昨日の野球界でのいざこざを

ソフトバンクホークスに国内フリーエージェント(FA)権を行使して埼玉西武ライオンズから移籍した山川穂高選手の人的補償として、甲斐野央選手が埼玉西武ライオンズへ移籍することが昨日(2024年1月11日)の夕方両球団から発表されたそう。
そのトリガーは日刊スポーツのスッパ抜きだったのです。

日刊が昨日の未明に山川選手の人的補償としてライオンズが和田毅投手を考えていて、近く両球団から発表される見込みと伝えました。
これで野球界(と福岡)がザワつきました。
ファンどもがXでわめき散らすわ、野球解説者系YouTuberが朝から急遽動画をあげるわと大騒ぎになりました。

多かったのはなんで球団のレジェンドとも言える和田投手をプロテクト(人的補償に入れないというリスト)から外したのかと言うこと。
ホークスのフロントはライオンズが投手では無く野手に行くだろうから、和田をプロテクトから外しても指名すまいとでも思ったのでしょう。
とはいえ、過去に炭谷銀仁朗選手(今シーズンからライオンズに復帰)がFAでジャイアンツに移籍したときの人的補償として内海哲也投手を指名した球団です。
内海選手はライオンズの若手投手陣に有形無形の財産を残して、再び巨人にコーチングスタッフとして戻っていきました。
和田投手もそういうのを担ってくれるものという位置づけで指名をしたのでしょう。

それに慌てたホークスのフロント、特に三笠杉彦GMが必死のパッチでライオンズの渡辺久信GMにかけあって、というよりナントカ和田投手から別の選手にしてくれませんか・・・と泣きついた結果、甲斐野投手に落ち着いたと言うことなんでしょう。
逆に言うと甲斐野投手もプロテクトから外していたのか・・・とも思うのです。

甲斐野投手もドラフト1位で東洋大学から入団しましたが、中々ホークスで安定した成績を出せませんでした。
ただライオンズとしては甲斐野投手が担っていたセットアップ的なポジションのラインナップが弱かったこともあり理に適った獲得でもあるでしょう。
渡辺GMも松井監督以下現場のスタッフ陣にも確認したそうですし。

ある意味、今シーズンのライオンズは少ないチャンスをものにして投手陣でナントカ勝ちに持っていくスタイルにしていくのだろうなと感じています。
昨シーズンはアレのいざこざでチームも大変だったとは思いますし。

それにつけても、今回のドタバタ劇はホークスの心証をより悪くするだけの結果になったと思います。
チームのレジェンドをプロテクトから外すという行為こそが考えられません。
たしか契約更改の席で「3桁の選手」の扱いについて苦言を呈していたこともありフロントとしてお灸を据えたつもりなのでしょうが、やってることがおかしいんですよね。
レジェンドに対する扱いが冷たすぎるというのか。

今年のホークスは諸刃の剣しかないシーズンになると考えてしまいます。
一歩間違えたらシーズン中にチーム内が空中分解して最下位に沈む可能性もあると思います。
下手すれば地行浜(福岡PayPayドーム)がガラガラにもなり、在福のローカル番組におけるホークスの扱いが縮退してしまうのかと。
ホークスファンに希望をもてている事をしていないのが見え見えなんですよね。
まるで昔のジャイアンツみたいにホークスのフロントがなっているようにしかみえないのです。
しかも責任は全て現場に押しつけているというのが。
藤本前監督の退任の経緯が全てを物語っている気がします。
球団に退任会見で花束一つも無く、そのあと出演した(解説でお世話になっていた)テレQでの時にやっとですから。

とりあえず、まだ春季キャンプの前ですから、何とでも言い様はありますけど、ホークスは結構大変かなーとは思うのです。
今シーズンチームの骨格を本当の意味でイチから作り替え直さなければいけませんからね。
あとは3桁の選手がどれだけ2桁になるかでしょうが。

とりあえずは甲斐野投手がホークスの打者をバッタバッタ斬り捨てて、ベルーナドームのお立ち台に上がってほしいものだと思います。

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