社寺検分のすゝめ -本願寺 唐門②-
さてさて、いよいよ検分画像が火を噴きます。
今回とりあげるテーマは
THE・獅子!
もう本願寺さんといえば獅子彫刻。
獅子彫刻だらけ!
私も本願寺検分の目当ての1つはモチのロンで獅子さん収穫です。
獅子は社寺彫刻における霊獣としてメジャーどころなんですが、
冷静に考えるとなぜにこんなにも獅子ばかりかと
首をややかしげるくらいの獅子づくし・本願寺。
これに関しては正直なところ、
なんでかわかりません。
ちょっと多いな、ならわかるんですよ。
あぁ、獅子さん良いよね、好きだったんだねー、と。
このフル装備の装飾彫刻でほぼ獅子。
通常であれば色んな霊獣をわさわさ集めても良いところをあえて。
同じ三大唐門の大徳寺さんはパッと見、霊獣のテーマパークです。
題材は、龍・犀・おそらく猪系のマカラ・麒麟・獏・獅子といったもの。
そこに孔雀・虎・鶴・中国故事がきて、雲や波や宝珠や葡萄や…
だいたいが社寺装飾は、こうした多様な題材で演出されがちです。
どうして、どうしてこんなにも獅子ばかりなのか。
もうこれは
「うちは獅子でいきますねん」
という強い意思表示としか思えない徹底っぷりです。
さぁそんな唐門の獅子さんたちを見て参りましょう。
せっかくなので数えてみたところ
唐門全体で31体です。
閑話休題。
少し寒い風が吹きました。
とまぁ、獅子が全面に押し出され、引き立てる花はもちろん牡丹。
百獣の王と百花の王。
牡丹の花影は獅子の唯一の安息場所。
ここ本願寺は俗世で心を安らぐ唯一の場所!
とばかりに唐獅子牡丹の満員御礼。
もう私の心は興奮しっぱなしです。
流石の本願寺さん、社寺彫刻の獅子ではトップクラスのものばかりかと思います。
どうぞどうぞご堪能ください。
とまぁ、31体のうち大部分を載せてみました。
通常の社寺建築ですと、蟇股に1体、木鼻に2~4体で
見られて5体くらいでしょう。
そこを唐門1つで31体ですからね、類例集め人間にはありがたいことです。
獅子・狛犬に関しては
アツイ研究家さん、写真家さんの世界があるみたいですので
ご興味のある方はぜひ「獅子とはなんぞや」「狛犬とはなんぞや」と
画像検索などでお楽しみください。
私もまたご無沙汰の図像学でシシコマをとりあげたいなぁと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
次回もまだまだ本願寺唐門!
それでは。
おまけ
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