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年に2回のパスタの日。

我が家の男二人は米党だ。
もう圧倒的米派。


新米の時期なんか、先にご飯をよそって食卓に出していたら白米だけ先に完食している時もある。
「おかずないんかと思った。米だけでも全然いいよ」。さすがにそこまで鬼畜ではない。


ある時、いつも夫が買っている米を切らしてしまい、適当な米を買って出した時には、家に帰ってすぐ炊飯器から立ち昇る蒸気の匂いだけで「これ、いつもの米と違うよね」と言われた。
その後、米を買う時に見るべきポイント、米の洗い方、吸水についてみっちり教えられた。
海原雄山かあんたは。

私もご飯は好きだが、一日に一食食べるか食べないか。お腹にすーぐお肉ついちゃうんだもんな。

というわけで、我が家は基本的に毎日三食米が出てくる。うどんを出してもお好み焼きでも瓦そばでも。絶対に米はマスト。

でもさー。やっぱりさー…。
たまにはパスタも食べたいわけよ。(真顔)


よし。問答無用で今日はパスタに決定。
カリオストロの城パスタを作るんだ。


うちの家でパスタを茹でるのは、年に二度あるかないか。焼肉よりも頻度が低い。

いつもはご飯に汁物に主菜に副菜に…。色々と品数も多めに作らないと気が済まないし、皿洗いの数も多いけれど、パスタの日は、副菜のことなんか考えず、スープだけ作ればいい。ソースは万が一のためのローリングストックからトマトソースを取り出して使えばいい。
あーーーーー楽すぎる。

その代わり、ソースにはこれでもかというほど玉ねぎやにんじん、きのこを入れる。今回は合い挽き肉をしっかり練って作った肉団子もいやというほど追加する。家にあったワインもドボドボ注ぐ。多分ルパンと次元が取り合いしてるパスタはワインたっぷり入ってると思うんだよね。想像でしかないけど。

ソースができたら、次はパスタを茹でる。
たっぷりのお湯をグラグラと煮たたせ、塩分濃度が1%になるように塩をはかって入れる。

パスタって「いや、これじゃ足りんでしょ」って思いながら1人前あたり1.5束くらい茹でてしまうけれど、毎回後悔してしまうよね。ウケる。


年に数回しか登場しない大きい深鍋にパスタがゆらゆらと泳ぐ。


タイマーが鳴ったらすかさず流しにスタンバイしておいたザルにザッとお湯ごとパスタをあける。時間差でボコッとシンクが鳴く。

軽く湯を切ったら、ミートボールがたっぷり入ったソースの中にパスタをダイブさせ、軽く和え、息子があらかじめ準備しておいてくれた大きいパスタ皿に盛り付けていく。


…うーん。緑がない!!!!!
申し訳程度に、冷凍庫にあったブロッコリーを添えておく。パセリもちょっと多めに振りかける。うんうん。これでよし。


テーブルの上には、パスタの大皿と人数分のコンソメスープと取り皿だけ。

先に息子の分を取り分けると、当人はいそいそとエプロンを首にかけ始めた。
…えらい!!!!
そうだ!!トマトソースは服についたら洗濯が大変なんだ!!えらいぞ!!えらすぎる!!ノーベルえらいで賞を授与する!!


ひと足先に「いただきまーしゅ」と手を合わせて食べ出す息子。夫もクルクルと大きくパスタを巻き、自分の皿にのせて「久々に食べるとうまい」と言いながら、第二陣を取り分けている。


「でもやっぱり米も食べたいのー」。
おいおいおいおい。(藤岡弘、)

…そういうと思って、一合だけ炊いてあるよ。


そして、食べ終えた後のシンクを覗くと、どでかい深鍋やザル、ソースがこびりついたフライパン、野菜を切ったまな板、肉団子をこねるためのボウルなどがででーんと山として聳え立っている。


…結局、普段よりも洗い物多くなってない??



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