#イケウチな人たち と共振したい
いま、「#平日の備忘録」という取り組みをいっしょに進めている牟田口さん。初めて出会ったのは、高円寺の小杉湯だった。
昼に小杉湯が貸し切りになるイベントがあり、パッキパキの水風呂を軸にした交互浴でととのったあと、番台のそばでお話をする機会があった。
「あ、Twitterで拝見しているムッタさんだ!」。 初めてお会いするのに、初めてじゃない感覚。なんの話をしたかは正直覚えていないけど、なんだかいっしょに笑いあった印象がある。
牟田口さんは、イケウチオーガニックという会社に勤めている。同社は、2073年までに赤ちゃんが食べられるタオルを創ることを目指す会社だ。
実は、イケウチオーガニックのことは、牟田口さんに出会う前から知っていた。きっかけは鎌倉投信だ。結い2101という投資信託を運営している会社で、イケウチオーガニックは鎌倉投信の投資先の1つだった。
鎌倉投信が選ぶ会社は、詳細こそ知らないけど、なんだか好きになってしまう。いつだって、好きになるというピュアな気持ちが突き動かされるのは、ふとしたきったけだったりする。
もう、モノはいらない。ホンモノが欲しい
そんな出会いが生じたずっと前から、モノの選び方について考えていた。ぼくは、ホンモノを求めるようになっていた。
僕の中でのホンモノの定義は「本当に廃れずに、ずっと愛用できるモノ」のことだ。
モノ選びの試行錯誤と断捨離を繰り返す中で「使い古すではなく、使い尽くせる」モノを持ちたいという価値観が育まれていった。
その1つとして購入したのが、イケウチオーガニックのタオルだった。
モノ選びで大切にしていること。その1つは、接触時間や回数が多いモノにこだわることだ。タオルは毎日体と接触する。ハンドタオルも毎日持ち歩く。ともにする時間が長いものこそ、思いを込めて選んだものを使いたい。
イケウチのタオルは、ぶっちゃけタオルのなかでは高価格帯だ。だけど、使うとすぐにホンモノであることが分かる。
イケウチを選んでよかったと思う瞬間は、毎日タオルに触れるたびにおとずれる。身体に直接接触するという体験を通じて、モノに対する愛着は強固になっていく。「使い尽くしたい」という感情は、ますます強くなっていく。
ただ、イケウチのタオルを買ったのは、プロダクトの価値だけに惚れたからではない。牟田口さんに会い、鎌倉投信を通じて、イケウチオーガニックのことを深く知る最初のきっかけがあったからだ。
プロダクトには、ストーリーが欠かせないとよく言われる。確かに、ストーリーがあるプロダクトには惹かれる。
ただ、ストーリーに深く没入する前に、プロダクト自体を好きになる何らかのきっかけや起点が間違いなくあると思っている。僕の場合は、プロダクトに共振する人や会社自体のスタンスだった。
こういった体験を経て、イケウチのことが自然と目に入ってくるようになった。牟田口さんのTwitterをフォローしていることもあるせいか、イケウチのタオルに関するツイートを何度か見た。
僕と同じように、イケウチのタオルを愛用する人がいる。いつの間にか、その人たちに親近感を寄せていた。直接お会いしたこともないにもかかわらずだ。
そして、はたと気づく。「イケウチな人たち。」には、共通する何かがある。イケウチのタオルを選ぶ人の信念や判断軸、モノのとらえ方のようなものだ。
イケウチな人たち。と出会いたい。共振したい
「イケウチのメディアを作りたい」
牟田口さんからお声がけいただいたのは、こんなタイミングだった気がする。すぐに、力になりたいと思った。
そこから、時間が過ぎるのは早かった。
半年以上、ディスカッションを重ねてきた。メディアをいっしょに作るチームのみなさんとのやりとりは、毎回新たな発見があるし、日に日に形になっていくメディアを見て、このチームに入って本当によかったと思っている。
そうやってできたのが、「イケウチな人たち。」というメディアだ。「好きな人たちと考える、これからの豊かさ」というコンセプトを置いている。
プロダクトを売るでもなく、ストーリーテリングをするでもない、イケウチのタオルを使う人たちの価値観を伝えるメディアだ。それに触れる中で、これからの豊かさについて考えるきっかけになればと思っている。
僕はイケウチが好きだし、イケウチのタオルを選ぶ人がどんなことを考えて選ぶのかが知りたい。その人の価値の判断基準に興味がある。
そういった人たちが、共振していくメディアになればいいなと思っている。
noteをお読みいただき、ありがとうございます。きっとどっかで、なにかしらのタイミングで、あなたとお会いしてお話ができると信じています。奇跡のタイミングを、信じ続けています。