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旦那がうつ病になった日の話

ある日、仕事中の旦那から電話がありました。

「俺、ダメかも。」

「心療内科行きたいから、なるべく早く行ける病院さがして欲しい。」

その電話を受けた時の気持ちは今でも忘れる事ができません。


パワハラ上司がやってきた

旦那は、土日祝・年末年始も関係のないシフト制の仕事をしていました。

でも、子供が産まれると「入学式や運動会に参加したいし、土日一緒に過ごせる時間をきちんとつくりたい。」という理由から、土日祝が休みの仕事に転職してくれました。

新しい仕事は、大変な事はもちろんあるものの、それなりにやりがいを感じて楽しんでいるように見えていまいた。

土日は毎週のように子供を公園に連れて行ってくれたり、夏は花火大会やお祭りに積極的に連れて行ってくれたり、いいパパでもありました。

そんな旦那に異変が起きたのは、転職してから2年目のある日の事。「なんか、すごい支店長が異動してきた」と私に話してくれてからでした。

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堂々とパワハラ宣言をする上司

新しく赴任してきた支店長さんは、なんと【以前の職場で何人も精神的に追い込んで退職させてきた】という噂のパワハラ上司でした。

それが原因で、こちらの地方に転勤させられてきたらしいのです。

その噂だけでも驚いたのですが、もっと驚いたのはその支店長が赴任してきてすぐの挨拶で言ったという内容でした。

「私のやり方がパワハラだと思う人もいるかもしれませんが、そうだったらどうぞ訴えて下さい。それが私のやり方ですから!」

初日の挨拶で、堂々とパワハラ宣言をしてきたのです!

会社の規定では、〔パワハラ行為などは懲戒免職の対象〕となっているのに、役職はそのままで転勤だけで済んでいるその上司の状況からすると、おそらく本社のお偉いさんに何かしらのコネがあるのでしょう。何かに守られているのでしょうね。

案の定、次々と精神的にやられて体調不良を訴える同僚が増え、パートの女性従業員の人たちも「支店長が社員に罵声をあびせている声を同じフロアで聞いているのももう限界だ」といい辞めていってしまったそうです。

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パワハラ上司のターゲットが旦那に

旦那とパワハラ上司の間には、中間管理職の上司がいたのである程度守られていたのですが、その中間管理職の上司が異動になった頃から、帰宅するなり仕事の愚痴をよく話すようになりました。

・人格を否定されるような事を言われた
・他の社員を侮辱するような発言を聞かされる
・電話でも、受話器を耳から遠ざけても聞こえるくらいの声量で怒鳴る
・金曜日の夜に、月曜日の朝までと仕事を言いつけてくる
・土日、帰宅後の時間帯にも仕事の連絡。すぐ返信しないと怒られる。
・急ぎではない案件も、あれもこれも早く早くと煽られる

そして、土日も家で仕事をする日が増え、旦那は常に疲れているような様子でした。元から夜寝る時間は遅い方だったのですが、私が夜中目を覚ますと「こんな時間なのにまだ起きてるの?」とビックリする時間まで起きている事も多く、朝は思い詰めたような暗い表情で玄関を出ていくようになりました。

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仕事中の旦那から「病院に行きたい」と突然の電話

「俺、もうダメかも」

「心療内科行きたいから、なるべく早く行ける病院さがして欲しい。」

あまり仕事中に旦那が私に電話をかけてくることなんてなかったので、電話がかかってきたことにビックリしましたが、言われた内容には驚きませんでした。

だって、私からそろそろ、「病院に行って少し会社休んだら?」て旦那に言おうかな?と思っていたところだったからです。毎日辛そうにしている旦那を見ていて、私も心配でした。

私は、心療内科にお世話になったことが何度かあったので(この当時も通院していましたし)、旦那も病院選びは私に任せた方が安心と思ったようです。

旦那の様子から、一日も早く病院に連れて行った方がいいと思ったので、早く予約がとれる病院を何ヵ所も電話して探しました。

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旦那、心療内科へ。1ヶ月休職に

心療内科に行くのが初めての旦那は、不安そうな顔で「病院、一緒に付いてきてほしんだけど・・・」と私に頼んできました。

旦那は、病院の先生に「会社行くのがツライだなんて、そんなの甘えだ!」と怒られるのではないかと心配していたようですが、「心療内科の先生がそんな事いうわけないよ~」と緊張をほぐしてあげながら病院に向かいました。

主治医の先生は、私も好感をもてるような先生で、旦那も安心して先生に自分の症状を話す事ができているように感じました。

普通は初診で休職するように診断書を書くことはしていないそうなのですが、「状況からして今すぐまずは1ヶ月くらい会社を休んだ方がいいでしょう。奥さんも付いてきてくれて家族からの話も聞けたし、今回は初診だけど診断書だしますね。」と言ってくれて、無事に旦那はパワハラ上司から一旦離れて休養することができるようになりました。

病院に付いていく時「私ついていくなんて、お母さんみたいで恥ずかしくない??」と思っていたのですが、私も付いて行った事ですぐに診断書を出してもらう事ができたので、あの時付いて行って本当に良かったな・・・と思いました。

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旦那のその後の話

1ヶ月仕事を休職した旦那は、何とかまた仕事に行けるようになりました。

一旦ゆっくり休養した事で、パワハラ上司にまた向き合える精神力が戻ったのだと思います。

しかし、パワハラ上司とのあれこれは、3年経った今でも続いていて、旦那のうつ状態も良くなったり悪くなったりを繰り返している状態です。

そんなんだったら、転職したら??と思うと思いますが、それについてはまた追々書いていきたいと思います。

これからnoteに、少しずつ旦那のうつ病の事について書き綴って行きたいと思います。

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最後に

最後まで読んでくださってありがとうございます。こんな私の文章を読んでくださったって事は、あなた自身やあなたの周りにも、うつやパワハラなどで苦しんでいる人がいるのかもしれませんね。

Twitterやブログなどで繋がっている方はもうご存知だと思いますが、私自身も社交不安障害なので、夫婦そろって心療内科にお世話になるなんてウチはこの先どうなってしまうのだろうと不安でいっぱいでした。子供にも精神的に負担をかけてしまっているのではという心配もあります。

そんな私ですが、自分の経験を通して読んでくださる皆さんと一緒に悩みを共有できたり、解決できるヒントになったり、そんなnoteをこれから書いて行きたいと思っております。

また、よろしければ次のnoteも見にきてください。ありがとうございました。 written by ふわり

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