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「コミュニティって、さみしい人の集まり、ですよね?」

昨日のお題は「リアルでもオンラインでも、幹事の3つのコツ②」。

先日の「リアルでもオンラインでも、幹事の3つのコツ①」の続きです。
3つのコツとは、①オープニング告知の3点セット、②ファシリが大事、
③やり取りをあきらめない、です。

昨日はそのうち、②と③に関するコツをまとめました。
「②ファシリが大事」では、1)チェックインとチェックアウト2)質問3)共有、のそれぞれの考え方とやり方を整理しました。
「③やり取りをあきらめない」は、リアルでは常に表情をみて、オンラインでは「皆さーん!」と呼びかけで質問などを引き出すように、心がけてみることをお勧めしました。

今日は、とある席でご一緒した方との会話での2つの質問に対する、僕の一案を共有させて頂きます。

「コミュニティって、さみしい人の集まり、ですよね?」

とあるコミュニティでの活動で、たまたま席が隣になった方と自己紹介。僕の「趣味幹事・特技幹事」話をした後に、一言。
「一つ聞いてもいいですか?コミュニティって、さみしい人のもの、って感じがするんですけど、どうですかね??」

えっ?!なんでそう思ったのですか?と聞いてみると、なんとなくそう言う印象があるとのこと。

それに対する僕の答えは「もちろん、そんなことはありません!でも、そういう状況のコミュニティや、そういう人が集うコミュニティも、あるかもしれません」

なぜなら、コミュニティとは「共通の興味関心の旗の元に集った仲間が、継続して行う活動と役割のある場」なので、仲間と出会えていない時は、その人はきっと「さみしい」ですよね?なので、立ち上がって間もないコミュニティは、ようやく仲間に出会えたばかりのさみしい人が集まっている状態かも、とお話しました。

また、その上で僕が携わったことのあるコミュニティを例に「自分探しがメインになっているコミュニティは、それまで自分の『ありのまま』出せなかった人が集まることがあり、さみしい感じを抱えた人が集うこともある」というお話もしました。

この2つで「なるほど(全てのコミュニティが、さみしい人の集まり、というわけではないな)」と思われたようでした。

「コミュニティって、だんだん人数が減って行きますよね?」

その次に聞かれたことです。
これまたなんでそう思われたのですか?と聞くと「最初は盛り上がるけど、だんだん盛り下がっていって、人数が減っていくことが多くて…」とご自身の経験をお話くださいました。

僕のコメントは「それは、立ち上げ方に工夫の余地があったのかもしれない」

コミュニティの立ち上げの基本は「入口は狭く、熱量は高く」
立ち上げは、共通の興味関心を持った少数の仲間(5人程度)で動き出すこと。
そして何より、楽しく動き出すこと。そりゃそうですよね。仕事じゃないし、利害関係ないし。そうして動いているうちに、「なんだか、楽しそうじゃん!」と空気を感じた人が集まってきて…仲間は「増える」もの、だと思います。
そうした流れを、僕が関わってきたコミュニティの実例を挙げながら、お話ししました。

そうすること、これまた「なるほど!」とふに落ちたご様子。

背景には、ご自身の経験

というのもご自身が、昨年秋から地元で「テニス」コミュニティを開始。
やることは週に2回、その時に集まれる人が集まって、テニスをする。ただ、それだけ。でも、お互いのことを詮索することもなく、上手い下手も関係なく、終わった後に飲みに行っても行かなくても、居心地が良いのだそう。

そりゃそうですよね。
だって「テニス好き」という共通の興味関心のものに集った仲間が、週に2回、テニスをするという継続的な活動を行うシンプルな場、だから

伺うと、誰かがいいプレーをすると、誰に言われるでもなく「ナイスショット!」といった声が上がるそう。
これは、暗黙のうちに「規範」=「そのように行動することが、このコミュニティでは正しい」ということが共有されているのだな、と思いました。

その方は、お目にかかったコミュニティに馴染みにくさを感じていて、ご自身がさみしい思いをしていたそう。なので、コミュニティ=さみしい人のもの、と言う問いは、さみしい思いをして来たものの、仲間に出会えていなくて、より思いが掻き立てられていたご自身を投影したものだったのだな、思いました。

まとめ

「コミュニティって、さみしい人の集まり、ですよね?」という問いへの答えの一つは「立ち上がって間もないコミュニティは、ようやく仲間に出会えたばかりのさみしい人が集まっている状態かも」と思います。

また、「コミュニティって、だんだん人数が減って行きますよね?」という問いには、「最初の設計が大事」というお話をしました。「入口は狭く、熱量は高く」し、その活動などを通じて「なんだか、楽しそうじゃん!」と空気を感じた人が集まってきて…仲間は「増える」もの、とまとめました。

(写真は6curryの「山椒キーマカレー」と、絶賛発売中の「ポークビンダルー」。どっちも、美味です。
グラスの中身は、レモネード。これは会員(=お客様)の中でこうしたものを作るのが得意な人が作って、納めているもの。
このように、はじめはお客さんでも、気付いたら中の人、みたいな動きが増えると、コミュニティの人数は増えることこそあれど、減ることはない気がします。もちろん、その設計がうまくいかないと、減ります)


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