ギョサニーヌジロー

Iターンでの肉体労働を通じて社会への再参加を企図している30代。前職は出版印刷でした。

ギョサニーヌジロー

Iターンでの肉体労働を通じて社会への再参加を企図している30代。前職は出版印刷でした。

最近の記事

野外映画②

昨日TENETがかかったスクリーンで今日は新海誠の「秒速5センチメートル」を観た。 桜のないこの島で。高層ビルも雪もセミも。 さすがにテネットよりは人が多い。 なんとなく来場者の声を聞いていると、「1本の映画かと思ったら3話に分かれていちいちクレジットが出る」と言及するひとが案外多いのが新鮮。それも三十代以上で初見ということに驚く。 小学校高学年より下のちびっ子たちは退屈していた。きょうび中1でもスマホを持っていることを考えれば、時代性を言い含めないと伝わらないのも当然

    • 野外映画

      今晩は街の野外映画上映。公園へ。 6時半からテネット。しかも字幕上映。人はまばら。サブシアターではウォンカとチョコレート工場。逆では? そして字幕上映。画質と音響はやたらに良い。(とはいえ)スピーカーは4chan? テネットはやっぱりよくわからないのに2時間半みせる力技はやっぱりすごいなと思う。しかし結局あれはオーソドックスなセカイ系では?とは強く思う。 セカイ系はまだまだ有効なんじゃないかと思っている 映画をみながら出店の酒を飲んで、家で茹でた枝豆を持ち込んでたらふく

      • 餃子とレバニラ

        今日はセンチメンタルな気分でした。 起き抜けに去年別れた人の誕生日が明日なのを思い出してしまったからです。 執着はもう無いつもりでも、毎年前日は頑張って日付の変わるまで起きてメッセージを送っていたこととか、何年か前に一度だけ仕事の飲み会で深酒をしてしまってうっかりやり過ごしてしまったなとか、 ロクなプレゼントも用意出来なかったなとか。 それでも2つはヒット性の当たりもあったなとか。 そういうことを思い出してしまった。 本日のBGM(スキータ・デイヴィスの方はマジっぽ過ぎる

        • 頬の産毛が濃くなってきた。 老いか。老いなのか。 そのうち耳からも毛が溢れて川内康範みたいになるのだろうか。 そのとき俺はこんな堂々とした顔をしていられるか。強いジジイになれるのか。 今のうちは出来るだけ毎日ちゃんと顔を剃ることにする。

          ヤモリの仔

          ヤモリの子どもが部屋に出た。小さくてかわいい。ペットにしたくもあったが餌の確保が面倒なので即部屋の外へ。虫をたくさん食べてくれい。おおきくなれ。 最近はひとが日の落ちるのを待ちながら何を話しているか興味があって夕日スポットへよく行く。空だの海だの太陽だの、圧倒的に大きな存在に向き合う時、それに見合ったテーマというものがあるだろうと思う。 デカい話をしろということではない。 でも部屋でYouTubeを流している時のような会話は違うように思う。 夕日に見合った話ができる人であ

          都市の酒

          居酒屋に行きたい。 五百円で生ビール飲みたい。 すぐに出てくる小皿をツマミたい。 炭の焼き台で焼かれた焼き鳥やきとん食べたい。 レモンサワーやハイボールを挟んでからまたビールに還ってきたい。 誰もがみんな知らないひと同士の場で酒を飲みたい。 封切の映画の悪口をいいあいたい。 無責任に褒め称えあいたい。 アルコールによって低下した脳が脱線していくまま喋りたい。 後から考えれば関係がないとしか思えないことを結び付けて、それを天才的な閃きと勘違いしたい。 それを見た友達からそうで

          食の世俗化

          農協でローズマリーを買う。それで鶏もも肉とジャガイモをソテーする。なんとなくワインでも飲みたくなる味。割とあらゆるエスニック料理が市民権を得た今日、ローズマリーはいまだによそ行きの味というか、外食(洋食)のオーラをまとっている気がする。 世俗化した外食たちの一例 ビリアニ ガパオライス 海南チキンライス ルーロー飯 ‥‥ ローズマリーの他人感が未だに絶えていないのは何故か。あるいは他にどんな食があるか。 祭りの会場でNに似た顔をみて動揺する。 本当にこういう系統の顔が好

          台風のあと

          台風が過ぎても風は時折強く、波が高い。そういう事情か知らないが今日はやけに山に観光するひとが多かった。倒木の処理やら、設備に損傷がないかの確認などする。 近藤聡乃『A子さんの恋人』について A太郎ではなくA君エンドというところにようやく納得がいった。数年前の僕はA太郎の方が似合いだとおもったのだが、それは浅はかであった。 A太郎は紛れもなくA子の魂の引き裂かれた片割れなので、だからこそ、そういう人とは目の前で一緒に生きてゆけないのだ、ということがようやくわかったのだった。

          8/15

          玉音放送の日。正午にサイレンがあり、そのとき浴室にいたのでそこで黙祷。戦争のわれわれの加害責任と、そして国民の犠牲者にしばし思いを馳せる。 台風はそこそこに収まっている。帰る手段のとりあげられ、行く宛もない観光客たちがビーチコーミングをしている。なにか珍しい貝殻など打ち上がっているのだろうか。 午後から仕事。台風明けの原状復帰。理解力がまるで無く指示にまごつき、たくさん叱られる。どうもまた精神の調子が怪しくなってきたのではないか、という気がしてならない。それくらいの木偶の

          みなさん爪が剥がれたことはありますか? 痛そうですよね、 僕は2ヶ月で両足の親指の爪が剥がれました。 靴が合わなかったのか、二三週間かけて徐々に剥がれていきました。どちらも、 赤黒くなる→ 白くなる→ 根元から浮いてフヨフヨしてくる だいたいこんな経過を辿ります。 赤黒くなったときはちょっと痛いけど、白くなった時点で細胞は死んでるのか、もう痛くないんです。 浮いてきた爪を真上から軽く弾くと「さんさんさん…」て乾いた音がします。あぁ、こいつはもう死んでるんだなあって、ちょ

          野菜炒め

          台風🌀 船が来ません。 次の船も来ないかもしれません。 お店から食料品がどんどん無くなりました。 自宅の冷蔵庫には余裕があるけれど、節約の為に入ったことない店で外食することに。開店2分前に到着。自分の先に5人ほど待ちがあり。 注文した野菜炒め定食は濃いめの味付けが美味しかった。 けれど提供まで40分はやり過ぎじゃないかと思う。開店一回転めのオーダーでカウンターの1人客の野菜炒めに40分。シンプルになぜなんだ。 それに野菜炒めなんて家で作れるのだ。ただ油と火力と塩とうま味調

          盆休み。前日お祭りにでかけてビールをたくさん飲む。朝、海にでかける。水は澄んでいるが冷たい。7時前の浜に人はおらずしばし静寂を楽しむ。鮫2頭と遭遇。嬉しいのでしばらく観察する。 飲酒の習慣が再開して抜けず。朝一番に飲むビールが美味しい。 遅い昼食にスイカとバジルのサラダを一皿。それとバジルソースで乾麺の蕎麦を食べる。バジルのソースはジェノベーゼ用に作ったものだ。蕎麦との相性も悪くはない。 この2週間ちょっとでネズミを三百以上潰した。特別感傷もない。全部慣れる。その時考えるの

          実家の本棚(漫画編)

          Kindleは便利だけど、自分の子どもには貸せませんよね。何より読んだ本が明らかにバレバレになってしまうのもよくないですよね。 本棚にはあるけど、読んだの?読んでないの?って際のあわいがよいんだよね。本という物質の素晴らしさよ。 子どもが小学生くらいまでのときに、「この本棚は大人の本だから読んじゃだめだぞ」って親父が言っているのに子どもがこっそり読んじゃう、なんなら親父もうっすらそれを期待しているみたいなのが発生しそうに無いというこれからの文化は少々心配ではありません? 暗

          実家の本棚(漫画編)

          匿名性

          この島には匿名性がない。 島の人に職場の名前を出せば何をしているかすぐに了解される。 だいたい皆下の名前で呼び合っている。苗字で自己紹介すると一線を引いたような、ちょっと冷たい印象を与えている気がする。 自転車や車、原付もだいたい把握されているんだろう。 確かにそれは安心感でもある。仕事に出かけるとき部屋に鍵をかけることも、もうしなくなった。 けれども羽目を外しようがない。 都市生活の匿名性に慣れきった人間にはたまに息苦しい。 酒を飲まなくなった理由の1つはそこにある。我を

          新札

          本日新札を初めてみる。スーパーのお釣りの千円札に1枚だけ。見慣れぬもので、違和感。しかし渋沢でないからそれほど嫌悪感などもない。流通開始から手元に来るまで1ヶ月のラグがありました。 鶏むね肉とオクラと舞茸をコブミカンの葉、カレーリーフで炒めてナンプラーで味付けして食べた。なかなか美味しくできた。胸肉は塩とニンニクすり下ろしで下味つけた後水分を軽く拭いて片栗粉に付けてから焼くとしっとりする。 仕事ができな過ぎて自分が底抜けの阿呆に思える。 さっぱり手が動かない。ふがいなし。

          朝日

          朝4時に目覚める。この頃は前日に酒を飲むと眠りが浅くなってこのくらいに起きてしまう。 窓の外をみると雲が少ないので朝日をみにいくことにする。日の出は4時55分頃らしい。原チャリを15分くらい走らせる。山の上まで疾駆。明るくなってきた空。あいにく水平線には雲が立ち込めており。さらに手前では縦に積もった雲がスコールを降らせているのが見える。日の出は拝めそうにない。しかしそれはそれで悪くない景色だった。 夕陽はともかく朝日を見ようとする者は少ないのか展望台に人気なくしばし静寂をたの