教員の春休み事情
4月1日に仕事復帰する。
それは良いのだが、北海道と本州(各地)ではこの4月1日の扱いが全く違う。
同じ教員なのに、不思議だ。
学校の先生って、春休みに何しているの?と思う方は読んでみてほしい。
まず、北海道の場合。
3月中旬 異動内示・学級編成
3月下旬 校内人事の打診(転入者は電話で決定)
修了式後 新年度校内人事の発表・決定
3月28日頃 指導要録(1年間の指導記録)を提出
異動者の引き継ぎ・新学級の担任検討・学級決定
3月30日頃 職員室の引っ越し・大掃除
4月1日 異動者着任・辞令交付・学年顔合わせ・分掌・学年打ち合わせ
4月2日 年度始め会議
〜
4月6日 始業式・入学式
という感じで、4月1日に着任したら、すでに自分の席は決まっていて、学年の顔合わせができる。ランチで親交を深めることも多い。すぐに会議に追われる形にはなるが、始業式や入学式に向けてすぐに動き出すことができる。
対して、本州(私のいる県)の場合
3月中旬 異動内示
3月下旬 校内人事の打診(転入者は電話で打診)
3月28日頃 指導要録(1年間の指導記録)を提出
異動者の引き継ぎ
4月1日 異動者着任・辞令交付
4月2日 職員室の引っ越し・大掃除・校内人事の発表・決定・学年顔合わせ
4月3日 各種打ち合わせ・学級編成・新学級の担任検討・学級決定
〜
4月6日 始業式・入学式
という感じで、全て新年度にならないと動き出さない。
4月1日に着任した時には、空いている席に適当に座るよう指示され、学年のメンバーの顔もわからない。だから、ランチにも呼ばれない。
なんなら、何もないので1日は年休を取る人も多いし、いわば隙間の1日だ。
2日になって、やっと大掃除をして引っ越しをし、校内人事が決まるのだけれど、その段階で異議を唱える人がいたら、次の日に持ち越される。
いつまでも学年の顔合わせができないのだ。
これは、昨年異動した時に感じた、猛烈な違和感だった。
春休みは教員にとって、ものすごく忙しい。やることは山積みなのだ。
しかし、こちらでは4月に入ってからまだ学級編成をしているのだ。
学級編成こそ早々に終わらせて、学級びらきの準備をしなくてはならないのに。
正直なところ、異動してきた職員にとって、学級編成はあまり意味がない。
なぜなら、子供のことを知らないからだ。
それならば、生徒の様子を知っている旧学年の担任陣で責任を持って編成してくれた方が時間を有意義に使うことができる。
今年度はたまたま、コロナの影響で4月が休校だったから、この流れでも始業式さえ乗り切れば、その後のことはまたその後に考えればよかった。
しかし、次年度はそうはいかない。
4月1日を有効に使うことが、今後必要になってくるだろうと本気で思う。
たかが1日、と思うかもしれない。しかし、始業式からの怒涛の日々を回すために、担任の先生はこの時期、毎日膨大な仕事量を抱え、残業している。
もしも予定が1日半、前倒しになれば。
もしも学級編成が3月中に終わっていれば。
始業式の前の残業は大幅に減るはずだと思わずにはいられないのだ。
学校関係の偉い人にこの文章が届いて
( ゚д゚)ハッ! そう言われたらそうだな!って学校の改革起きないかなぁ…(苦笑)
そして私は4月1日に復帰するので、多分元いた席に座るのですよ。
(職員室の引っ越しがまだだから)
学年の先生方に頭下げて、迷惑かけてごめんなさいって謝るところからのスタートです。
心機一転、新しい席でスタートって、ならないのがまた辛いっていうね…。
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