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北の旅人 2022春 DAY1-2 様似町~火星より遠いアポイのかんらん岩~

エンルム岬

様似駅の手前には江ノ島のような陸繋島であるエンルム岬があります。
この陸繋島が天然の港を形作っていることから様似町の歴史には欠かせない場所なのだそうです。

様似漁港側
アポイ岳(右)とピンネシリ(左)

エンルム岬の展望台からは、アポイ岳~ピンネシリを綺麗に望むことができました。

岬の裏側

岬の裏側の崖はマグマが冷えて固まった「節理」になっているらしく、夏であれば、その下に日高昆布が天日干しされる「ザ・日高」な景色を楽しめるようです。

アポイ岳をバックにロマンあふれる素晴らしい看板

アポイを望む場所に立つ看板のメッセージが魅力的すぎるので
公式サイトより抜粋します。(以下引用)


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アポイ山塊は、地下深いマントル(地球をゆで卵に例えると白身の部分)が地表に現れた「かんらん岩」の山です。約1300万年前、東側の北米プレートがこの場所でユーラシアプレートとぶつかりめくり上がってつくられたと考えられています。壮大な地球の動きによってアポイ岳はここにあるのです。火星に探査機を送るほどの科学技術をもつ人類にとって、マントルはいまだたどり着けない未知の世界。アポイ岳は、その未知の世界を垣間見ることのできる世界的にも貴重な場所なのです。
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https://apoi-geopark.jp/apoi_map/area_c3.html

地下深くにあるマントルが冷えて固まってできた「かんらん岩」。アポイ岳はそのかんらん岩に地上で出会うことのできる世界でも貴重な場所です。
当初は前日に登る予定でしたが悪天候で断念。雪が少なくシーズンはじめの足慣らしにちょうどいい山なので、またの機会に再訪しよう。
3年前に初めて登った時は濃霧の中だったので、馬の背からの景色をまだ堪能したことがない私です。

等澍院

エンルム岬を下り、国道から坂を少し上がると古刹等澍院。
地元伊達市の善光寺、厚岸の国泰寺と並ぶ蝦夷三官寺の一つです。

本堂
境内より。奥に見えるのはエンルム岬

江戸幕府直轄の寺として建立され、蝦夷地の和人の供養とアイヌ民族への布教、さらには対ロシアを踏まえて幕府による蝦夷地支配を示すといった狙いがありました。明治維新後の廃寺危機を乗り越え建立当初の面影を残すものは本堂脇の護摩堂のみだそうです。弾丸で訪れたため参拝はできませんでしたが、アポイ岳登山で来る際はどうしても見逃しがちなスポット。
同じ蝦夷三官寺のある伊達市民として訪れることができてよかったです。




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