舞台や映画の感想

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黑世界(黒世界)日和を観た感想。ガルシア=マルケスの同名の小説と、孤独の中にも愛が残るとわかった話。

黒世界/黑世界 日和の章の観劇録 正直な話、雨下の章を先に見て良かったというのが所感。構成的には単話完結、どちらの章を先に見ても問題ないように作られているけれど、雨下が「それでも、心を持って先に進む」話だったのに対し、日和は「自分の罪を許せるか」という優しい問いかけだったので。 そして全編を通し、もはや日和自体が「朴璐美さんがすごい」ということを知るための劇と表現しても、過言ではない気がする。 ①家族ごっこ 5歳と7歳と父とリリー。永遠の時からすれば一瞬でしかない5年間だ

    • 黑世界(黒世界)雨下を観た感想。「どんな夢も、必ず終わる」とわかった話。

      黑世界/雨下を観た感想 黑世界/雨下を観た感想 【雨下の章】 ちょうど観劇の日は、朝から雨が降っていて、夜には雨足も強まっていた。私は傘をさして家路に着いたけれど、リリーは傘をさしていなかったな。 ■ イデアの闖入者 「朗読劇だ」と思って観に行ったので、距離を取った芝居をしながらも動き回り、かつ歌いまくるものだから、初っ端から個人的にびっくりした。これは舞台だ!久しぶりに舞台を見に来た!という嬉しさ。弦楽器の生音演奏も、生を求めて足を運んだ甲斐がある。 リリーが見る幻

      • TRUMP配信初見時の感想録

        ・ウルがソフィーの孤高の強さ(ダンピールを「ダンピールだから劣っているとは思わない」と言いきるところ含めて)に憧れ、ソフィーがラファエロの高潔さに憧れて、ラファエロはウルを守ること(ないし、「守護者」宣言してたので守護者になることも含むのかもしれない)に憧れた。地獄の構図の鬼か?矢印がまわっているんだが ・ソフィー:冒頭から結論述べてるのでもうこの人が生き残ることはわかってたけど、TRUMPじゃないんだろうなとも思っていた。途中でアンジェリコとかにイニシアチブ握れたのなんで

        • ヴァイオレット・エヴァーガーデン映画ネタバレ感想

          やっとヴァイオレット・エヴァーガーデン映画観たネタバレ感想。小説既読だからわかってたけど、バトルシーンとか入らずに、ただただ生きてた少佐との再会に尺をガン振りする判断を下した京アニすごいわ。 ■原作小説とアニメ/映画 原作小説では、ヴァイオレットが戦う兵士、それも武術的に優れているという設定を活かした立ち回りがあり、それが自動手記人形になったという「ヴァイオレットのギャラクター造形」とそれに携わる人々の気持ちが主体となっていたように思う。手紙はそのための手段。 それに対し、

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