☆10年苦しんだうつからの大逆転☆
=^_^= 人生倍返し、5倍返し、10倍返しだってできる! うつは心の中に咲く花9
さて、認定試験当日の9/27。朝弱い私は早く起きなきゃ、と思いつつ、5時半に夫に起こしてもらい、7時少し前には家を出ました。一つ前の駅から乗って来るはずのP先生と時間を合わせて電車にIN! あれ?先生がいない。。先生は一本後になるのでB駅で落ち合おう、という連絡が入ってました。あらー、ちょっと心細い私。
B駅で待つこと3分。次の電車がやってきて、乗客がどっと降りましたが、「南米の鳥」と称される緑の御髪で先生の居場所はすぐにわかりました。
思えば関西方面に行ったのはずいぶん前のこと。20代は一人でよく京都に行っていました。奮発してグリーン車に乗ったこともありました。そこで、広島まで行かれるという上品なお着物のおばさま(椅子の上に正座でした)に気さくに話しかけていただき、シュウマイをごちそうになった思い出があります。あのときは一人旅が好き、というより、一緒に行く友達もいないし、もちろん彼氏もいないし、なら一人で行くか、くらいののりでした。神社仏閣を見て回って、心細い思いで一人ご飯を食べて、そんなこともありました。
うつになってから夫ぬきで遠出するのは初めてです。でも不思議と怖くなかった。正直言うと、すごく緊張することもなかった。なんといっても体の達人P先生が一緒なので、心強かったです。
新大阪につき、阪急線というものに生まれて初めて乗り、わけもわからぬままあたりをきょろきょろしながら先生にくっついていったら、会場につきました。そこでまずお会いしたのがカリスマM先生です。うーん、迫力あるう。そして、次から次へと私ともう一人の受験者Nさんの試験を見守ってくださるために先生方が来てくださいました。御大将のN先生もいらっしゃいます。さすがにここではおどおどして、長身のP先生の後ろに隠れる私。
どちらの先生も笑顔です。とても雰囲気がいい!明るい!おどおどしつつもここは一発かまそう!ととんでもないことを考えた私。手土産のお菓子をN御大将に「本日はよろしくお願いいたします。これ賄賂です。」と堂々と手渡しさせていただきました。「お、そうか、あれやな、この饅頭の下には金の延べ棒が入っとんのやな。」と受けてくださるN先生。それを見ていたNさんが、「あかん、賄賂忘れた!なんで言ってくれんのですか!」と自分の先生に食ってかかる始末。
これは、すごい、これはいいぞ!私はそう思っていました。試験のことなどぶっとんで、これが関西人ののりかあ、いいなあ、あうなあ!と。お隣にいらした先生が「ところで自分いくつなの?」と関東ではほぼ禁句と思われる年齢をずばっと聞いてこられたのも気持ちがいい。そらきた!「75歳です」「ええっ!?」「実は整形で若く見せているんです」先生文字通り体ごと引いています。しめしめ。「うそです。本当は57歳です。」「あー、びっくりした!ちょっと、Pちゃーん、この人になんか言ったって!」
ワイワイガヤガヤ、でも試験はもちろん真面目なもので、作文を書かされ、思いもよらない質問をされ、実技ではなぜか先生たちの笑いを取る始末。はー、今思うとひどかった。試験前の自己紹介では、まずNさんが結構いろいろお話になったので、関東式の「〇〇と申します。趣味は△△です。本日はよろしくお願いいたします。」では物足りないだろうと、いきなりの長ーい自己紹介をぶちかまして、幸いにも先生方の笑いをいただきました。やー、今考えるとやりすぎです。
そして、何が何やら、長い一日が過ぎて、夕方にはきちんとトレーナーとしての認定証をいただくことができました。うはー、良かった。一安心です。そして、名残を惜しみつつ「さ、帰るよ!」とP先生に言われての帰り間際、N御大将からこそっと、「世の中にはうつの人がいっぱいおるやん、そういう人を助けてな。」と言っていただいたこと、今でも忘れられないです。
また、認定証をいただくときに、M先生から「〇〇って、本当にいい名前ね」と言っていただいたことも一生忘れないと思います。
その時まで私は自分の名前があまり好きではありませんでした。母の願いを無視して祖父が勝手に決めた名前だということもありましたし、普通の〇〇子とか、もっとかわいい名前が良かったな、と小さい頃から思っていました。でも、本当にいい名前って、本当ですか?と私はポカーンとしながら、そうか、いい名前なんだ、そうなんだ、と、生まれて初めて嬉しいと思ったのです。
帰りはもうかすかすの駅弁をやっと2つ買って、さーっとホームを走っていくP先生をあたふた追いかける私。実は9/5に腰を強打していて、まだ痛かったのですが、知ってるはずの先生が全速力で走っていくので、目に涙を浮かべながら追いかけました(うそです)。新大阪駅で置いてけぼりにされるわけにはいかない。すると途中先生がぴたっと止まって飲み物を買ってくださったので、置いていかれずにすみました。よかったー。
家に帰りついたのはシンデレラタイム間近の11時40分頃でした。夫がいつものようにおっとりと待っていてくれました。「どうだった?」「楽しかったよ!試験通ったよ!」
お弁当の残りを夫とつつきながら、その日の出来事を話して、さて、これで一息、とほっとしましたが、確かP先生が、「これからはもっと忙しくなるからねー!」とおっしゃっていたのを思い出し、若干不安になったものの、聞かなかったことにしてその日はぐっすり眠りについたのでした。
続きはまた後日。
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