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明日の自分へのプレゼント。

日曜の夜。
息子と夫を寝室へ見送ってからが、私の正念場。

冷蔵庫の野菜室を覗き、にんじんを取り出す。

にんじんをスライサーで細く削り、ふんわりした山ができたら、それをホーローに入れ、酢や塩・砂糖などの調味料と軽く合わせて冷蔵庫へIN。まず1品。

次に取り出すのは、おくら、なす、パプリカ、ズッキーニ、みょうが…。色鮮やかな夏野菜たち。

それぞれを適当な大きさにカットし、こめ油を引いたフライパンで焼いたら熱いうちに白だしと生姜を合わせた容器にドボン。2品目。



冷蔵庫にあった食材たちをどんどん取り出しては、調理していく。
そう。毎週日曜日は「作り置きデー」だ。


平日は出来うる限りで毎日夫婦二人分の弁当を作っているのだが、何せ毎日忙しい。
忙  し  い  !!(2回目)


夕方帰宅してからも、息子をお風呂に入れたり洗濯物を取り込んだり晩御飯を作らなければならない。味見だけで晩ごはんを済ます時もある。息子に注意できる立場じゃない。
そして何より朝はギリギリまで寝ていたい。

なので、主菜以外のおかずはこうして簡単に作れて日持ちするものを日曜の夜に作っている。
なんなら、晩御飯もまな板をできるだけ出したくないので、鶏肉などもこの時に筋肉の塊ごとに一口大に切ってバラバラになるよう冷凍しておいたりする。さらに元気があれば、調味料と一緒にジップロックに入れて下味冷凍したり。


断じて手抜きではない。手間抜き。(重要)

何より、「食卓の品数が多いとワクワクするよね」。

これを言った私の母は、たまにアポ無しで実家に帰ってきても「え?これ何人前?何品目使ってる?」というくらいの料理をちゃちゃっと作る。本当に10分くらいで毎回10品以上は出てくる。

ここまでは無理だが、確かに品数が多いだけで、嬉しい。
家に帰った時に夫と息子の前に副菜の盛り合わせを並べていくと、ちょっとだけ嬉しそうな顔をする。3歳の息子は見事に緑の野菜を残してくれるけれども。こら。

食卓が豊かだと心持ち日常が豊かになる気がする。あと、何故か全部手作りにすると「勝った」気がする。栄養とかもね、考えられるしね。使ったものとか全部わかるしね。



私にとっての作り置きは、平日を頑張る私へのささやかなプレゼントであり、賑やかな食卓を見て少しだけ「頑張ってるじゃん」と、自分を少し褒めてあげるための大事な儀式みたいなものなのだ。


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