あなたはあなたのままでいい 4
考えられないこと、そうは思わないことを、思っている人に説明するってとても難しいんですよ。もうわかってもらえないんだなって決めておくしかないです(苦笑)
私、正直だし、あとでわかるって嫌だから、言ってるんですよ。考えられないって(苦笑)でも年をとればとるほど考えられないと言っても謙遜してるみたいに思われて理解されない(涙)信じてもらえない(苦笑)誤解されるのも嫌なんですが、もう仕方ない(苦笑)そういうもんなんだなって思っています。人は経験しないとわからないものですよね。話しても・・受け取り方が違う。
その感性こそがその人を表すんだと思います。私は旅行業での仕事で感じることを絶対否定しません。その人が好き、行きたい!と思うことを何より大切にします。私の母と私は感じ方がまるで違うけど、母は私を理解はしてくれなかったけど、否定はしないでくれた。それは有難いことだと思っています。
考えられないけど、記憶力がありました(過去形です(笑))自分で・・・こうなるかもしれない、ああなるかもしれないと考えられないので、本を読みます(苦笑)本にはこうするとこうなった、ああなったって書いてあって、私はふむふむ、なるほど、そうか、そうすればいいんだなってわかるんです。考えられない私に母も図書館を勧めてくれました。
全然考えられなくて、辛かったけど、本を読んだり、人に聞いたりして、ここまで生きてきました(笑)
なんでこんな自分が生きてるんだろう?と思った時もありますが、多様性が叫ばれている昨今、本を読んだり、人に聞いたり、それを伝えたりすることが大切だよ。必要だよと伝えるために私が存在しているんではなかろうか?と思うようになりました。ADHDでも大丈夫。衝動的でも大丈夫。たくさんの人に理解されなくても、ほんとうに自分の特質を理解してくれて、助け合える仲間がいて、それはほんの少しでいいと父の人生をみていて、思うんです。
私の両親はしょっちゅう喧嘩していましたが(苦笑)二人を見送った今、言いたいことを言い合って、支え合って生きていたなと思います。いろいろあったけど、あれで良かった。そう思える方が幸せなので、私は幸せな方を選びます。
私は両親が大好きだったので、両親が悲しむことはしたくなかった。特に母の趣味を否定することは同姓として悲しむのでしたくなかったので、母の趣味に合わせていた気がします。父は母が大好きだったので、母のようになることが今まで人生の私の命題のような気がしていました。
今でも両親のことが大好きです。大恩人だと感じています。でも半世紀以上生きてきて、二人を見送り、今思うことは、改めて、ほんとうの私はどんなかな?と思います。両親ともあなたはあなたのままでいいとずっと言い続けてくれたのに、それが出来なかった。だから私の残りの人生は、私の心の内側に聞いて、ああ私らしいなあと思えるようなものにしたいと、穏やかに思います。
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