エジプト1週間 女ひとり旅 4日目
※これは2017年に他のところで書いたことのあるブログです。
4日目
4時間弱しか眠れませんでしたが、念願のアブシンベル神殿に胸が高鳴ります。ジミーと待ち合わせ、一緒に向かいます。
何度かセキュリティチェックがありましたが、シーズンということもあってかものすごく混んでいました。
エジプトでは列への割り込み、不必要な押し合いへし合いがとても多いので(みんな平気な顔してやります)、混雑する場所は精神的に参ります。
モラルの欠片もないっっっ
チケット売り場。ツーリスト窓口が混みすぎて、ジミーが自分の分とまとめて購入してくれました。ありがたい。
しばらく歩いていると、神殿の裏側が見えてきます。
それにまわりこむと・・・
うわわわわわわ
これですこれ・・・
ものすごい数の人でした。
アブシンベル神殿は毎年2月22日か10月22日だけ、朝日が奥の至聖所を照らすことで有名です。今日はまさに2月22日なのでした。
こんなに大きな建造物にも関わらず、緻密な設計・・・どんな方法で成し遂げたのでしょうね。
ジミーと朝日が昇るのを待ちます。
あたりがだんだん明るくなってきました。
神殿の上に鳥が2羽いる!かわいい!と思っていたら人でしたw
やはり特別な日とあってか、近くでドンチャカドンチャカダンスやら音楽やらが披露されていました。
今日来ることにこだわりと憧れを持ち続け、遂に叶おうとしています。涙が出そう。
なのにジミーが
「こないだ釣った魚だ!でかいだろ!」
とか言って携帯を見せてきますwww
そうこうしていると
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
神殿がオレンジ色に輝き始めました。
なんてきれいなんでしょう・・・
これを見たかったのです・・・
近くには大き目なモニターが設置され、至聖所の様子が映されていました。
そこからは順番に至聖所めがけて並ぶのですが・・・これがまた大変で・・・骨折者でも出るのでは、というくらいの勢いでした。あと痴漢がすごい。手をへし折りたかったですね。
神殿内は撮影禁止のはずなのですが、この日は特別なのか、みんな撮っていました。スタッフも注意するどころかそれの整備をしていました。
というわけで、至聖所です。
至聖所には座像が4対並んでいて、左からプタハ神、アモン・ラー神、神格化したラムセス2世、ラー・ハクティ神です。
冥界の神なので、プタハ神だけ照らされないようになっています。すごい。
荘厳な雰囲気です。
はるか昔、ラムセス2世は確かに、今私がいる場所にいた。それを思うだけでとても不思議な気持ちになります。
写真では伝わりませんね。
神殿内にある「カデシュの戦い」でのラムセス2世です。世界史が好きな人ならみんな知っているでしょう。ヒッタイト相手にラムセス2世自身が大活躍したと言われています。
こちらは小神殿です。ラムセス2世が最愛の王妃、ネフェルタリに贈りました。
正面の奉納碑文には、「偉大なるラムセス2世がネフェルタリ王妃のためにこの岩窟神殿を造った・・・・永遠に彼女のために朝日が昇る」と書かれているそうです。今日もネフェルタリのために日が昇りましたよ・・・
私も神殿贈られたいです・・・
まだこの時点で7時30分過ぎだったでしょうか。ジミーと相談し、一度それぞれ部屋に帰って一休みしてから朝食をとることにしました。
昨日は真っ暗すぎてわからなかったホテルのレセプションです。
素敵な感じです。
プールがありましたが、とてもそんな気分になれない寒さでした。
日中は暖かいのでしょうか・・・
ホテル、それなりに良かったのですが、エジプトの相場を考えるとべらぼうに高いです。立地が立地なのでしかたないかもしれませんね・・・
ほぼスーダンです。
さあ、朝食に行こうと思った瞬間・・・・
お、お腹痛い・・・
咄嗟にトイレに駆け込みました。酷い有様でした。
あたったのか・・・?でも心当たりがあるとしたらアスワンの屋台で買ったあのパンくらいです・・・やはりか・・・
気を取り直して朝食です。
昨日残したワインと。
席を立った時、スタッフから「空けたんかいw」って笑われました。
この後、再びアスワンに戻って、そこから夜行列車でカイロに向かいます。ジミーもカイロに戻るんだそうで、アスワンで再会することにしました。
さらばネフェルタリ。
ジミーをアブシンベルの空港に送り、私はバスのチケットを購入すべくフラフラ。
カフェで、おじさんがこうやってチケットを売っています。どうやら、アスワン行は座席指定があるそうです・・・何故。
時間があったので紅茶とシーシャを頂きました。
しかし・・・
このシーシャ甘くなかった・・・スモーキーな感じで、あまり美味しくありませんでした・・・そういうタイプのもあるんですね・・・
愉快な人達。一緒に写真撮って!と言われました。邦人が珍しいのでしょう。
時間になったのでバスへ向かってみました。
すると・・・
私の座席は一番後ろの席の真ん中でした。しかも、隣のおばさんがとっても太っているので、厚い布団を掛けられている気分でした・・・
さらに、おばさんに授けられたのがこちら。
絶対にダメなやつだこれ。
パンにあたったばかりで恐怖感もありました。
ごめんなさい、食べずに隠し持っていました。
このバス、もっと最悪なことにエアコンが全然機能していませんでした。走行中のバスの中で全乗客vsスタッフみたいな喧嘩(口論)がありましたが、たぶんエアコンのせいです。
そんな劣悪な環境の中、頑張って寝ていました。しばらくすると、突然太っちょのおばさんに起こされ、窓際に誘導されました。
何事かよく分からず移動したら、おばさんはなんと、床に座りました。
私のせい・・・?
譲ってくださったのか・・・?
おばさん・・・パンを隠した私をお許しください・・・
何故床に・・・
4時間ほどバスに揺られ、あと15分くらいでマオガフかなというところでジミーから電話。エジプト人の英語は特徴的なのですが、それに私の英語力のなさが加わり、全く通じませんでした・・・
どこかのレストランにいることは聞き取れたのですがあとはさっぱり・・・
マオガフに着いて、近くにいたおじさんに電話を代わってもらったことで、やっとジミーが、友人の経営する、マオガフの目の前のレストランにいることがわかり、突撃しました。
再会できた時の感動ったら・・・
ジミーと、レストランを経営するご友人は私にたらふくご馳走してくれました。
手前にあるモロヘイヤスープが美味しくて感激していたら、
「美味いかい?」
と聞かれたので
「うん!!!!!(日本語)」
と答えたら、もう1杯出てきました。大きな器で。あと、肉料理のコフタっていうのが美味しかったです。ものすごい量の注文だったので苦しんでいたら、
えぇ・・・この国にも、デザートは別腹的な概念があるのでしょうか・・・
お腹がいっぱいになった後、ジミーが別の友人を呼んで、アスワン駅まで送ってくれました。夜行列車のチケットを買い、時間まで3人でお茶です。
アスワンーカイロ間は、外国人は1等車に限りチケットを購入できます。駅の窓口で買いました。
いっぱいお友達いるんだね、ジミー。
こんどこそ甘いシーシャを。この小さいシーシャ、とても可愛いですね。
ジミーとはまたカイロで合流することに。ひとり旅のはずなのに、寝る時と長距離移動以外は基本誰かといます。
車窓越しのお別れ。ジミーは後でね。
さて、やっとひとりになったと思いきや、ここからはカイロに向けた12時間(実際には14時間)の旅が始まります。
身の回りの荷物を整理し、自分のカーディガンを被って眠ります。
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