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福島です。しがない研究者です。某国立K大にいます。 最近は東洋思想を根柢にした味覚の美…

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福島です。しがない研究者です。某国立K大にいます。 最近は東洋思想を根柢にした味覚の美について研究しています。 教学IRとかDXもやっています。 依頼、お問い合わせは、HPに記載のメールからお願いします。 http://fxyma.net

マガジン

  • 甘賞録

    甘いものを食べた記録を残しています。 デザートの評価はしません。お店の紹介は意図していません。 ひと皿の客観的な記述ではなく、個人的な探索と発見、気づき、創発の瞬間を記します。

  • 生成AIと大学教育

    生成AIと大学教育、高等教育についての研究メモです。 お問い合わせはweb(http://fxyma.net)に記載のメールからお願いいたします。

  • 食の時間論

  • 講義録

  • 研究の公開資料

    研究の資料,公開コーパス,味覚の認知的研究に役立つかもしれない文献とか,論文の断片とか

最近の記事

  • 固定された記事

国立大学の生成AI指針をデータベースにした

国立大学が2023年に発表した生成AIの指針をデータベースにしました。 (最終更新:2023年11月末) データベースは自由に利用していただいて結構です。 (コピペしてだけなので整形、クリーニングが未完です) 引用していただける場合は下記の書誌情報をお願いします。 データベースの内容ウェブ上で公開されている指針のテキストデータを収集しました。 国立大学86校のうち、60校から約80件の文書を入手しました。 異なる文書を提示したり、学生向けと教職員向けに分けて提示したり

    • 静謐なミルフィーユを苦楽園で|甘賞録

      何がすごいのか理解できなかった。 もったりとした濃厚なカスタードクリーム、バニラの甘い香り、甲高い音を立てて砕ける硬質なパイ、そしてみずみずしく溢れ出し、カスタードの上を流れ、パイに吸われていくイチゴの果汁、を、予期していた。 しかし、それらのどれもが、無かった。 ふたくち目に、ようやくその「無さ」が「調和」だと分かった。 自家製だというパイ生地は、精緻に組み上がったジグソーパズルが崩れ、ほどけるような食感。折れたり砕けたりするような堅固なタイプではなく、舌で押し込むだけ

      • 味の表示・学生のスキルの可視化

        最近、大学で学生の成長を可視化する方法を考えていて、その関連で食べ物、飲み物の味の表示を考えています。 「味の表示」って結構コーヒーとか酒とかのパッケージの裏ラベルで示されることがあって、いろんな様式がある。 ワインとかだと単語で味を羅列していくという感じ。 できれば言葉じゃなく視覚化できたら良いな―と思いつつ、色々見ています。 よく見るのはレーダーチャート。 このレーダーチャートがあんまり好きじゃない。 わかりやすいんだけど、好きじゃない。 食べ物と人間の評価をご

        • 生成AIを教育評価に使用する危険性

          「教員に対して生成 AI の理解を深める FD」前回は学生の情報リテラシーについて論じましたが、今回からは教員のFDがテーマです。 私大連ガイドラインで言及されている 「教員に対して生成AIの理解を深めるFD」 とはどういった内容を含むかについてのシリーズです。 FDといえば授業運営の工夫かなというところです。 授業運営での工夫は、国立大の生成AI指針をあつめたデータベースを見てみると ・ブレインストーミング ・アイデア出し ・プレゼンテーションの「壁打ち」 ・校正、翻訳

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        国立大学の生成AI指針をデータベースにした

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        • 甘賞録
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          2本
        • 研究の公開資料
          7本
        • 味覚・嗅覚の研究書を紹介する
          3本

        記事

          生成AIに対応した情報リテラシー教育

          私大連の「大学教育における生成 AI の活用に向けたチェックリスト 〔第1版〕」では、大学が組織的に検討すべき内容として、「学生に対して生成AIの理解を深める情報リテラシー教育」が必要とされている。 2023年11月現在では、生成AIの活用に対して多くの大学が指針やガイドラインを提示しているが、具体的に情報リテラシー科目として生成AIの理解を深めるような講義は十分に展開されていない。 2024年度以降、新入生のみならず在学生にも生成AIを前提とした情報リテラシー教育を施す必

          生成AIに対応した情報リテラシー教育

          大学が文書の機密性を定義して標示する方法|生成AI

          2023年にChatGPTをはじめとする生成AIがひろまり、各大学はそれぞれの基本的な考え方を指針として発表した。 データベースで使われている語を分析すると、その内容や指摘している項目、語彙のバリエーションは大学ごとに大きな差はないが、内容の詳しさ(文書ごとの単語の量)には大きな差がある。 教員向けと学生向けを分けた上で活用事例を上げつつ詳細な注意喚起をおこなう大学(たとえば東北大学は教員向けの本文だけで5千字を超える)もあれば、神戸大学(本文376文字)のように簡潔で総合

          大学が文書の機密性を定義して標示する方法|生成AI

          EdGPTで教育支援|教育×GPT

          近年、AI(人工知能)技術は教育分野でも大きな変革をもたらしています。 その中でも、EdGPT(エドジーピーティー)は注目すべき存在となっています。 参考資料:Guidance for generative AI in education and research | UNESCO EdGPTモデルとは EdGPTは、OpenAIが開発したGPT-3.5アーキテクチャをベースにした言語モデルであり、教育の領域において学習者や教育者に革新的な手段を提供することを目指してい

          EdGPTで教育支援|教育×GPT

          大学が「生成AIを導入する」4つのパターン

          大学が「生成AIを導入する」とは、具体的に何をすることなのでしょうか。もしもある大学が何も指針を出していない状況で、学生(組織の構成員)が生成AIを使用して卒論の章立てを整理すると、その大学が「生成AIを導入した」ことになるのでしょうか。 例えば、2023年8月23日に東京都庁が「生成AIを都庁内の全局で導入、業務活用を開始」したと報じられました。ここでいう生成AIの導入とは具体的に何を指すのでしょうか。 2023年7月31日、武蔵野大学は生成AIを搭載したICTヘルプデ

          大学が「生成AIを導入する」4つのパターン

          生成AIと高等教育に関する動向の概要(2023年末まで)

          2018年に初めて公開されたGPT-1は、Generative Pre-trained Transformer(事前トレーニング済みトランスフォーマー)として知られ、その後2019年にはGPT-2が登場しました。 2021年には、画像生成モデルであるDALL-Eがリリースされ、MidjourneyやStable Diffusionなど、さまざまな生成AIシステムが続々と発表されました。 Google Trendsで調べてみると、日本における「生成AI」の検索トレンドは202

          生成AIと高等教育に関する動向の概要(2023年末まで)

          4章|教育・研究における生成AI活用のための政策的枠組みに向けて|UNESCOガイド抄訳

          4.1     インクルージョン、公平性、言語的・文化的多様性を促進する 4.2    人間の主体性を守る 4.3     教育用生成AIシステムの監視と検証 4.4     学習者向けに生成AI関連スキルを含むAIコンピテンシーを開発する 4.4     教員や研究者がGenAIを適切に活用できる能力を構築する。 4.5 教師のトレーニング 4.6     複数の意見と複数のアイデアの表現を促進する 4.7     地域ローカルなアプリケーション・モデルをテス

          4章|教育・研究における生成AI活用のための政策的枠組みに向けて|UNESCOガイド抄訳

          3章|教育目的での生成AI使用の規制|ユネスコガイダンス要約

          3.1 人間中心アプローチ 3.2 教育における生成AIの規制 ガイドでは、国レベルから教育機関まで、生成AIを規制していくステップが示されている。 ここまでは国レベルの対応で、以下が教育機関の対応となる。 (補足)ここでのキャパシティcapacityは教員がAIツールを受け入れ、活用していく能力。 3.3 生成AIに関する規制:重要な要素 3.3では、国レベル(3.3.1)から生成AIの提供会社(3.3.2)各団体や組織(3.3.3)、そして個人(3.3.4)が

          3章|教育目的での生成AI使用の規制|ユネスコガイダンス要約

          2章|生成AIに関する論争と教育への影響|ユネスコガイダンス要約

          2.1 デジタル貧困の悪化 (補足)これまでもデジタル貧困は指摘されてきたが、ワード、エクセルなどのオフィスソフトをやめて、無料のオープンオフィスソフトにするといったレベルの対応では済まない。エルゼビアなどが途上国の論文投稿料を下げているように、生成AIの企業がデジタル貧困と格差にどこまで配慮するのか? (補足)先進国、グローバルノースの価値観:先進国や経済的に発展した国々に特有の価値観や文化的特徴。個人の自由や民主主義、市場経済、技術革新への重点などを含む。生成AIの訓

          2章|生成AIに関する論争と教育への影響|ユネスコガイダンス要約

          創造性|研究メモ

          『MIT認知科学大事典』、『人工知能とどうつきあうか:哲学から考える』7章のメモ 「創造性」 新しくて価値のあるアイデアや行為、事物などを生み出すこと 創造性は文化的な背景に依存する ボーデン (Boden 2004) 1) 新しく 2)驚異的であり 3)価値がある アイデアや人工物を生み出す能力 創造性の分類 ・結合的創造性 既存の領域を結びつけることで価値を創出する ・探索的創造性 既知の空間の中で新しいアイデアを発見する ・変形的創造性 現状の問題空間の制約を否

          創造性|研究メモ

          日記|V.Schoolサロン「大学とフードコミュニティ」に参加した

          最近、神戸大V.Schoolのセミナーやサロンに参加させてもらっている。 昨日のサロン、「大学とフードコミュニティ -神戸大学の食を変えよう-」はとても良かった。 とにかくゲストのフードピクト社の菊池信孝さんの話が良かった。 おそらく話し慣れた内容なのだろうが、キーワードをテンポよく並べていただいて、 1. 主体的な選択|Desire for Choice 2. コミュニティへの帰属|Desire for Belonging 3. パーパスの発見|Desire for P

          日記|V.Schoolサロン「大学とフードコミュニティ」に参加した

          九月紀

          2日。グランフロント大阪の紀伊國屋書店に行った。 陶芸コーナーがまあまあ充実で◎ ちょっとベーシックなラインナップ? 5日。学内のイベントに出席。 「未来洞察・アイデアソン(デザイン思考)職員研修」というもので、アイデアを共創するワークショップ。 学内の事務員さん、学外の参加者も居つつ、白熱したアイデアソンが展開されていた。 3日間あったものの、最後の一日だけしか見られず残念。途中のアイデアが創発されるところと、藤井先生のファシリテーションを見たかった。 企画を担当された事

          3,960円で参戦する方法。 『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』

          小方孝先生の弩級新著『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』が公刊され、畏れ多いことに献本を頂いた。 せっかくなので、引用メインで感想を残しておく。 この本、とにかく、面白い。 物語論って、死んだ作品(超失礼)の構造とか分析する、静かな学問のイメージがあるかもしれないけど、いやいや、こんなにヴィヴィッドな、鮮やかな「今」にとって力を持つ学問、方法論なのか、と膝を打つと思う。 9月の第72回ことば工学研究会に、はるばる東京までいって参加してきたときに小方先生に会ったら、ご発表

          3,960円で参戦する方法。 『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』