腐った大人たちに囲まれながらどうにか生き延びた話

 ご覧いただきありがとうございます。

こちらの記事は 2017年の出来事https://note.com/fuyakashi/n/n80f1f936931a

2018年の出来事https://drive.google.com/file/d/1kSPrYWLcNu4O6YVm0zzaEUwF20exGhTO/view

の続きです。まだお読みになっていない方は、お先にそちらを読んでいただきたいです。

(すみません。先ほど、Googleドライブのリンク共有がオンになっていないことに気づきました。申し訳ありません。2/24未明に開放しました。)

 最初から図々しいですが、今回のノートの公開にあたって、いくつか知っておいてほしいこと、ご了承願いたいことがあるのです。よろしくお願いします。

 先日、ツイッターで、未成年かつ児童としてみてもらえない18~19歳の子供たちについて、いかに彼らが理不尽な目にあっているかという記事を作成し、そして多くの方に読んでいただきました。

「18歳19歳の人たちへ。今の法律では児童として扱われないため、虐待する親から守ってもらえない一方で、成人としても扱ってもらえないため、すべては親権に委ねられ、とても搾取されやすい立場にあります。その中どうにか自殺する気で生き延びた記録です。諦めないでほしい」

こういうツイートとともに発信しました。そこで、福祉に手厚いと思われていた日本という国でさえも、そこには実は苦しんでいる人が多くいるのだということを知っていただきました。現在の法律のままではどうしようもない詰みが待っています。そんな中で、どうにか抜け目をかいくぐって生き延びた私の経験談を、多くの同じ立場の18,19歳の方たちをはじめ、多くの世代や様々な環境に身を置いている方たちに読んでいただくことができました。そして、たくさんのメッセージをいただきました。励まされたと言っていただきました。

私への感謝の声や、18歳19歳の子どもが生き延びるためにはこんなに苦労しなくてはいけないのかという驚きの声、一部でしたが、大げさだというもの、嘘っぽいというような声もいただきました。確かに信じられないくらい無謀ですよねぇ。私もやってみたけど自分でもそう思います。思った以上に反響が大きく、うれしい限りです。

しかし、私の声がその人たちのもとへ届いたのも、親身に私の経験に耳を傾けてくださる優しいきもちのおかげ、役立つと判断し、拡散してくださった皆さんのおかげなのです。絶対に一人では成しえませんでした。本当にありがとうございます。

 ですが、24時間くらいたったあたりで非公開にしました。なぜなら、まず、急いで書いたため誤字脱字が多すぎたこと。また、私の両親を特定しようとする探偵のような人が出てきたこと。理由はたくさんありますが、非公開にしました。最初はただ公開していてもよかったのですが、いろいろ考えました。一度は拡散されたものの、まずはこちらで有料ノートを書くことにしました。最初に書いたようなリスクを一掃するためです。あと、有料ノートに少し興味があったのもあります(素直)。

様々なリスクがありましたが、ある程度落ち着いてきて、大丈夫だという見通しも立ってきて、やり方が分かってきたので、今回、期間限定で無料公開することにしました。

なんだ、金目当てかと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、金だけが目当てじゃないことを証明いたしますので、もう少しお付き合いください、お願いします。

こちらの有料記事は、最初に話題になったツイートのGoogleドライブ上に公開したPDFにさらに詳しく手を加え、最初はただ具体的な策を書いていただけであったものに対し、ここでは当時の心境を加えました。また、ほかにもお問い合わせが多数あったので、よくいただく質問であった、生活保護がもらえなかったことや、保険証の再発行ができなかったことについて、理由を踏まえて書き加えました。15,000字超の記事になります。軽く卒論書けそう(おいおい)

こちらのノートは最初に拡散していただいたものを推敲し、文章を増やしたものになります。足しはしても、カットした部分は一部もございません。また、こちらの記事を読んで行動したいと考えている20歳未満の方には、最初にGoogleドライブに書いた具体策だけ書いてある記事のほうを無料でプレゼントいたします。私の本来の目的は、未成年で困っている人を助けるというところは一貫しているからです。有料で書き足した部分もありますが、その辺は結局私にできなかったことなので、必要ないと思います。実際に参考にしたい人に私のドラマは必要ないはずですから、むしろこっちのほうがいいと思っています。未成年で毒親をお持ちの方は、私に一報ください。ツイッターのDMでいいです。@Fuyakashi 希望があれば、ドライブの方でなくこちらの有料ノートを、メールにてプレゼントします。


 また、こちらは

https://note.com/fuyakashi/n/n80f1f936931a
https://drive.google.com/file/d/1kSPrYWLcNu4O6YVm0zzaEUwF20exGhTO/view

(上がノート 下がグーグルドライブ)の続きです(2回目)。まずこちらをお読みいただいたほうが、これからの話を理解しやすくなると思います。もしお時間があれば、ぜひ読んでみてほしいです。

 拡散されたときに草稿版のほうをお読みいただいた方ならご存じと思いますが、私の記事は絶対値段以上の価値があると、胸を張って言えます。本当は記事の情報量の多さだけで言うなら5000円で売りたいくらいですが、それでは本来の様々な人に虐待の現場を知ってほしいという私の意思に反するのと、ある程度はインターネットで調べれば出てくる情報ばかりなので、ちょうどいいところを模索しました。(650円ですが、期間限定でオープンにしています)

 このノートで特に役立つと思われる内容は、①住民票の閲覧制限について ②親なしで家を借りることは可能か ③保険証の発行について です。

今お困りの未成年の方、そして、児童福祉法だけではありません、今法律に苦しみ、大変な思いをしている方に向けて書きました。世の中には様々な方の抜け目があって、国家として成熟した現在であっても、いまだにそういった方の抜け穴が解消されていないのです。その具体的な一例として、こちらの記事を挙げています。そういったことへの警鐘としての思いも込めてこちらを書いております。

ですから、よろしければ、児童虐待というものは、それをげんに受けている子どもたちだけでなく、虐待の終わった後も尾を引くという事実を、こちらを読んで理解していただき、また拡散していただいて、できるかぎり世の中の多くの人たちに知っていただきたいのです。


 私の脱出劇は、どん底のところから始まりました。まずいかにひどかったかお見せします。これをお見せすることで、こんな状態でもできるんだ!!という成功マインドを手に入れていただき、実行に移していただきたいのです。また、戸籍や書類上のことも書いておきます。書類上では、私の家庭には何の問題もないことになっています。児童相談所に行ったこともあるのですが、両親は地域で学校検診のボランティアを申し出たり、身体障碍者の検診も定期的に行っており、だいぶ慈善家として扱われていました。で、なぜか私の相談記録ももみ消されてしまいました。児相に行ったけど無駄で終わった、むしろそれ以降虐待は悪化したということです。また、私は逃げ出す直前まで実家にいたということになっています。デメリットが多すぎますね。

さて、実家を飛び出し祖母にかくまってもらってから、暴言や暴力はなくなったものの、当初想定していた以上の地獄が待っていました。まず、祖母は月に20000円しかくれませんでした。一ヶ月の生活費です。食費はもちろんのこと、生理用品やコンタクトの洗浄液、下着、本など全て入れてこの金額でやっていました。無理です。いつもお腹が空いていた1年間でした。祖母が一緒にいる時は、作ってくれたりしたけれど、祖母は平日ほぼ帰ってこなくて、休日だけ一緒にいるというスタイルだったので、どうにかしなきゃいけませんでした。バイトは禁止でした。もし私に金銭的な自由ができたら、何するかわからないからです。明らかに少ないので、一度苦しいから値上げしてほしいといったけれど、あげてもらえなかったのでこれで我慢しました。他の孫は、何十万ともらったりしているのに、私に対しては、2万円で限界、苦しいということでした。ここに来るまでの金はほぼ0からスタートです。

 祖母のことは好きでしたが、正直、祖母にはいさせていただいている感覚が強すぎて、また、両親にも祖母に迷惑をかけるなということをずっと言われていたので、一年間ほど居候していましたが結局何もねだれませんでした。最後の方は、寒そうな私を見かねて、祖母の方から「コートを買おう」と言ってもらったのに、断ってしまうほどでした。いない方がいいのに、肩身が狭い。申し訳ないという気持ちが着々と募っていく一方で、お金はゼロ。少しずつ私の焦りは募っていく一方でした。祖母は、私が逃げ出す前まで私のために500円玉貯金をしていたのですが、私が将来建築に行きたいと言ったら、だったら渡さないと言われました。たしか90万円くらいだったと思います。なぜ私がそれを知っているのかというと、金額を数えさせられたからです。医学部行かないなら渡さない、渡すなら男の子にと言って、私に渡すはずだったけど渡さないお金を数えさせられました。惨めでした。こんなに惨めだったことはあったでしょうか。まぁ、この後もっと惨めなことが続くんですが。ちなみに2018年、服や薬、食費、交通費など私の生活費にかかった金額は全部入れても30万に満たないくらいなので、それがあれば3年も生活できるという、それだけの大金でした。数えた後、祖母は触らないでねと言って、しまいました。やっぱり、2万円ではゴムの切れたパンツがせいぜいです。とはいえ祖母にはお世話になったので、いまだに、何も言わず家を逃げ出してしまったことなどを後悔しています。ですが、そういった別れも、私の人生の中には必要でした。生きるためにはやむを得なかったのです。

 その不安な中で一年やって来たけれど、かねてからの信頼していた知り合いに泣きながら無理やり口○させられた動画を私の両親と祖母に送りつけ、リベンジポルノすると脅されたり、いろんなことがありました。警察に行ったら未成年ということで実家に強制送還させられる可能性があったので、怖くていけませんでした。私がそういう状況にあると知っているから、道具みたいに使うことをやった、あるいはやろうとする大人がたくさんいたのだと思います。そして、それをした人たちは逮捕されないという、私にとっての二次被害です。なぜ、援助交際やパパ活などに手を出したことのない私が、警察に怯えなくてはいけないのか、心底不思議です(もし援助交際をしていたとはいえ、児童虐待は許されるものではありません、そう取れる方もいると思ったので書いておきます)。ですが、そういう子どもたちは思ったより多いのではないのでしょうか。

未成年の、特に児童でない18歳19歳の女性は気をつけてください。味をしめた男に本当に利用されます。あの頃のことを未だに思い出して、泣いてしまう時があります。最初は、こんなこと書くのも、嫌でした。顔も知られているし、そんなの書くべきじゃないと思いました。お付き合いしている人もいます。そういう人を悲しませてしまうと思う。noteだって、センシティブなことを書くことも相談せずにあげてます。でも、ただの自分が恥ずかしい思いをするという利己的な理由で、私が情報を開示しなければ、もっとこういったことで苦しむ人は増えると思ったので、書きます。

また、私が一ヶ月で2万円しか使えないことを知っているのに、私に1万円を貸して欲しいという人もいました。会ったことのない高校生の男の子にネットで名誉毀損で訴えられそうなほど酷いことを言われたりしたこともあります(後日、無事に凍結されました)。気持ち悪いもの見たさに私を見ていると言ったり、身に覚えのないことで私を悪者扱いしたり。でも、自分を不幸だと思ったことはありませんでした。なぜなら、いつ暴力を振るってもおかしくない、いつなにを言われるかもわからない親の元にいるよりも遥かに楽だったからです。比べ物になりません。いつ何をしたら突然怒り出すかわからないのです。とはいえ、今また同じ一年間を贈らされたとしたら、おそらく簡単に自殺すると思います。今書いたことはまだ18か19になったばかりの出来事だと思います。何があったのか一部は覚えているけど、鮮明に思い出せません。そもそもつらいという感情を実感として知りませんでした。

 そうして、なんだかんだで私はこのままでは死んでしまうと悟りました。家を逃げ出そうと実際に行動に移りました。ですが、本来であれば未成年が親の許諾を得ずに家を借りるなんて不可能です。それから、バイトは禁止でしたから、バイトなんてしたことありませんでした。けれども、しないとまずいということでバイトし始めました。祖母の家にいてもいい時間は残り数か月。残された時間もわずかでした。そこでバイトというか仲介をしました。簡単に言うと転職エージェントに人を売りました。100万円稼ぎました。この100万円で、引っ越しの頭金にする予定でした。で、さて、私の手元にいくら入ってきたのでしょうか。

 答えは0円です。マジです。0円。マックのコーヒーもびっくり。で、私が仲介した人にそれぞれ50万ずつ行ってしまった。でも引っ越し費用は必要だった。そう、これが巧妙な手口だと思うんですが、その人は、利息0円で貸してあげる、なんて優しい人なんだ、というような態度で私を言いくるめ、結局私に残ったのは50万円の借金でした。辛かった。その人はそれだけではなく、調子乗っていろいろやらかしたので(後述します)、それをネットで愚痴ったら、私の家に乗り込んできて虚偽の契約書を書けと迫って脅して来ました(まだ未成年なのに、成人になったことにして、早く書けと迫ってきました。これも警察に通報すべきだったのでしょうが、未成年の子どもで、もし捜索願が出されていたとしたら、警察を介して実家に連れ帰らされてしまう可能性が大いにあり、通報できなかったです)。なので、弱みに付け込んで人から搾取する大人、人として終わっているような大人でない人、テイカー気質ではない大人に相談して、法的に解決しました。テイカーでない人間を見極めるのもまた、難しいことです。結果、後日、半年以上の月日を経て、解決。10万円くらいの損失ですみました。もし彼がこれを読んでまた脅しに来たら今度はちゃんと警察に行って、訴えたいと思っています。いかに私の立場が弱いかよくわかると思います。よくこんなで親から逃げたよね。しかも、18~19歳の時にです。ですから、この部分まで読んだだけでも十分にわかると思います、そして、18歳、19歳という理由だけでいかに危ない橋を渡らされているのかわかっていただけたらと思います。

 さて、賃貸契約です。まずは家を借りるなら無職にも信頼が必要ということで、手当たり次第探しまくって、何回も失敗しました。馬鹿にしてくる営業もいました。「へぇ~、家出なんですかぁ。困りましたねぇ。まぁ、うちはそういうのやってないんで」みたいな電話をよこしてきたときは悔しくて泣きそうになりました。いろんなところで何回も言われました。そんな風に言われたらやる気も失せます。切り詰めた状況の中では、わずかなやる気さえも財産ですから、逃げ出す人たち、みんな気を付けてください。できたら最初から賃貸のお店に行くのがいいかもしれません。断られることはあるでしょうが、顔を合わせているのに失礼なことを言ってくる人は少ないからです。

また、同時にベンチャー企業の社長さんに名義貸しをしてもらいました。それまで会ったこともないのに気前よく貸してくださいました。本当にやさしい方でした。命の恩人だと思います。私の知り合いの経営者複数名から名義貸ししてくれないかというお願いがあったと聞いたことがありますけれども、やはり私がして頂いたことをしたことのある人は多いのだと思います。

賃貸契約は優しくて優秀な不動産の営業マンのおかげでどうにかなりました。いろいろやってくれました。本当によくやってくれました。金、名義、手続き。ハンコの用意なども、18 19歳にとっては致命傷ですから、気を付けましょう。私も死に物狂いでどうにかしました。私の苗字は、日本でも珍しく、日本で一番規模の大きい苗字検索のサイトで検索しても引っかかりません。そういった人は本当に気を付けてください。逃げ出す際に、ハンコ屋でその場で彫ってもらうと、とてもお金がかかります。ネットで注文するものだと、後に配送する形になるので安いけれど使えません。もし親にハンコを作ったことが見つかったら、脱出の計画がばれてしまうかもしれないので気を付けましょう。また、銀行印と一緒だとまずい場面もあったので、いくつか作ったので大変お金がかかりました。ですが、私に親身になってくれた人(いろいろお世話になりました)がはんこの懸賞に当たったらしくて、困るだろうからとあらかじめ作ってくれていたのがあったので、費用も少し浮きました。ですが、作ったハンコひとつで食費は一週間分くらいの損失でした。逃げ出す人たち、今から一円でも多くためなければいけません。ハンコの懸賞で、しかも譲ってくれたっていうのはラッキーの類いの話なので、あらかじめ楽天などでできるだけ安いハンコを余裕をもって注文し、友人に頼んで手渡ししてもらうなどして準備しておいてください。後日シャチハタが必要だったのでその時また調べたんですが、調べた感じ、楽天がおすすめです。
 
 他にも困ったことはいっぱいありました。その中でも焦ったのは、まともな身分証がないのにも関わらず銀行口座が必要になったことです。困ったなぁ。なんせ、銀行口座なんて持ってないのに、突然3日後に銀行口座を教えろと言われたのですから。

 私の銀行口座は全て親が管理していました。子供を無力化させたいのなら真っ先に手をつけるべきはやはりお金です。虐待して子どもを言いなりにしたい親はみんなこれをします。そうすれば、私くらい行動力のあって賢い人間でない限り(自惚れでしょうが本気で言っています)、一生その子供をおもちゃやぬいぐるみ、あるいは家畜のように扱うことができるでしょう。ホント、両親はそれをやる相手を間違えたな。話がそれました。そうそう。本旨は銀行口座についてです。家を借りるには銀行口座が必要です。で、焦って作りに行きました。親の管理している携帯電話を使い捨てのつもりでとりあえず使いました。私の経験上、電話がかかってきたこともなく、電話番号はあまり必要ないので、家電や親の番号でもいいかもしれません。逃げ出した先でもしケータイが手に入ったら、即刻電話番号を変えましょう。実は何件か口座の作成を断られました。なぜなら、期限切れの実家の住所の書かれた保険証とパスポートしかもっていなかったのですが、こちらにキャッシュカードが郵送されてしまうと困るからです。めちゃくちゃピンチ!!

 送られたところで受け取れないのです。そこで、口座はそこの銀行では作れませんでしたが、銀行員さんには虐待の経緯などを話して、どうにかならないかと相談して、どうにかしました。どうにかできたのはパスポートの住所記入欄がたまたま空白だったからです。4年近くつかったパスポートなのに、たまたま空いていました。運が良かった。そこに、まだ住んでいないけれど、決まった予定の家の住所を書いて身分証にしました。銀行員のお姉さんはこれでも証明になりますと教えてくれました。これでも使えるんだ!と知った瞬間でした。もし住所が変更になったら大変なことですが、そこは神に祈りました。家を逃げ出す人たち、身分証はどうにか持っていてください。それか、作ってしまってください。一番簡単に作れる顔つき身分証はおそらく原付だと思うので、作っちゃってください。原付免許は最短一日でその場で発行して手渡しでもらえます。もともと持っている人はパスポートがおすすめです。持っていない人は原付免許証。パスポートのいいところは、住所を手書きできるところです。身分証はその場で発行できないものが多いので、後日郵送されたりすると、親にそれを盗られてしまいますよ。時間はかかりますが、パスポートは本人受け取りなので、その分ベターな選択肢かも。

 未成年が自分の名義で毒親から逃げるために家を借りるんですから、スレスレでも致し方なし。そもそも法律が悪いのです。児童は法律で保護されますが、18歳19歳は法律で子供としても大人としても扱ってもらえず、親権を通してでしか動けない。そこでもし親がいなかったら地獄を見ます。自分の存在なんてあってないようなもんです。自分は本当に生きていていいのかと思いました。人間でいていいのかと思いました。そしてそう思い続ける惨めな日々はその後も1年間続いたのです。合計2年。国から保護されず、また、親からも保護されない。おかピーポー!

 ですが、まぁたくさんの人の知識や協力のおかげでどうにかなりました。多くは既に知っていることでしたのでそんなに役にたたなかったですが、銀行員の人や、不動産など、専門性の高い人の話は役に立ちました。私にアドバイスをしてくる一般人は総じて、無駄でした。既に私が調べ尽くしたことしか教えてくれません。むしろ、そんなのもう知ってるよと思うので、ストレスになるので精神を削ってしまいます。相談に乗ってくる人と違って、こっちには自分の人生がかかっているんだから。

 これからアクションを起こそうと思ってこれを読んでいる人は、ぜひ今から言うことを守って欲しい、余計な一般人の知識は入れないことです、相談したいことがあるなら、ちゃんとその手の人に聞いてください。どんなにいろんなことを知っている人であってもダメです。あなたはその人にコンサルティング料金は払いましたか?払ってない?なぜ?払う価値がないから?

人という生き物は、無料でやったことに責任を取ってはくれません。だから、相談しても意味がありません。私のようにお金がない人が困ってたら、その機関で働いている人たちのところへ行きます。銀行口座について知りたいんだったらまずは銀行に行く。家を借りたいなら不動産に行く。住民の手続きの事を知りたいなら役所に行く。それぞれの専門の場所に行ってください。あなたの身を守るために。お願いします。当然のことですが、できている人はそう多くないと思います。私も知識のない人に言いくるめられて、振り回されたことがあります。自分でやろう。私との約束だよ。

 私が情報に振り回された例を紹介します。どっちも保険証関連です。一つ目は、保険証はその場で再発行できるという言葉を鵜呑みにし、交通費と時間を無駄に使ってしまったことです。本来国保であれば、その場で再発行してくれることも多いです。しかし私は国保でも組合保険である自分はその場で再発行できないということを知っていました。組合の扶養者の家に送られるのです。実家に帰れない私は、途方に暮れ、その後保険証のないまま一年以上過ごしました。保険証を発行した話は後述します。二つ目、保険証を再発行すれば、お金は帰ってくるということについて。確かに返ってきますが、やっぱり素人の言うことを聞いたせいで、私の場合は返ってこず、1万円も損してしまいました。どうせあと数日なので、成人した後、保険証を手に入れてから病院に行こうとしていたのですが、帰ってくるから早く行きなよとしつこく言われ病院で体の検査をし、結局、発行日より前の診察だったので保険適用されず、返ってきませんでした。もしかしたら、転入の日付をいじればよかったかもしれないけど。

 まあ、いろいろあって、こんな手順で家を借りました。家賃6.7万円。できるだけ安くしてといって、この価格の部屋になりました。未成年ですから、選択権はありません、この部屋しか空いてませんでした。立地が良すぎたのもあるかもしれない。でも先ほどの優秀な営業さんが、本当は7万円だったのを少し安くしてくれました。ありがたかった。

虐待を受けている人のいいところは暴言に強いところです。当時付き合っていた人には、家を借りる作業をしているとき、どうせお前なんかま◯ことしか見てねえよと言われたので、さようならしました。それだけだったらいいですが、以前から一緒に住もうと提案してきたくせに俺に迷惑をかけるなと言ったり、私が使ったでもない皿を洗わせられたりしたので、散々振り回されるのはもう嫌だなと思って。一緒に住もうと言われたとき嬉しくて、物件探しも手伝ったのですが、迷惑かけないでほしい、住民票移されるのは困るなどとよくわからないことを言われたので、すごく落ち込みました。本当は私と一緒にいたいのではなくて、それこそ私はそいつの道具にさせられるのかなと思いました。だから断りました。でも、私の両親のほうが100万倍やばいやつなので、その当時は何も不快に思いませんでした。虐待を受けていた人は侮辱に慣れすぎてどんな悪口でも侮辱と気づかないことが本当に多いのです。思い出すと腹が立つようなことを腐るほど言われる人生を送らされますが、スルースキルがつくという点ではとても良いことですね。

 ギリギリの中引っ越しました。ここでいうギリギリとは、お金がほぼ0(家賃分払ったらマイナスになるくらい)持ち物はほんと3枚のパンツというような有様です。引っ越してすぐは最悪でした。まず数日は家に何もありませんでした。もちろんケトルもなかったので、カップ麺のお湯をコンビニで入れて、走って持って帰って食べてました。電気やガスがもったいないので、2月の凍える中、コートを着て、持ってきたわずかな本を重ねて、ゴムのゆるゆるのパンツを上に敷いて床の上で寝ていました。怖かったよ。生きているのか死んでいるのかわからなかったです。高校の親友や、(モデルやってましたから)仲のいい女性カメラマンにお願いして、いらない服を持ってきてもらったり、贈ってもらったりしました。

で、家賃に対して、口座のお金は5万円。最初の一ヶ月分は払ってあるのでいいですが、次の家賃の支払いまであと2週間を切っている。これはまずい。で、それから死に物狂いで働き続けました。朝も昼も夜も。貧乏でした。食べる時間もなければ、お金もないのです。

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