澤さんのトーク

リアルでもオンラインでも、幹事の3つのコツ②

昨日のお題は、「君は、想像力がない!」と言われたら?ー「経験」と「常識」が違う中でー。

上司と部下という関係で、「経験」とそれに基づく「常識」が違う。
その中で、どのようにその違いを乗り越えるか、というお話でした。
乗り越え方、それには「話す」しかない。ただし前提が二つ。
一つは「目指している世界(=ありたい関係)が同じであること」。
もう一つは「お互いに感謝と尊敬があること」。
…わかっちゃいるけど、それが難しい。でも、関係を続けるには諦めずに続けるしかない、と改めて思いました。

今日のお題は、先日の「リアルでもオンラインでも、幹事の3つのコツ①」の続きです。

【3つのコツ】
①オープニング告知の3点セット
②ファシリが大事
③やり取りをあきらめない

先日は、「①オープニング告知の3点セット」について整理しました。

1)この時間の過ごし方のルール
2)ゴール
3)ゴールにたどり着くまでの大まかな流れ

今日は、3点セットの②ファシリが大事・③やり取りをあきらめないの2点を整理します。

②ファシリが大事

そもそもファシリテーションとは、何でしょうか?
日本ファシリテーション協会は、ファシリテーションについてこのように定義しています。

人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。
集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働き。

いつも通り、語源も見てましょう。

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語源も「行うことが容易になる」。ファシリテーション協会の定義そのままです。

では、オンラインでの配信も行っており、リアルにも観客の方がいらっしゃる勉強会や講演などでのファシリテーションで気をつけること、とはどのようなことでしょうか?

僕が心がけていることは3つです。

1)チェックインとチェックアウト
2)質問すること
3)共有すること

 1)チェックインとチェックアウト

①オープニング告知の3点セットで、その時間の全体の「ゴール」と、そこに至る「流れ」を共有します。

その上で、チェックインします。
チェックインとはその時間に臨む目的や気分の共有です。具体的には、リアルな場では「アイスブレイク」と「自己紹介」をします(この2つはとても大切なので、改めてお話しさせてください)。

その自己紹介の中で「帰りの電車の中でどんなツイートができたら、ハッピーですか?」という問いの立て方で「自分のゴール」を設定していただきます。そして、それを周りの方と共有することで言語化してもらいます。
オンラインで参加されている方は、その場で設定いただきます。Fbグループでの配信などの場合は、コメントで投稿してもらい、それをファシリテーターが拾うのも一案です。Zoomであればグループを組んで、リアル仲間で共有もありです。

会の終わりには「チェックアウト」。
当初設定した目標に辿り着けたか、辿り着けなかったか、いずれにしてもその理由などをまずは自分でまとめ、その上でまた周りの方と共有して頂きます。

 2)質問すること

一方的に話を聞かされるだけだと、どんなに興味深い話でも疲れます。
そんな時に有効なのが、質問すること

自分なりの答えを考える時間を30秒と区切ってとってまとめる→その上で周りの方と30秒ずつで共有→さらに全体に対し、周りの人の答えで面白かったものを共有していただく、といった流れをよく取ります。

このように考える時間をとり、かつ、その内容をみんなに共有することで、その時間に参加している感=「主役感」が高まります

オンラインの方も同様に考え、それを投稿してもらってファシリテーション が拾うか、オンライン同士でリアルと同じことをやって頂くのもありです。

 3)共有すること

自己紹介も、質疑応答も、共有です。さらに言うと、会の最中もTwitterなどでどんどんツイートすることを推奨しています(なので共通のハッシュタグも、イベント告知時や冒頭で紹介)。共有すると反応が得られます。すると、解釈が広がったり、考えがよりまとまったりします。

③やり取りをあきらめない

これまた上述の通りです。
リアルでは常に、参加者の表情や質疑応答などを通じ、反応を見ます。ゴールに向けて進めているか、届けたいことが届いているか、などなど。
挙手をしての質問は難しい人も多いので、上述のTwitterでのSlidoなどもだんだん浸透してきました。

オンラインも同様です。
こちらから「配信をご覧の皆さーん!」と呼びかけてみて、そのタイミングで質問をもらうなどして、「参加している感」を引き出します。

まとめ

「②ファシリが大事」では、1)チェックインとチェックアウト、2)質問、3)共有をやってみましょう。「③やり取りをあきらめない」は、リアルでは常に表情をみて、オンラインでは「皆さーん!」と呼びかけで質問などを引き出すように、心がけてみることをお勧めします!
(写真は、コミュラボ第17回オフ会 澤円さんと語る「自分の企画かとコミュニティ」の時の澤さんです)





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