すぅぱぁ・ほろう(7)
日曜日はバイトが休みだった。
何も用事が無かったので、浄山上人が書き残した和紙とにらめっこをしていた。
達筆すぎて自分ではほとんど読めないが、文面から何か感じ取ろうと試みてみる。
しかし小一時間経っても何も得るものが無かったので、呪符の書き方くらいはマスターしておいた方が良いと思ってノートに書き始めた。
それから暫くして、ちょうど書き写すのに飽きてきた頃だった。
神川とおるが自宅にやってきた。
「みのる~、とおるちゃんが来たわよぉ」
母が1階から呼ぶ。
とんとん、と降りて行