ある意味必然と言うべきか。

NTTドコモが発売しているらくらくホンおよびらくらくスマホやARROWSブランドのスマートフォンを手がけているFCNTが、今日(2023年5月30日)民事再生法の適用を東京地方裁判所に申請しました。

元々このカイシャは富士通の携帯電話製造部門だったところで、色んな経緯の末に富士通から切り離されたカイシャです。
以前土曜朝6時にTBSラジオ制作JRNネットで放送されている番組のマンスリースポンサーにもなっていました。

色々な外部要因が重なっての民事再生法の適用申請となりましたが、そもそもFCNTでしか製造されていないであろう、らくらくホンおよびらくらくスマホのインターフェースは独特すぎてもの凄く分かりづらいのです。

私の両親も持っているのですが、操作を教えろ!と言われたところでえ?と私も固まるのです。
恐らくドコモショップ等へ持っていってもこれを使いこなせる店員はそうはいないでしょうから、持ってこられたら困惑するでしょうね。

スマホの機能で年寄りどもが使いそうなところだけを切り出して使いやすくしたつもりが、完璧な蛸壺的機械になってしまったのです。
何だか日本企業の基幹システムをみている思いでもありました。

そしてARROWSブランドも他のブランドと比べて優位性が無く、ある意味必然の結果となってしまったわけでもあります。
それにつけてもFCNTに対してスポンサーが見つかるかというのが焦点になるのでしょうけど、どうなんだろう?と思うのです。

汎用的なスマホは他のメーカーも手がけているレッドオーシャンなカテゴリーであり、特に海外勢には抗えません。
ARROWSブランド自体も他のブランド(例えばXperiaやAQUOS)と比べても優位性を感じませんし。
さりとて販路やニーズが蜘蛛の糸のように細い、らくらくスマホおよびらくらくホンをいつまでも売り続けたところで・・・でしょうし、それらの開発自体も頭打ちと思料します。

サプライヤーになるのか、清算へ進むしか道はないのかな・・・と思料します。

ちなみに私の母親はガラケー→iPhone→らくらくスマホという特異な経歴をたどっています。
そもそもらくらくスマホに切り替えたのも、機械にもの凄く疎い父親に併せるためにわざわざiPhoneから、らくらくスマホにしたのです。
店員さんが本当に良いんですか?と念押しされたそうですから、そうなるよな・・・とは思います。
ま、iPhoneにしたときも度肝抜かれましたけど。

そんならくらくスマホも父親は5年も使っていて最近(大して使用しているように思えないのに)電池の減りが早い・・・と言いだしてドコモショップに行ったところバッテリーを取り寄せられたみたいです。
恐らく同じ穴のムジナがぎょうさん居るから下手に部品の供給停止ができないんだろうなとは思料しましたけど。

とは言いながらも製造メーカーがこうなってしまった以上、今後のNTTドコモの対応を注視はしています。

ところでらくらくスマホも使いこなさせていない父親も、らくらくスマホから5G対応のガラケーにすれば良いのに、変なところで見栄っ張りの習性なのか、安易にモノを手放したくない習性なのかわかりませんが機種変を頑なに拒絶してるんです。
正直メンドクセーなのですよね。
おそらくスマホからガラケーに事実上ダウングレードする事が屈辱なのかもしれませんが。

#日経COMEMO #NIKKEI

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