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「オンライン」と「オフライン」という「言葉」への違和感

今日は、このコロナ禍の状況になる前から感じていた、言葉遣いについて。

実際に顔を合わせることを「オフライン」
インターネットを介して顔を合わせる場を「オンライン」
最近ではO2O(Online to Offline)ともいいますよね??
さらにOMO(Online Merges with Offline)「オンラインとオフラインの融合」なんてことも言いますよね??

このように使う「オフ」と「オン」、そして「ライン」。
…うーん、そこはかとない違和感。皆さん、感じませんか??

違和感の理由

ーOffとOnの雰囲気への違和感とその解消方法
「オン」は雰囲気通りな気がしますが、「オフ」はイメージを表していない気がするのです。さらにそれにつく「ライン」。僕のそれぞれの言葉へのイメージは、こんな感じです。

ーOff
「オフ」はスイッチをオフにする、など「関係を切る」ような雰囲気。
「オフライン」として使われる時は、リアルに顔を合わせるなど、むしろ関係が近かったり、深められそうな感じ。

ーOn
「オン」はスイッチをオンにする、など「関係を始める」雰囲気。しかし、オンラインで始めるのって、難しくないですか??この数ヶ月でそうした機会も増えて慣れてはきましたが…。
さらに「オンライン」として使われる時は、リアルでない形で顔を合わせたり、インターネット上に集ったり、といった感じ。

ー違和感の解消方法
「オン」は雰囲気通りな気がしますが、「オフ」はイメージを表していない気がします。こうした違和感を覚えた時にやること。…それは、語源を辿ること。言葉の「源」を辿ると、本当の意味がわかることが多いからです。

オフの語源

語源は、中期英語の「〜から取り出した」。顔を合わせるどころか、離れるイメージです。

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オンの語源

語源は…わかりませんでした。しかし、表すものは「接触関係」。確かにインターネットを介して「接触」していると言えるかもしれませんが、「触れる」感じがあまりしないような…。

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ラインの語源

語源は「亜麻」。コアの意味は文字通り「線」

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違和感の整理

語源を辿ることにより、語源が示すものと現在表すものが違うから、と言うことがわかりました。

要は、「離れる」意味のOffが「関係が近かったり、深められそうな感じ」の雰囲気を表したり、「接触関係」の意味のOnが直接触れないインターネットを介した関係を示したりしていること。接触関係を示すオンラインから、離れることを意味するオフラインへのO2Oって…ますます不思議になってきました。

「オンライン」と「オフライン」を日本語で言い換えると、どのようになるのでしょうね?この言い換えができると、違和感が解消される気がします

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