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【山歩き記録 第55歩】白山・鐘ヶ嶽(2022年1月21日)【おまけが主役】

冬だ!丹沢だ!(ヒルが出ないから)

ということで厚木の最高峰、鐘ヶ嶽と、白山を歩きました。この辺りは、他にも見城山、日向山というピークに加え、日向薬師、広沢寺温泉など魅力あるスポットが豊富で、コース選びに悩みました。最終的には、白山下の飯山観音のお守りを買いたい、zund barというあのラーメンAFURIの総本店があるらしい、というところで今回のコースになりました。

コース概要

地理院地図に書き込み

飯山観音前バス停から飯山観音の裏手を通って白山へ。そこから順礼峠まで南下して、一度、広沢寺温泉入口バス停まで下る。鐘ヶ嶽はどちら回りでも行けますが、南側に岩場あるとリサーチしていたので、岩場を登りに使うよう右回りにしました。ゴールはzund barでラーメン。

この辺りの地図は、あつぎ観光ナビのこのページ下部にある、「厚木 大山・宮ヶ瀬ハイカーズガイド」裏面がとても見やすくておススメです。

記録

9時30分過ぎ、飯山観音前バス停。川沿いの何もないところで下ろされるので、何はともあれ飯山観音を目指します。バス停から少し引き返したところにある橋を渡って、車道を歩いていきます。

飯山観音周辺の地図

駐車場手前の階段や広場は工事中でした。車道を使って迂回しながら登っていくと、長谷寺の入り口、右手には駐車場とトイレがあります。

長谷寺入り口

ここでトイレを済ませて、体操もして、準備完了。階段を上ってお堂でお参りして、お守りを買いました。この桜鈴のお守りというやつ。

子の権現で鈴付きのお守りを買って以来、それをいわゆるクマよけの鈴としても常備していたのですが、丹沢表尾根でいつの間にか無くなっていたのでした。早いうちにあたらしいお守り(鈴)を、と思って調べていたところ、かわいいし、お守りだし、鈴だし、これだ!と思いました。

お堂は「撮影禁止」と書いてあったので撮らなかったのですが、今思えば、たぶんお堂の中を撮らないでほしいということでしょうね。これはお堂側から振り返って撮った写真ですが、すでに結構な高台にいることが分かります。

飯山観音から

ハイキングコースは、お堂の左側の奥から始まり、すぐに男坂と女坂に分かれています。今回は男坂を選択。すぐに「ヒル注意」の看板が目に入って、ヒル忌避剤をスプレーし忘れていたのを思い出し、スプレーしました。冬だけど、念には念を入れて。

20分ほど黙々と登ると、尾根に出ます。右を見るとベンチがありましたが、展望台はすぐそこのはずなので、左に進みます。

白山山頂の展望台はこぢんまりしていましたが、東と南側がよく開けています。

白山の展望台
東側の展望
南側の展望

10時33分、順礼峠への分岐に入ります。小さいアップダウンはありますが、比較的歩きやすい道です。ところどころ開けた場所がありました。

物見峠からの展望

「いらっしゃいませ!ここからは七沢森林公園です!」の看板が見えたら、順礼峠はすぐそこです。

11時25分、順礼峠。特に展望はありません。そのかわりいろいろ伝説がある場所だとか…。

順礼峠

あとから地図を確認すると、もう少し南へ行った場所に展望台があったようです。トイレも今回のルートから少し外れた場所にあるようです。

順礼峠から下り、人里に出ると、正面に立派なお山が…。あれが今から行く予定の鐘ヶ嶽だと思います。

次の目的地、鐘ヶ嶽を望む

看板に従って広沢寺温泉入口バス停に着いたら、横断歩道を渡って、左に分岐する車道に入ります。ちなみに、バス停から少し南下したところにセブンイレブンがあったので、何か補給したいときはこちらが使えそうです。

広沢寺温泉入口付近の地図。右が北。

ここからしばらくアスファルトの道を歩きます。途中、広沢寺前に登山者用の駐車場とトイレがあります。その続くアスファルトの道。次第に人気もなくなってきます。しかも徐々に登り傾斜がついてくるので、意外と長く、辛く感じました。地形図で確認すると、標高約350mまで車道を登っていくようです。鐘ヶ嶽への登りの半分以上ですね。

12時38分、山の神隧道前に到着。上の地図だとちょっと見切れてしまっていますが、トンネルを通れば大山まで行くこともできそうです。今度大山からの下山道に使ってみようかなと思いました。

山の神隧道前

目的の鐘ヶ嶽へは、ここで左に入るのが一般的ですが、トンネルの先にある分岐からゆるやかな道を使って登ることもできるようです。今回は、あつぎ観光ナビで「急で露岩が続く」と書かれていた一般的なルートで行きます(これを楽しみに来たので)。

いざ入ってみると、確かにアキレス腱が伸ばされて痛くなるタイプの急坂です。一方で「露岩」の方は、岩壁はなく、バランスを取りづらいところには頭が円になっているアレ(名前が出てこないやつ。写真参照)が親切にもたくさん刺さっているので、危険度は低いと思いました。

鐘ヶ嶽への登り

10分ほどで山の神峠に着きました。看板があります。

山の神峠

ここからはゆるやかな尾根道です。あつぎ観光ナビのマップで「急斜面・岩場を横切る」と書いてあるので、ドキドキしながら歩みを進めます。

ここがその危険個所。崖沿いで道が狭い、シンプルに怖いやつ。でも、何歩か進んで、右手でもクサリをつかもうと左に寄ってバランスを崩すより、右手は思いっきり右に伸ばして直立を意識すれば問題ないと気づきました。足場はほぼ平らでしたし。

鐘ヶ嶽への崖

ところで、急斜面のせいか、ここだけ木が少なくなっており、一歩目でちらっと横を見たところ、かなり展望が開けていました。が、じっくり見たり写真を撮ったりする余裕はなかったので、怖くない方はご自分の目でぜひご覧ください。

「岩場を横切」ったし、「急斜面」は…と待ち構えていましたが、そのまま山頂に着いてしまいました。どうやら、「急斜面」と「岩場を横切る」箇所があるのではなく、「急斜面の岩場を横切る」という意味だったようです。ちょっと拍子抜け…。

山頂の展望はありません。石像がありました。

鐘ヶ嶽山頂

山頂から少し下ったところの浅間神社にベンチがあるので、そこで休憩しました。展望もありましたが、下から木が生えていることもあって、あまり広くはないです。

鐘ヶ嶽浅間神社からの展望
看板によれば「浅間山七沢神社本殿」とのこと

13時35分下山開始。下りはゆるやか尾根道かなーと思っていたのですが、いきなり急な長い石段。段が小さく、足が半分ぐらいしか乗らないので、けっこう歩きづらかったです。

浅間神社へ続く石段

階段以外にも、下りだと足の置き場に困る小さな岩場があったりして、思ったより難しい下りでした。一回、足をつりました。。

これは「覗きの松二代目」。あつぎ観光ナビのマップ的には、「大山が見える」と書いてあるあたりですが、三つ峠の股のぞきのように松の隙間から何かが見えるでもなく、???という感じでした。

覗きの松二代目

14時35分、zund barに着いて行程終了です。この日は普通のラーメンにしたのですが、食べなれているAFURIのラーメンと同じっぽかったかな。食欲のある方は、ぜひzund-bar originalという、素ラーメン+具材全部入りボックスの組み合わせを食べてみてください。

あと、ソフトクリームも食べました。評判のよろしいソフトクリームらしく、以前はテイクアウト限定だったようなのですが、今は店内でもいただけます。いっぱい歩いたあとはしょっぱいものと甘いものどちらも美味しいですね。

zund bar入口

おなかを満たした後は、七沢荘の日帰り温泉に行きました。公式HPを見ると、パワースポット的な方向で胡散臭いことも書かれていますが、何か勧誘してくるわけではなかったのでご安心を。HPも言っているように「ニヤリと楽し」むぐらいの心構えでいればよいでしょう。

肝心の温泉は、というより、シャワーにも温泉をひいているのかここは⁈ シャワーの方がすぐ蒸発するためか、お風呂以上にめちゃくちゃヌルヌルしていました。お風呂は、深さが絶妙。まっすぐ座るとわきの下あたりで、体を傾けると肩までつかれる、ちょうどよい深さです。寝湯は、傾斜があって丸太でおしりを支える構造。これも気持ちよい。3月から全面改装でお休みするそうですが、こういう良いところはぜひ残してほしいですね。

以上、展望はそこそこでしたが、お守りを買えて、おいしいラーメンも食べれて、ユニークな温泉にも入れて、おまけが主役の山歩きでした。

各種情報

コースタイム:4時間40分

標高:60m(飯山観音前)~284m(白山)~80m(広沢寺温泉入口)~561m(鐘ヶ嶽)

トイレ:飯山観音、広沢寺付近登山者用駐車場、山の神隧道

展望:白山の展望台から東と南。鐘ヶ嶽の浅間神社も東側が少し開けている。

危険個所:鐘ヶ嶽への道に一か所、急斜面を横切るかなり狭い箇所があります。足元は安定しているので、落ち着いて歩けば問題ありません。

アクセス:飯山観音へは本厚木から上飯山行きバスで20分ほど。広沢寺温泉入口からは本厚木駅・伊勢原駅へバスが出ていますが、本厚木駅行きの方が少し多めで、あわせて1時間に1~3本ぐらいあります。

周辺情報:飯山観音。桜の名所らしい。

順礼峠のある七沢森林公園。意外と広い。

zund bar。AFURIの総本店。

七沢荘。3月から約1年間、改装工事でおやすみとのことです。

他、周辺の温泉はあつぎ観光ナビがまとめてくれています。


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