【イベント後記vo.1】メンタルヘルス入門(前編)

こんにちは。初めましての方初めまして。吉祥寺にあるライブスペースDAYDREAMのスタッフ、フユコです。
DAYDREAMのスタッフとしての私と出会ってくれる方が増えたので、一応紹介しておくと、ミュージシャン(歌と作詞作曲、ちょっとキーボード)が本筋で、美大出身という使えないところでは全く使えないどころか一方的に嫌われるIDカードを武器に、イラストレーターやデザインも地道にやっております。



Twitter、instagram、youtube、facebookなど使っているSNSはおおけれど、どれもイマイチ各々のポテンシャルを引き出せていないまま、noteも始めてみてしまいました。
noteでは主に自分の出るイベントや、企画したイベントなどイベントのことを中心に発信していこうかなと思い、気圧が急下降している雨の金曜の昼下がり、家でPCに向かっています。
これまでの私のnoteのささやかな読者の方々、、、津々浦々な誰にもあてていない手紙のようなものに❤️をくれていた皆様、ありがとうございました。この御恩は一生忘れません。スクショスクショ




さて、イベント後記第一話は2月末日、そしてつい昨日行われた、「メンタルヘルス入門」なるものです。すでに2回行われましたが、いずれも好評で、ぜひ必要とする人がいる限り、ポツポツと続けて行きたいなと思っています。2回分まとめて書こうと思いましたが、長くなりそうなので①と②に分けたいと思います。

↑イラストは私が描きました。
つい昨日行われた2回目。

音楽の専門学校でPOPs史や音楽業界の基礎的な仕組みなどを中心に教鞭をとっている手島将彦さんは教職以外にも産業カウンセラーやメンタルヘルスにまつわる記事などを頻繁に執筆されており、ライターとしてRolling Stone Japanにも寄稿されていらっしゃいます。
(こんな感じでhttps://rollingstonejapan.com/tags/search/%E6%89%8B%E5%B3%B6%E5%B0%86%E5%BD%A6

私自身、手島さんから教えていただいたメンタルヘルスにまつわる知識や考え方に大変助けられたので、そういう人が増えて欲しいなと思い、ご本人も希望されていたこともあって今回の会に至りました。

中心になって話していただくのは手島さん、私は司会進行という立場で参加させていただきました。(初イベント司会デビュー!)



2月の第一回目では、シンガーソングライターの方が、知る限りで5人ほど。他には雑誌の元編集長の方や、webライターをされている方など当事者に対して「聞き手サイド」の方も
目立ちました。会場は15人ほど、男女は半々くらいで、年齢層も様々でした。


この日取り扱ったテーマは
1 メンヘラとの付き合い方
2 少数派を愉快に生きる

の二つ。

先に言っておくと、私はメンヘラは悪いことではないと思っています。
なんとなく「ナヨナヨしている」「女々しい」「ネガティブ思考」ゆえの「鬱陶しい」、のような、人を揶揄する言葉になっていますが、「中二病」と同じように、人類の大半がその要素があり、もしくはそれを経由し、多かれ少なかれ内にその感覚を抱いているからこそ、芸術に感性を発揮できるのだと思っています。
私自身「メンヘラだと思われたくない!」と思っていた時期もあったのですが、いや、でも「全然メンヘラじゃないね」と言われるのも少し違うような?と思い始め、「芸術家の端くれたるもの、メンヘラ性の一つや二つ内に抱えておこう」と、自分のメンタルのアップダウンについて今は割と肯定できています。(肯定できるようになった細かい流れもそのうち書こうと思います)



イベント全体の流れとしては、まず、私がとっかかり作りとして、個人的なエピソードを話し、それに対して手島さんが問題点をいくつかに分けてそれぞれに対処、もしくは受け入れの提案をお話して下さり、
その後参加者さんに、手島さんへ質問やご自身が困っていることなどがあれば聞いていただく、というものでした。

わたしのエピソードがかなり個人的だったせいもあってか、その後参加者さんからも、個人的な悩みの内容が多かった印象です。


「悩み相談というのは一つの自己表現であり、アーティスティックな行為」
という手島さんの言葉もあり、皆さん積極的に手をくださいました。

そんな中、その、お話ししてくださるそれぞれの個人的な悩みというものがその人独自ではあるものの、一方で会場内の多くの人が頷き共感しながら聞いていらっしゃいました。
それは話している方個人のみの解決ではなく、多くの方の、意識化されていなかった疑問やもやもやへのヒントになり得ていた様子で、一参加者としてまた、企画者としてかなりグッとくる光景でした。

加えて、お話ししている方が悩んでいることも、側から見ればまた感じ方が違うように、自分の悩みもそうである可能性が可視化されていて、その様も私自身心が軽くなりました。


参加者さんからは「精神科にかかるタイミングやボーダーラインを教えてほしい」という具体的なものもあり、
「本当に動けなくなってから、自分に合うクリニックを探すのは大変なので、出かけられる段階のうちに近所のクリニックで合うところを探せるといいですね」と手島さんが答えておられ、会場からは「なるほどー!」の声が。

この時間が参加者の皆さんが皆さん自身の心をうまく、楽に、扱えるきっかけに少しでもなったと思っていただけたら嬉しいです。


想像以上に手が上がり、時間があっという間に過ぎたので、
2の「少数派を愉快に生きる」というテーマは割愛しようと思ったのですが、参加者さんのお一人から、ぜひやってほしいとの声があったので残り20分を駆け足で行いました。

このテーマは、「人は誰もが必ずなんらかの要素でマイノリティである」ということを前提として、

自分のマイノリティ性をどうやって人に理解してもらうのか?
理解してもらうために参加者さんがしていること、困っていること、諦めたこと、または他者からアップデートさせられたこと、 
などをざっくばらんに話し、人間関係の築き方や向き合い方を楽しく意見交換する


…というのが本来の狙いだったのですが、
なかなか「私のここが変なんです」と挙手して言う人はそんなにまあいないよね、な感じでしたので、

再び私が自ら口を開くこととなりました。


実は私、お店のレジ金がどうしても合わせられないのです。
しかもお金が数えられないという欠点を大学を出るまで気づかなかったのです。美術大学という辺境で比較的まともな人格であることを自負し、時間だって守ろうと思えば守れる私が、まさかレジ金が毎回合わないなんてかなり衝撃でした。

何回怒られても様々なパターンで帳簿などを間違えるので、大いに悩み、考えた結果、「細かいお金を数えると言うことに興味がない」という結論にいたりました。
だから、銀行員にならなくて本当に良かったです。そんなやや自虐な話で第一回のメンタルヘルス講座は終了となりました。


今後も自分のメンタルのために、レジ金をできるだけ数えなくていい、間違えてもそんなに怒られない、そんな環境づくりをしていきたいと再確認しました。手島さん、ありがとうございました。


吉祥寺DAYDREAM 会場にて。私照明なんで青にしちゃったんだろー


【イベント後記vo.2】メンタルヘルス入門②へ続く


●次回のイベント●

吉祥寺 DAYDREAM PoT presents
ミュージシャンとアーティストのためのメンタルヘルス入門
「五月病予防講座②」
5月12日(木)
OPEN  18:00
START  20:00
(休憩あり、22時終了予定)
CLOSE  23:30

会場 DAYDREAM 吉祥寺
入場 ¥500(予約不要)

話し手 手島将彦(音楽学校講師・産業カウンセラー・ライター・保育士)
進行:フユコ(吉祥寺DAYDREAMスタッフ/ミュージシャン・イラストレーター)

自分のメンタルのアップダウンに振り回されがちな方、そんなバンドメンバー、近しい人との付き合い方を探っている方に向けた企画第3段。メンタルヘルスに関する見地をアップデートしませんか?アーティスト・ミュージシャンならではの悩みやそれにまつわるエピソードを中心に、会場で意見交換しながら、メンタルヘルスについてポップに学べる会を設けました。ぜひお気軽にご参加ください。

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