【不登校】HSC気質が原因だけど悪いわけじゃない
HSCは病気でなく、治すものではない
これは私より全然専門的な方があちこちで解説して下さっていることなので深堀しませんが、その事実はふゆを実際苦しめることとなりました。
私はHSCが原因で学校にいけないとわかった時、理由が分かってホッとするのではと思ったのですが。
彼女は絶望したそうです。
病気なら治したら治るけど、治らないならどうしたいいのか
確かにそうです・・・
そもそもHSCはなんで学校に行けなくなってしまうのか??
HSCは繊細さんとも呼ばれます。
この言い方も好きなのですが、私はHSCを人に説明するときには
【刺激を受け取るアンテナの受信感度がいい子】であり、受信感度がいいゆえ【情報過多の状態になってしまう子】
と言っています。
刺激とは、物質的なもののみならず、心に届く怒りや嫉妬や、はたまた不機嫌なんていう感情なども含みます。
(もちろんいい感情もですが。悪い方が心に残りやすいかもしれませんね)
音、光、感触、味、匂い、そして人の表情や感情などの刺激が、一気に流れ込み、情報が溢れてしまうので、ひどい時には自分との境界線がわからなくなってしまいます。
(境界線が分からない=悲しい感情に触れて自分も悲しく思う、誰かが悪口や怒鳴られている声を聞いて自分のことのように感じてしまうみたいな感じ)
情報処理しようと脳がフル回転するので、疲れます。
また本当なら気にならないようなことに気が付いてしまうので、考え込んでしまい、さらに疲れます。
疲れて回復できるようならそれで問題ないのだと思います。
回復する時間がとれたなら。
でも学校という場所は必要以上に刺激にあふれているだけでなく、毎日朝から夕方まであるので、回復する時間がとれません。
ここでHSCが学校が苦手で嫌な理由が見えてきます。
この時点でちゃんと「学校嫌だ。行きたくない(疲れるから・いやな気持になるから)」と言ってくれるのは、本当に救いだと思います。
HSC気質であるだけなら問題は少ないのだと思います(本人が疲れますが)
それが今のまだまだ同調を重んじる日本の学校のシステムでは、無理をすればHSC気質だと心と体を壊してしまう可能性が高いのが怖いところです。
まず、自分が周囲となんか違う違和感を感じとり、自己肯定感が下がってしまいます。
そしてさらに、回復する間もなく毎日脳をフル回転させた結果…脳が疲れ切って認知のゆがみが起こることがあります。
認知のゆがみ。これが起こると大変です。
正しい判断ができなくなってしまう状態です。
それが、心身症につながってしまう。
ふゆは・・・かなり無理をしたことで体と心に限界が来て・・・不登校となりました。
朝起きるのもすんなりだったし食欲もあるし睡眠もとれていたし・・・表からはまったくわからなかったです。
小学校の頃から無理だったというのですが、なぜ無理して親に言わなかったのかというと
大好きなダンスのため、だったそうです。
ダンスを習っていたのですが、学校を休んで習い事だけ行くなんてママも許さないだろうし、友達も変な風に思うと思ったらしいのです
そのため、どんなにつらくてもしんどくても学校には行く。
(そしてのちに言ってましたが、小学生の頃は人目を気にせず想像の世界に浸って逃げていたので、嫌な場所ではあったけど堪えられたそうです。
HSCは想像力豊か。
※そしてこのときのふゆはプラスして自分軸のしっかりした子で、周りからの刺激は受けても、その雰囲気にさほど飲まれなかったようです、、)
中学になり、コロナの時期になった時・・・習い事のダンスが休校になったり発表会がなくなったりしました。
その時期からふゆのなかでは(自宅以外では)学校が自分の世界のすべてとなり頑張る理由がなくなって・・体調不良という形でストレスが爆発したのです。
中学になると、女子たち特有の同調圧力・仲間意識みたいなものも気になりだします。
休み時間に一人想像の世界に浸るわけにもいかず…ストレスはメンタルにもきました。
(※後に語っています。中学に入って、急にもっと周りを気にしたほうがいい、周りに合わせたほうがいいと思い出したと。自分軸が崩れ始めたのですね)
体調不良は腹痛。
とにかく学校に行くと徐々に痛くなりだし、お昼ごはんにピークを迎え・・・5.6時間目を耐えて帰り始めると不思議と収まってくるの繰り返しだったそうです。
メンタルは、人目を異様に怖がるようになっていました。
自分の席が人に囲まれていることがもう怖いと言い出しました。
なんだかぼろぼろな状態での不登校開始だったので、「学校に行きなさい!」なんていう余地がなかった感じですね…
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