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扉の向こう

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2019年5月の記事一覧

「音」

君は
川のせせらぎのような
リズムを奏でる

晴れの日は
公園のベンチで
哀しみを干して
雨の日は
部屋の窓辺で
雫の音を聴く

ある時 君は言った

「ぼくらは、特殊なんだ。
ふいに訪れた存在に
たとえ
傷ついたとしても
だれもわからない。
不確かな存在の君と僕と。
もっと不確かな世界の中で
それ以上でも、それ以下でもない。」

ふたりは
時折
沈黙を選ぶ
静かな空間が
これほど心地よく
この胸

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