勝手な研究レビュー#1「赤ちゃんの免疫を高める!? 母乳由来のタンパク質CCL25の働きを解明したい」

「クラウドファンディング中の研究を勝手にレビューしてみた」第一弾は、茶山和敏先生/静岡大学 が募集中のクラウドファンディングです。

母乳中の免疫成分量と乳児アレルギーとの関係を調べたい！ | academist (アカデミスト)

簡単にいうと…

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背景

CCL25という、マウスの免疫器官や免疫細胞の働きを促進し、ヒトの母乳中にも含まれているタンパク質を2015年に発見仮説: 母乳中に含まれているCCL25の量（個人差が大きい）は乳児のアレルギー発症の有無に関連するかもしれない

計画

母乳に含まれるCCL25（や他の関連物質）の量と、アレルギー発症の有無の相関関係/因果関係を大規模に調べたい

集めた研究費の用途

分析キット2000検体分（¥140万）とその他消耗品
（分析に使う抗体は”新しすぎる”ため、作製に大きな費用がかかる）

研究成果がもたらす社会的意義

“もし仮説が正しければ”
CCL25を添加した人工の粉ミルクによって、赤ちゃんのアレルギー発症や感染症のリスクを抑えることができるかもしれない

コメント純粋な”仮説driven”の研究なので、仮説が外れていた場合の成果の保証が難しく、科研費のような外部資金を獲得するのは難しい、”クラウドファンディング向き”の研究だと思うので、支援が増えたらなと。

科研費もらいにくさ: ★★★☆☆
研究計画の実現可能性: ★★★★☆
社会的インパクト: ★★★★☆

外部リンク

・日経新聞電子版でのCCL25発見に関するニュース記事

・Bionauts.jpでの技術紹介記事(英文)

・静岡大学からのプレスリリース