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大切なことを教えてもらった話。小林正観氏より。「人間が生きる目標というのは、競争したり‥‥」

小林 正観(こばやし せいかん)1948~東京生まれ。中央大法学部卒。心理学博士、教育学博士、社会学博士。学生時代から人間の潜在能力やESP現象に興味をもち、心学などの研究を行う。公演で全国をまわる、著書多数。


私の長女は障害児です。障害児を取り巻く環境は厳しく、悔しく悲しい思いをしたことも少なくありませんが、障害児を授かったことで、普通だったらわからないであろう人の優しさや思いやりに、普通の人以上に多く接することができたと思います。

100%幸せな1%の人々 
小林正観

人間が生きる目標というのは、「喜ばれる存在」になることである。

彼女が小学6年生の時のことです。運動会の徒競走がありました。彼女は普通の子供より筋力がないので、いつもビリ。
でもその年は足を捻挫ねんざした友達がいたため、「もしかしたら、はじめてビリじゃなくなるかもしれない」と妻は喜んでいました。

結果は‥‥、娘はまたしてもビリでした。ところが妻は残念がることもなく、それどころかニコニコと嬉しそうでした。
娘は捻挫をしている友達を気にかけながら、心配そうに振り返り振り返り、走り続けたそうです。

足をかばいながら走っていた友達がころんでしまうと、娘は友達のところに駆け寄り、手を引き、一緒に走りはじめたというのです。二人の姿を見て、生徒も、父兄も、2人に大きな声援を送りました。

そして、ゴールの前まできたとき、娘は、その子の肩をぽんと押して、その子を先にゴールさせたというのです。


この話を聞いた時、私は気がつきました。
人間が生きる目標というのは、競争したり、他人を蹴落として一番になったりすることではなく、「喜ばれる存在」になることである。

そして、娘はそのことをおしえてくれるために、私たち夫婦の子供になったのだ、と。
長女が健常児あったなら、人間は「喜ばれる存在」であるということが分からなかったでしょう。
長女の障害も、私にはとてもありがたい現象だったのです。

100%幸せな1%の人々
小林正観


誰にも教わることなく、同じような立場に立った時、私は自然にこのような行動ができるのかな?と考えさせられました。
なにか心温まるというか、感動したので、記事にアップさせていただきました。


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ふわりぐも
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