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恐竜も、坂本龍馬も、世界遺産も、授業のテーマにできる理由

「夢中教室の授業ってじーつーしかできなそうだよね」
※じーつーはぼくのあだ名です。

最近時々こんなことを言われます。

昨年から立ち上げた夢中教室WOW!では、「学校が合わなくても人生は面白いじゃん!」って思えるように、テスト勉強ではなく、子どもの「本当に好きなこと」を学ぶオーダメイドオンライン授業を届けています。

授業内容は、新種の生き物や恐竜から世界遺産、世界の街並み、坂本龍馬やアレクサンドロス大王など、本当になんでもやってます笑

だからよく友人から「めちゃ良いけどじーつーにしかできなそう」と言われてしまいます。
「そんな色んなこと、自分は知らないし教えられないよ」って。

本当にそうなのかな…?
今日は、そんな子ども主体から始まる色んなテーマを授業で扱えている理由について書いてみたいと思います。


「知ってなくちゃいけない」が最大の誤解

まず最初にことわっておくと、ぼくは恐竜の研究者でもなければ、ヨーロッパに住んだ経験があるわけでもない。
つまり、専門家ではありません。

専門家でもないのに教えられるのか!って思う人もいるかもしれませんが、教えることはできなくても一緒に学ぶことならできると思っています。

もちろん専門的かつ体系的に学問として学ぶのであれば、専門家からの知見を取り入れる必要があります。
ただ、ぼくがしたいのはその手前の話で、「学ぶって面白いね!」と伝えること。

ここで夢中教室に求められるのは、専門的な知見(=スキル)よりも、いかに子どもの好奇心を解放させられるか(=マインド)であると考えています。
学びにおいても、色んなステージがあり、そこに関わる大人たちにも役割分担があるっていう考えれば当たり前なお話です。

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日本の子どもたちは「学ぶ楽しさ」を知っているだろうか

めちゃめちゃ専門的にその分野を学びたくなったら、その分野の団体なり大学なりに飛び込めばいいんです。
そもそも子どもがそこまで人生かけて夢中になれるものを見つけられたら、教育の役目は果たしたも同然なのではないでしょうか。

ただ、今の日本ではその段階にたどり着ける子は少数派で、みんな学ぶ楽しさを知らずに10代後半を迎えてしまっているような気がします。

今の教育システムでは、テストのための勉強=学ぶことだと刷り込まれてしまった子どもが多いのですが、本当の学びは、自分が知りたいこと・興味あることを探究していくことではないでしょうか。

そこに自分の夢につながる発見があったり、人生がワクワクしだすきっかけが眠ってるはずなのに。
全ての子どもたちに開かれているはずのワクワクの扉が、勉強はやらなきゃいけないもの・嫌なものという思い込みによって閉ざされてしまうんです。

▲植松電機の代表植松さんがとても素晴らしいコメントをされているのでぜひ読んでみてほしいです。


夢中教室での「好き」の深め方

少し脱線してしまったので、夢中教室で「学ぶ楽しさ」をどう伝えようとしているかをお話します。

※ただ、まだまだこのやり方が完璧だとは思ってないし、改善していけないといけないところもたくさんあります。なので、一つの参考程度に見てもらえれば幸いです。自分だったらこうするのに!という意見があったらぜひコメントください!

まず、夢中教室の授業には① 「好き」を見つけ②「好き」を深める、という過程があります。
この②「好き」を深めること=「学ぶ楽しさ」だと思っています。

つまり、この「深め方」を伝えるのが夢中教室の役割の一つです。

もちろん専門家レベルで深めるとなると話は別ですが、一定の深さまでは「共通した深めるやり方」が通用すると思っています。

ここで皆さん、子どもにとっても大人にとっても「好き」を深める上でハードルとなるものはなんだと思いますか?

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そのハードルは、
①何をすれば深められるかわからないこと
②難易度があがること

だいたいこの二つに集約されるのではないでしょうか?

例えば、ピアノ弾けるようになりたい!と思ってはじめてみたけど挫折してしまう人は、何を練習すれば左手が動くようになるのかわからなかったり、次やってみようと思った曲が思いの外難しかったりするときですよね。

このハードルの乗り越え方は色々あると思いますが、
ちょっと先のワクワクを思い浮かべた上で、
②何を乗り越えればいいかを明確にしていく
ことだとぼくは思います。

② については、夢中教室の場合、(1)何を調べればググって出てくる情報にないものを知れるのか、(2)そこで得られる情報を子どものレベルにどうやって落とし込めるかという2点がポイントになってきます。

つまり、新種の生き物や恐竜から世界遺産、世界の街並み、坂本龍馬やアレクサンドロス大王まで授業のテーマにできるのは、
(1)各大きなジャンルごとにググるだけじゃヒットしない「より生きた情報」にアクセスできて、
(2)そこで得られる情報を子どもと同じ視点に落とし込める咀嚼(そしゃく)力

が一つの答えです。

これはぼくが大学院で色んな研究に触れたことがあるからこその得意分野なのかもしれませんが、誰でもアクセスできるようになるためのデータベースを作成中しています。
このデータベースができれば、この分野に興味があるならここにアクセスすれば面白い情報が眠ってるかも!というのがパッとわかるようになる予定です!

そこで手に入る情報は難しい書き方などをしている場合が多いので、あとはそれをどう咀嚼しどうやって子どもの目線で組み立て直すか、が大事です。
ここを書くとめちゃ長くなるので、もしここについて需要がありそうだったらまた別の記事にまとめてみようと思います。

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「学ぶって面白えええ!」を体現する大人であるのが一番大切

というかんじで、②何を乗り越えればいいかを明確にしていくやり方について説明しましたが、より大切なのは①ちょっと先のワクワクを思い浮かべることだと思っています

もっと言えば、どんな分野でも子どもが示した興味関心に、「それめっちゃ面白いじゃん!!」って本心から思い伝えるということです。

というか、これさえできればもう咀嚼力が低くてもいいんじゃないかとさえ思ってしまいます。
※もちろん向上させようとするマインドがあるのは大前提です!

だって子どもたちは、やり方を細かく教えてくれる大人よりも、「それめっちゃ面白そう!!ただやり方分からないんだ!だから一緒にやり方から探そう!!」って言ってくれる大人の方と一緒にいる方がワクワクするにきまってるからです。

だからこれまで色々知ったかぶってるように書きましたが、授業の実態は「一緒にやり方から探そう!!」と言うことの方がはるかに多いです。
ただそれでいいと思っています。

なんでも知ってなきゃいけないわじゃないんだって伝えるのも一つ大事なことだと思うから。

まとまりもない文章になってしまいましたが、ざっくりまとめると、分からなくていいから深めてくことを一緒に楽しんでこう、ただこうやったら分かるかもっていう実装手段へのアクセス方法だけは知っとくといいよ、って感じですかね…。

そんなわけで、ゴールデンウィークは生徒と今度学ぶ予定の恐竜の進化について学んでみようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!!

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