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善い死とは人生を生き切ること
誰かが亡くなったときに、時々耳にする「善い死に方」という言葉。
善い死、とはなんでしょうか。
死に"善い"や"悪い"があるのでしょうか。
僕は緩和ケア認定看護師として、今まで多くの方の死に関わってきました。
その中で僕が考えたことは、死の瞬間だけを切り取って評価できないということ。
死の瞬間だけをみて「善い死だった」とはいえない、ということです。
僕たちは、亡くなった人に死の瞬間がどうだったか聞くことができません。
死を迎えた人に死の評価を聞けない。
だからこそ、僕たちができることは、その人らしい生を全うすることのお手伝い。
「善い死とは、人生を生き切ること。」
これが僕の答えです。
人が最期まで自分の命を生き切ることができること。
その最期は「善い人生だった」と締めくくれるのではないか。
だからこそ精一杯生き切ろうとしている人たちに関わり、ラストスパートを伴走できる緩和ケアは素晴らしいものだと感じています。
人生の学びの場でもある緩和ケアには、そんな魅力もあると考えます。
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