海苔茶漬け考

ここでは,最もシンプルにして最もその美を看取するに遠い海苔茶漬けの美味さを発見していく過程を綴っていく.

令和元年10月12日
海苔を軽くガスコンロで炙る.やや甘めの炙り.
色が変わる手前,水分が飛んで波打つ程度の炙りにした.
香ばしい香りはないが,歯を立てればパリッと折れる.

焼いた海苔の半枚を揉み海苔にしてほうじ茶をかける.
茶碗は備前.

半枚だと揉み海苔は全体にかかっているが,「海苔を食っている」という感じはしない.
緑茶よりはほうじ茶のほうが味が強く美味しい気がする.
醤油をかける.茶碗の直径を一往復,塩分計は0.2%を指している.

醤油の香りがふわっと鼻腔に立つ.
ほうじ茶の上に醤油の香りが乗ってくる.
しかし海苔が生きている感じはしない.
そもそも海苔茶漬けって美味いのか?
寿司屋の大将に聞いてみようかな

最後の方になると美味いのかもしれんと思えてくる.
お茶を米が吸って,最後に海苔がどろどろっと入ってくる.
最後の方は美味い.

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