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微笑がえし


もうそろそろ、どこかしこでキャンディーズが暑中お見舞いを申し上げ始める。


梅雨の奴、「もう終わったで」くらい言ってくれてもいいものを、この調子じゃ我が街福岡は完全に 夏 になったと言っていいかな。


毎度この時期になると夏休みの気配がしだして、やれ祭りやなんやらと浮き足立つものだが、今年もそうはいかんだろう。


そして年々複雑な心境になるのだが、8月は拙者の誕生日がある。
いつごろからだろうか、誕生日が嬉しくも寂しく感じるようになったのは。


赤子の数年は記憶がないが、思えば丸25年生きた。26年目に突入しようとしている。いやだ。




中学生くらいからだろうか、なんにせよ昔から、年齢より年上に見られてきた。

今でこそ髪を明るく染めたりして少しでも若く見られるか、年相応に見られることが増えたが、今でも基本は年上に見られる。
バイトなのに社員に見られたり。


19の時に
「山田くん、27と思ってた」
とか、

22の時に23歳の人に
「山田さんのこと、33くらいだと思ってました」
と言われたり

高校生の時なんか、妹といるだけでお父さんと思われたくらいだ。





もれなく手が出そうだった。


やっとそれなりになってきたが、25になった時に
「四捨五入したらアラサーやん」
ということに気づいた。初めて義務教育を恨んだ。いらんこと教えんな。

鏡を見るたびに、背後に アラサー の文字が浮かんで見えるような感覚になり、ショックのあまり、その日は大人しく寝た。


自覚があるからまだいい。
たまに他人から言われると一層つらい。


バイト先の6個ほど離れた、おれのことを友達だと言ってくれるギャルが

「え?山ちゃんいま25なん?じゃアラサーじゃね?うちまだ19なりたてwww」


他の子らもみな口々に、
「確かに」
「お兄ちゃんより年上」
「四捨五入とは儚い」
などと供述し始め、




涙が出る前に、その日も大人しく寝た。
(みんないつも仲良くしてくれてありがとう)



そんなことを思い出した上半期の末である。
思い出して書いて少し寂しくなってしまった。



もう7月が始まる。
去年、7月さんには「来年は来んといてくれ」と言っておいたのだが、そうはいかんやったらしい。


さあ、25歳最後の1ヶ月半、どう過ごそうか。
なんか思い出作れたらいいな。



ps. 最近、大学生に間違えられて、少し嬉しかったです。




#福岡よしもと  #NSC福岡 #お笑い #フルハウス


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