見出し画像

2022年に買ってよかったもの

もはやこのnoteの更新が年1になってしまって久しい。その要因は、仕事におけるテキストコミュニケーションとプライベートの日記や記録の増加で、「書くこと」がお腹いっぱいになっているからだ。外に発信したい意欲も昔ほどなくなり、淡々と毎日を生きていきたい思いが日増しに強くなっている。

それでも年に1回は更新しておかねばと思うのが「買ってよかったもの」シリーズだ。2022年に入って「欲しいものがそんなにない最近の暮らし」というページをScrapboxに作り、物欲が減衰してしまったことに対する随筆というかメモを、思うがままにしたためている。

表題の通り、欲しいものがそんなにないことに思いを馳せ、キーボードを叩き続けていると、つくづく欲しいものがあるのは何事にも代えがたい喜びの1つだと思わざるを得ない。自分が欲しいものに忠実であることは、生きていく上での喜びになりうる。そして、物欲が減っているとはいえ、やっぱり何かしらのモノを買っていた2022年だった。せっかくなので、記録に残しておきたい。

LG モニター ディスプレイ 35WN75CN-B 35インチ 曲面型ウルトラワイド

在宅勤務周りは机、椅子、その他諸々を2021年にそろえた。その間も在宅勤務中心の生活は変わらず、家で仕事をする割合は多くなっていった。いつの日にか、スマホだけで会社の仕事ができればいいなとうっすら思っているけど、まだまだパソコンがないと仕事ができない。テキストを書くにせよ、資料を作るにせよ、大画面で仕事をした方が効率は確実にいい。

そこで購入したのが、こちらのウルトラワイドの曲面モニター。いいところは、このモニター1つで「なんとかなる」が実現したところ。普通のモニター2枚分の画面が1枚の曲面モニター上に収まる。35インチの大きさがあれば、たいていのブラウザやツールは1画面上に配置できる。

例えば、ブラウザを開きながらZoomの画面を表示する。このメリットは、画面の切り替えやダブルモニターでありがちなモニター間のカーソル移動といったちょっとしたストレスをなくせることだ。

このストレスは、1回の動作に限れば「ちょっとしたストレス」で済ませられるが、同じ動きを何度もする場合は、話が違ってくる。ちょっとしたストレスでも、積み重なってしまうと、大きなストレスに変わってしまう。それをなくせたのが大きかった。

クラムシェルモードで使ってもバッチリなので、Macは基本的に閉じたまま。筐体が熱を帯びにくくなったし、パソコンの画面をのぞきこむような姿勢もなくせた。

Google Pixel Watch

これまでも長く、スマートウォッチを使ってきた。時間と歩数、タイマー機能があれば用途のほとんどをカバーできるので、10000円もしないスマートウォッチでも満足できていた。

それでも、Google Pixel Watchを買ってしまった。理由は、Pixel製品が好きであり、Pixel初のスマートウォッチだったからだ。購入の明確な理由があったからというよりは、好きな製品の新シリーズが発売されたから。あとは、形状が好きぐらいかな。

使ってみてよかったのは、睡眠トラッキングとSuica。どちらも、Pixel Watchでなくてもできてしまう機能だが、はじめてこういう機能を使ってみると、意外と便利ということに気づかされる。特にSuicaは、財布の出し入れなく、支払いや電車に乗れることがとても楽。時計はだいたいつけているので、ふとした外出でお金が必要な場合も、その場で支払いができる。安心感がすごい。

ACTIBREEZE 3D SANDAL

一目見た時から欲しかったリカバリーサンダル。最初と2回目の発売の時には手に入れられず、3回目の発売の際にやっと購入できた。ゴツいのにシンプルな形状、フワッとしているけど若干硬めな履き心地、などなど、リカバリーサンダルで必要だと思っていた条件をしっかり満たしてくれた。

購入したのが秋冬のシーズンで、夏までは少し遠い。今はルームスリッパとして履いている。履き心地のいい靴やスリッパは、履いて歩き心地を味わうたびに「買ってよかった」と思わせてくれる。ルームスリッパにしたことで、毎日短くない時間、この履き心地を実感することになる。

モノは、使い続けることで効用を感じてナンボ。利用頻度・回数とそこから得られる体験価値の総和が大きいほどよい。「室内の普段履き」は、体験価値の積み上げに大きく貢献してくれる。それに気づけたのが一番の収穫と言える。

SwitchBot ロボット掃除機 S1

ロボット掃除機、あってもなくてもいいなと思っていて、今まで買ったことがなかった。そんな中、SwitchBot製品に少しだけハマり、家のいろんなモノをスマホにまとめて操作できるようにしたくなった。その一環で、Switch Bot製品のロボット掃除機も買ってみた。

SwitchBot製品の恩恵を感じつつも、単純にこちらの掃除機は吸引力がよいことが嬉しい誤算だった。スティック掃除機よりもはるかに多くのゴミを吸い込んでくれる。朝起きて部屋の床に置かれているものをさっと片付けたあと、スウィッチを入れると、30分ほどで部屋をしっかり掃除してくれる。ありがたい存在である。

2022年のベストバイと言えるのが、車だ。正確には2021年末に購入した。これまでの人生、車にまったく興味がなかった。車は金食い虫という印象が先に立ったことと、車がなくても不便さをそんなに感じたことがなかったのが、興味を持てなかった理由といえる。

そんな中、ある必要に迫られる形で車を購入した。車に対する思い入れもなかったので、走りやすさ、リセールバリューあたりを少しだけ考えて、えいやと買ってみた。ある程度の金額のモノを買うときに、こだわりのなさが意思決定のしやすさや選択における判断のコストを下げてくれる。これは1つの学びになった。

車に乗ることで、車がそれなりに好きになってしまった。これが1番の驚きである。思い立ったらいつでも乗れて、気分によって行きたい場所に行けるのがよい。車がなかったころは、電車や行く道を調べて、時間を計算して、工程を計画する必要があった。どこかに行く際の事前準備のコストが確実に下がった。

車という乗りモノにも関心が出てきた。街中でこれまで風景と化していたさまざまな車が興味対象となり「あの車かっこいいな」「どこのメーカーや車種かな」「次に乗るとしたらこういう車がいいかもな」と思いを馳せられるようになった。本当に今の今まで、まったくそういう経験や体験をしてこなかったので、それが新鮮だった。

ある程度年齢を経ると、興味関心の対象が狭まってしまうことは避けられないと思っていた。それは間違っていたというか、まったく興味がないことでも一度経験をしてしまえば、それが新しい興味関心の対象になりうることを教えてくれたのは、車の購入だった。

最後に

2022年の買ってよかったものをまとめてみた。例年に比べて、買ったものも少なかったし、ここで取り上げたのは5つのモノだった。年々、欲しいものが少なくなっている。必要なモノはもう手に入れてしまったことの裏返しかもしれない。

それでも、モノを買うことで、何かしらの心や感情が動くきっかけになってくれることは間違いない。それを求めて、また2023年も何かしらのモノを買ってしまいそうだ。2023年はどんな「買ってよかったもの」と出会えるかしら。

この記事が参加している募集

買ってよかったもの

noteをお読みいただき、ありがとうございます。きっとどっかで、なにかしらのタイミングで、あなたとお会いしてお話ができると信じています。奇跡のタイミングを、信じ続けています。