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”起業・跡継ぎ”の物語を図解する②『マークス・ブランディング』の物語

ビジョナリーキャンバスでは新企画として、『起業』『跡継ぎ』など、信念・志を元にこの世界でビジョンをつくり上げる起業家さん・跡継ぎの方をインタビューし、幼少期からどんな想いを編み上げて1つのビジョンを探究する物語に至ったのかを紹介するメディアを発信していきます。
詳しい経緯はこちらをご覧ください。

本日は第2回目、群馬県の起業家『マークス・ブランディング』の代表の本間恭介さんの物語を紹介していきます。

本間恭介さんのX(旧Twitter)のアカウントはコチラ

▼合同会社マークス・ブランディング webサイト

それでは物語を読み進めていきましょう。

旅立ち
『自分の”楽しい”を追い求めて進む道』

新潟県佐渡市出身。個人経営の呉服店に本間さんは生まれます。特に自身の美的感覚に素直に従う幼少期。生まれもっての”こだわりの強さ”と親から推奨される旅で自分だけの感覚を磨きます。

デザインに惹かれていく

特に本間さんを魅了したのは「音楽」と「写真」。そこには自分だけのフィルターを通した美的なものへのこだわりがあったと言います。
同時に器量のいい自分もいる。楽しいことだけができる生き方をうっすらと、でも戦略的に考えていました。

大学時代は、法学を学び「疑うことの面白さ」に出会います。本質とは何か。それを突き詰めて問いを重ねることによって出会う”自分なりの答え”に魅力を感じていきます。

就職ではやりたいことが見つからず。偶然見つける不動産会社でたまたま経営に関する経理を叩き込む機会を得ます。とはいえ、感じるのはやりたいことの不一致でした。
そんな中、徐々にデザインの世界に惹かれていきます。

自分のスタイルを確立する

「デザインに関わることに挑戦してみたい。」
決意が固まった本間さんはデザインの職種を求め、新潟から徐々に東京に近づいて行きながら求人を探します。こうして出会うのが群馬のデザイン会社でした。

最初に任されるのはプライベートブランド商品のディレクター兼デザインオペレーター。デザインだけをずっと学んできたわけじゃない本間さんはディレクターとしてキャリアを進めます。
クリエイティブじゃない仕事にもやもやするものの、チャンスが訪れます。それはディレクターとして個別のデザイン案件に入れるようになってからでした。ここから本間さんが持つ『戦略的な思考』と、『まずは疑ってみる問いの力』を発揮していきます。
クライアントの御用聞きではなく、物事の背景、奥底に横たわる課題も探究していく独自のディレクタースタイルを確立していきます。

美的感覚を活かす自分を取り戻す

ここから一気に本間さんは幼少期に培った独創性・クリエイティビティを取り戻していきます。
偶然生まれた音楽を編集する作業や動画を編集制作する作業。本来は別会社に発注するところ、本間さんは「これなら」と感じて自前で編集してみることにします。
すると意外と社内の評判がいい。

「気付く頃には”各種クリエイティブを一回ししたディレクター”へと成長していた」と本間さんは言います。課題解決型ディレクターから、価値共創型ディレクターとなった本間さんは多くの利益を会社にもたらしていきました。

試練
『運命が重なって起こる起業の決断』

もっと根幹に行きたい

そんな中、少しずつ感じることがありました。

デザインの価値を顧客に提案する枝葉の部分では解決しないことがある。もっと根幹にこそ解決課題がある。

それはブランディング領域へ挑戦したい兆しでした。ただ、所属する会社はブランディングには消極的。本当にやりたいこととの分離を感じ始めます。

父の死が伝えてくれたこと

一方その時、経験するのが父の他界でした。それは早すぎる死でした。
父は亡くなる間際にこう言い残します。

人生に悔いがない。後は任せた。

この言葉を口にできることに、本間さんの心が揺れ動きます。
今の自分のまま亡くなったら、悔いがないと言えるのだろうか。本当にやりたいことに自分は向かっているのだろうか。

パートナーからの”言葉”

また同じくして、一緒の会社に働く仕事仲間でもあるパートナーも会社を辞める決断をするタイミングでした。彼女は本間さんにこう伝えます。

私は会社を辞める。
もしあなたが独立して起業するならそれについていく。

「この機会を逃すと後悔する」と本間さんは直感的に感じたそうです。

「2人だけ。それだけ食える売上で十分だ。」
こうして本間さんは起業に挑戦していきます。マークス・ブランディングの誕生でした。

恩恵
『楽しいと思える方に進む追い風』

着実たる戦略思考

起業に向けて準備を進める本間さん。培ってきた戦略思考が働きます。
どの領域を狙うのか。その地域に流れる潮流は?どんなチャンスがあり、自分たちの強みはどう活かされるのか。情報を整理しながら重要なポイントが重なる点を見出し戦略を構築していきます。

つくってきたご縁が追い風になる

起業当初、自分たちを支えてくれたのは”今までの自分たち”でした。これまでの仕事のやり方を心地よく思い引き続いてクライアントになってくれる方、そこから広がっていくご縁。今、ほとんどの取引が紹介で繋がったものだと言います。
つくってきたご縁が追い風になった瞬間でした。

楽しいと思える方に進む物語

自分の物語、これまでの旅路に名前を付けるとしたら?という質問をさせてもらいました。

仕事でも何でも、選択するときに何かを選ばないといけない。一番の選ぶベースとなっているのは「どっちが楽しいか?」。自分たちが楽しくいること。それがいいクリエイティブに繋がる。

だから”楽しいと思える方”に進む物語だと思います。

本間さんは今のマークス・ブランディングが
大切にしたいことを最後に伝えてくれました。

本質的な課題への探究と自己に秘める美的感覚の積み重ねが追い風になる。
そして、こだわったからこそ見つけた価値共創型デザインディレクターのあり方。

第2回目は本間恭介さんの起業の物語でした。

ビジョナリーキャンバスでは起業家・跡継ぎの方のこれまでの歴史を1つの図解にまとめ上げることでビジョンとミッション、これまで大事にしてきた企業哲学を引き出す、『物語ブランディング』という事業を展開しております。

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