見出し画像

10年くらいぶりにシングルを予約せずにいられなかった

一日中、人としゃべりっぱなしの仕事をしています。
理不尽なことで文句を言われたり、怒鳴られたりの繰り返し。
仕事が終わると神経がぐったりして、余計な「音」はもう何も耳に入れたくない状態になります。

特にここ数年は音楽をうるさく感じるようになり、通勤時はもちろん、車の運転中も自宅でも無音でいることが多くなりました。
休みの日の長距離運転や、自宅での作業時には眠気防止に音楽を流しますが、それも歌詞が耳に入るのは煩わしくてたまらない。
そんなわけで、ごくたまに聴く音楽も、言葉の意味がわからない洋楽か、インストゥルメンタル、クラシック、JAZZなど歌なしの音楽を、サブスクのプレイリストを適当に選んで延々と流すだけです。

もともと歌詞はどうでもいいタイプの人間です。
よく「この曲は歌詞がいいから好き」という人がいますが、私にはまったく理解不能なことでした。
歌詞が好きなら歌詞だけ読めばいいし、それこそ音楽でなく、詩集とかエッセイとか小説とか本を読めばいいじゃん、と思っていました。

米津玄師さんにはまるまでは…!

米津さんは、昨年2020年発表のアルバム『STRAY SHEEP』の発売から、楽曲すべてサブスクの解禁をしました。
今、どういう曲がヒットしているのか疎すぎる私でも、Lemonをはじめ、米津さんの楽曲を断片にしても耳にしない日はなかったので、名前は知っていました。
テレビから聞こえる音楽で「あ、なんかいいな」と思ってあとで調べると、それがことごく米津さんのもので「アルバムとか出てるのかな、聴いてみようかな」と思ったのです。
それはサブスク解禁の少し前で、結果的にそのときは聴けなかったのですが、聴いてみたいという熱が冷めないうちにサブスクが解禁されたのは、本当にタイミングが良かったです。

どんなに気になったとしても、よく知らないアーティストのアルバムを買ってまで聴くことはなかったでしょうから。

個人的にはサブスクは、ミュージシャンにとって対価としては利があまりに薄いようで懐疑的ではあるのですが、「ちょっと聴いてみよう」という入口としては最適なんですよね。

米津さんとの出会いである『STRAY SHEEP』も、まさにそういう気持ちで、「サブスクで聴けるなら聴いてみよう」とDLしたのがきっかけなので。

結果、見事に沼におちいっています。
米津さんはまだ若いながら、メジャーデビューからですら10年近い経歴があることを知って、本当に悔しくなりました。
大ブレイクする前からずっと追ってきたかったし、米津さんの音楽にもっと早く出会いたかったなあ。

いまさら私なんかが米津さんの音楽の魅力について語るまでもないですが、とにかく世界感が独特で個性的なのに、どこか懐かしみを感じるのと、中毒性のあるメロディライン、声も本当に魅力的。

そして、歌詞が深すぎる…! 
凡人には到底思い浮かばない、言葉選びのセンス。
その選び抜かれた言葉の数々が、あの独特の声と音楽にのって耳に入ってくると、弱っているときは涙がでるくらい心が震えます。

『 Pale Blue』
米津さんにはまってから初めて発売されるシングル。
このジャケ絵も米津さんが描いたもの。
音楽も絵も、何もかもが琴線に触れる…!
CDで音楽は聴きませんが、買わないではいられない。ジャケ買いというか、とにかく手元に置いておきたい。
もちろん、米津さんに対価を払いたい気持ちも大きい。

米津沼は深すぎる。

「カムパネルラ」のMV。
幻想美に溢れた映像で、切なくも儚い音楽と歌詞。心が洗われる…


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?