難なライブだったと思うが、無事に、そして最高のパフォーマンスを見せてくれて本当に良かった。自分としても久々の現地ライブで、配信ライブの楽さに慣れてゆるゆるに緩みきったところにガツンと食らってしまった。現地の「解像度」や「fps」の高さ(目だけではなく耳も)をあらためて味わってしまうと、やっぱりええなあという感想以外には出てこなくなってしまう。明日のDay 2は配信での観覧になるが、現地で味わったものを思い出しながら見たいと思う。本日はお疲れさまでした。

セットリストはこちら。

配信+アーカイブ視聴のチケットはまだ購入できるので、気になった方にはぜひおすすめしたい。


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