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【詩】神さまがつくるときに考えたこと

木に教わった
根っこの方が葉よりも大切なのではないと
根っこも葉もすべてひとつの「わたし」なのだと
「根っこ」や「葉」といって私をバラバラにしたのは人間ではないかと

木に教わった
頭のほうが足よりも大切なのではないと
頭も足もすべてひとつの「わたし」なのだと
「頭」や「足」といって人をバラバラに切り刻んだのは人間ではないかと

神は人間を人間としてつくった
「これは頭」「これは足」
として人間をつくったのではない

人にも宇宙にも境目はない
でも君たちは切る
言葉によって
知性という凶器によって

人の知性を神は喜んだ
それは道具としては良いものだし
神さまだって知りたいことはある
だか切ったものを再びひとつに結びつけないことを
神は悲しんだ

切りながらひとつを目指せ
そのことが新しい歴史を
そして愛をつくるだろう

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