ペースメーカーのせいにするな。

その時点でアンタらが五輪にでる能力が無いと自らアピールしているようなもんだから。

パリ五輪のマラソン代表が昨秋のMGCで2位までに入った選手が決まり、残りの1枠をかけて先週の東京マラソンとその前週で大阪マラソンで陸連が指定したタイムを突破した最上位の選手かそれがいなければMGCの3位の選手が代表に決まります。
この枠組みは女子も同じです。
まずは大阪。
優勝したのは初マラソンで國學院大学3年生の平林清澄選手(福井・美方高)。
集団から抜け出し、後ろに外国人選手にマークされながらも逃げ切って優勝し、学生記録はおろか初マラソン日本記録も更新しました。
1年生の時から学生三大駅伝で活躍はしていましたが、ここまで行くとは・・・と思いました。
逆に実業団選手どもは記録に縛られすぎて指定タイムが誰も突破できないくらいのていたらくぶりでしたし。
そらー瀬古さんもプンスカするわけで。

そして東京。
ペースメーカーがぐちゃぐちゃだったとか、日本人集団内で転倒があったとかでこちらでも指定タイム突破者が出ず、MGC3位で東京五輪マラソン代表の大迫傑選手が代表内定になりました。
レース後のインタビューで悪意しかないマスゴミの誘導尋問に引っかかったのかもしれませんが、ペースメーカーをアテにしている段階でもはや負けなんです。
ペースメーカーが安定してねえやと思ったら行きゃいいんじゃねえのか。
それができないんだから五輪への挑戦する資格は無いと言わざるを得ません。
レース後に陸連のマラソン責任者で元マラソン日本記録保持者の高岡さんもペースメーカーはあくまでも参考という所見を述べておられましたし、たくさんマラソン大会に出走しMGCで大逃げを打って沸かせた川内優輝選手も東京マラソン後に私見をつぶやいておられましたがその通りだと思うのです。
正直五輪に本当に出たきゃ東京ではトップの外国人選手の集団についていきゃいいだけの話。
当然それに耐えうる練習を積んだ上で。
それなのに日本人集団だけでちまちま走っている段階で五輪で戦うと言うより五輪代表という"肩書き"がほしいだけじゃねえの?としか思えないんです。
大迫選手も自身のSNSでパリを代表として走る事は明言されたそうで、東京や大阪みたいなしがらみが無いボストンマラソンへの出走を表明しています。

こう考えると男子は記録やら姿勢やらどこかひ弱になってしまったと言わざるを得ません。
それを棚において全て箱根駅伝のせいにしたらいつかの×日新聞(箱根駅伝主催者の対極にブランディングされてる新聞社)みたいになりますし。
これってどっかの政党のやり口でもあるんですよね。
じゃあニューイヤー駅伝はいいのかともなります。
世間では箱根駅伝のオープニングアクトと言われてる、距離的には全日本大学駅伝と同じくらいの。
これこそ存在価値は・・・出てくる勝ち組企業だけにはあるか。


一方で女子。
大阪国際女子マラソンと名古屋ウイメンズが対象になります。
先に行われた大阪国際女子マラソン(男子の大阪とはコースが違う)で東京五輪マラソン代表の前田穂南選手(天満屋)が日本記録を19年ぶりにしかも国内で更新する快挙を達成しました。
ペースメーカーを20kmで見切るように前にでて、途中で外国人選手に抜かれながらも粘りきっての記録です。
男子でこれをできる度胸がある選手がいなかったという事なんですよね。
本当にガラスの少年達ばかりだったのですよね。

一方で今週末名古屋ウイメンズが施行されます。
運営も出走する選手もターゲットは日本記録になります。
ペースメーカーもそれ相応の選手を揃えたでしょうし、大阪の前田選手みたいにペースメーカーを振り切って勝負する選手をみてみたいものです。


とはいえ記録でいったら世界は日本のはるか先をいってます。
となると暑さが大いに予想されるパリでは強さが求められます。
メダルはきびしいかもしれないですが、8位以内に複数の選手が入れば御の字かもしれません。


現状として今の五輪のマラソン代表決定の枠組みはベターだと思います。
そこにケチをつけるんならば、それを黙らせる練習を積んでこいと言うことなんです。
できないヒト達って文句を垂れるのはいっちょ前でしょ。
そんな事にエネルギーを費やしてるんだったらそれを練習に費やして文句を言わせない記録を出す練習をして来いとはいいたい。
特に実業団選手って本来の仕事をほとんどしないで走るだけで給料をもらってるんでしょ。
今のままだったら給与泥棒と言われても言い返せないはずだし、人事評価も良いわけもないし、最悪選手としての肩たたきだってある。
(そうなると新入社員以下並みの社業専念という道がほとんど)
だったら走って見返せよっていいたいもの。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?