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「君は、想像力がない!」と言われたら?ー「経験」と「常識」が違う中でー

昨日のお題は「リアルでもオンラインでも、幹事の3つのコツ①」。

【3つのコツ】
①オープニング告知の3点セット
②ファシリが大事
③やり取りをあきらめない

中でも「①オープニング告知の3点セット」について整理しました。

1)この時間の過ごし方のルール
2)ゴール
3)ゴールにたどり着くまでの大まかな流れ

今日は、②ファシリが大事・③やり取りをあきらめないの2点を整理…しようと思ったのですが、最近交わした会話が示唆に富むものだったので、共有させてください。

シーンは上司と部下、テーマは「想像力」と「思いやり」です。

「君には、想像力がない!」

会話のお相手が、仕えている方に言われたこと、だそうです。
その方の仕事は(定義が難しいのですが、一般的に言うと)「秘書」
ご一緒されている方は、一線に出て約40年のベテラン。秘書役の方は20代半ば。
業界歴も人生歴も全く違う、言い換えれば「経験」と「常識」が全く違うお二人。

例えば、お茶の出し方

ご一緒されている方は、左利き。
とすると、お茶は左手のそばに出した方が飲みやすいかな、と思う。
でも、左側にはいろんな物が置いてある。
その状況で左手のそばにお茶を出すと、邪魔になる。
といろいろと考えた末に、右側にお茶を出そう!
…と決めてお茶を出したら、言われたひとこと。
「君には、想像力がない!」

その話を聞いて僕が思ったこと。
それはお茶を出すまでにも、きっといろいろとあったのだと思う
これは「想像力」の有無ではなく「常識」の違いだ
「前提」の違い、と言ってもいいかもしれない。

人にはそれぞれ、「正しさ」がある

「正しさ」は言い換えると「常識」。
それまで生きてきた環境や、その中での経験に基づいて培われるもの。
ゆえに、当然、人によって違う。でも、「人によって常識が違う」ことが理解できなかったり、「違う」ことが許せない人が、いる。…自戒を込めて。

上述の通り、このお二人は生きてきた過程=経験が違う。ゆえにそれに基づく常識が違う

では、どうすればいいか?

僕はその方に聞いてみた。で、どうしたの?と。
「考えていたことを、話した」とのこと。
「想像しています。だからこそ、右側に置いたのです」と言った上で、上述のことをお話ししたそう。
するとお相手も「なるほど。考えていなかったわけではないのね」と言われたそう

秘書役の方は、さらにこのように続けたそうです。
左側に置いて欲しければ、そのように言えばいい。『想像力がない』と言われても、どうして欲しいのかは伝わってこない。だから、こうして欲しい、なぜなら○○だから、と言って欲しい」
私はポンコツ。だから、言われないとわからない。でも、普段からあなたを見ているし、役に立ちたい。だから、私のやったことがあなたの期待と違ったら、どうして欲しいか言って欲しい。」

すごい。僕は素直にそう思いました。
なぜなら、経験と常識が違うモノ同士では、話をすること自体が難しいから。
このケースのように2人でも悩むし、みなさんが身を置くコミュニティでの人間関係でも考えることが多いはず。こうした「ずれ」とか「思いが共有できないこと」…ありませんか??

そんな時は「話す」しかない。ただし前提が二つ。
一つは「目指している世界=関係が同じであること」。
もう一つは「お互いに感謝と尊敬があること」。
このお二人には、もちろんどっちも、ありました。要は「思いやり」。

ちなみに僕にとっての常識

それは「幼稚園で習ったこと」。
嘘を(極力)つかない、約束は(原則)守る、人にやられて嫌なことはやらない…などなど。
大人になると、なぜか意外に難しくなること。
なので、僕はどこでもこれを「先」に言っちゃいます。
特に「嫌なこと」は人によって違うので、いろんなことを共にする中で、すり合わせていくしかありません。

僕が最近「常識」を考えるのは、子供と一緒にいる時間

子供はまさしく今、社会性を養っているところ。
最も長い時間を過ごす「学校」で通用する考え方と動き方が「正しい」ものとなる。でも、それは限られた関係の中だから通用するもの。
これからより多くの「違う」人と接する時には通用しづらい物言いや動き方もある。
それをどのように共有するか、が悩ましい…。

これは「コミュニケーションの取り方」と「コミュニティの規範のあり方」の話に通じる、僕にとっては示唆に富む話でした。
皆さんの考えるきっかけになれていれば、嬉しいです。

(写真は、たまたま今日食べたルーロー飯です。週1日だけ出る屋台的なお店の一杯です)

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