お前が男だったらな。と言われてみたら
今期の大河ドラマ、光る君へで登場したセリフ
・お前が男だったら面白かったのにな
武士の家庭に生まれた紫式部は、詩を書くことが好きで博識だった。
父親は娘の詩を褒めながら、お前が男だったらよかったのになあ〜、と言った。
実は私も中学生の時に、父にこのセリフを言われたことがある。
私の父も、紫式部の父も、きっと褒めの延長で言ったことなんだろう。
まさかの1000年前のお方と同じ悩みだったとは〜、、と思ったね
わざわざ自分で記すくらいだから、相当悔しかったんだと胸中お察しします笑
強さを隠せ
・お酒が飲めることは男の子の前で言わない方がいい
・女の子は愛嬌
・生徒会長やるの?女の子なのに?
これは実際に、私が家族から言われた言葉の一部。家族仲は良好だし、偏見的な考えを持っているわけでもない普通の家族だからこそ、
これが、誰も言わないけど世間の一般的な考え方なんだと悟った。
昔から何かと強かった。高校のクラスTシャツの背ネームを決めるとき、男友達に何にしたらいいかなあと聞いたら、女帝、と言われたくらいに笑
学業が飛び抜けてできたとか、運動神経抜群、というわけではないけれど、やってみたら大体のことができたり、人と比べず達観しているところがあったから
『能ある鷹は爪を隠す』と昔から教育されていて、強い一面を見せるとあまりいい顔されなかった。あ、謙虚さは必要よもちろん
高校では少し珍しい活動をしていたので、人前で発言する機会が多かったのだけれど、女の子が目立ち、かつモノを主張する様子が心配だったみたい。
男の子に嫌われる心配
心配とは?男の子に嫌われるという心配だったのだろうか。そして嫌われたら、社会で生きにくいということだろうか。
と言うことは、女の子は学校に入っても、会社に入っても、家庭に入っても、男の人に助けてもらわなければ生きていけないということだろうか。
女の子は能力値よりも、気に入られて恩恵を受けるべきという暗黙の了解があるからだろうか。
わあ。背筋が凍りそうだ。欲しい物も地位も、女の子だからという理由で与えてもらうのを待つしかないってことか
そりゃそうだ。政治家も、会社の役員も社会の決定権を持つ人々は9割男の人だもんね
家族はそうやって、社会の厳しさを前もって教えてくれていたんだ。
わあ、より背筋が凍りそう、、
蓄積された違和感
・お正月の宴会は、女性は働きっぱなし
毎年のお正月では、料理を作って運ぶのも、お酒がなくなったらお酌するのも女性だった。いや自分の飲み物は自分で持っていけ〜
味噌汁今はいらないあとでちょうだい 氷が溶けている 空き缶を持っていけ
これ幼少期からそうだったから気が付かなかった。
・自治会の夏祭り おじさんのビール代
これも、多分毎年の自治会費って8割これに当てられていた気がする。
クーラーの効いた部屋で、おじさんたちは樽のビールをいくつも開けて顔を真っ赤にしていた。
外でかき氷を作るのは、フランクフルトを運ぶのは、もちろん婦人会
・女性は免許なし 行動範囲はスーパー
最近はそんなこともなくなったけど、女の子は免許いらないとか、とってもオートマチックでいいみたいな風潮ある。
・一般職採用
総合職と一般職、採用形態が大きく変わる。
ライフスタイルによって、一般職を選ぶことも一つの選択肢なのに、男性の一般職はほぼいない
・イクメンという言葉
自分の子ども。子育ては「手伝う」と偉いのか?
ママが子育てを手伝ってくれる
ママが家事を手伝ってくれる
いや、ママの子なんだから手伝うはおかしいでしょと違和感を覚えたら、、
パパの子でもあります、、よね、、手伝うというか、、主体的なことですよね、、
女性であることが、障壁にならない世界に。
現在、普段の生活ではそこまで感じることがなくなったかもしれないけれど、
やっぱり人生的なキャリアを考える上で、障壁はまだある。
私のように、普段仲のいい家族からの何気ない言葉が呪縛となって、自ら可能性を閉ざしてしまう子、きっと世界中にいる。
そもそもフェミニズムって、女性たちが団結して男社会と戦うみたいな構図があるんだけど、そうじゃないって私は思ってる。
そもそも、お互いに差はなくて、対、ひと。
社会参加で見た時に、その分け方をしないで普通に人として接するだけ。
・セクハラ パワハラ それだけ気をつけるって本末転倒
彼氏いるの?は聞いちゃいけないんだって、という方は多い。
そこじゃないねん〜、、まずプライベートに踏み込むなだとか彼氏に限定するなとか議論はたくさんあるけれど、まず、対ひと として接する態度ではないやん。
自分が聞かれたら
えっ?舐めてるんですか?仕事の話ができないと思ってるんですか?
と思うのではなかろうか。
お前が逆の性だったらと言われたら、、
もしあなたが仕事や勉強を一生懸命に頑張って、成果を残して、上司に褒められた時。
そんなときに、「お前が逆の性だったら面白かったのにな」
と言われたら?そんなどうにもできないこと言われましても、、、となるでしょ。
自分の特性は、性が違うだけで足枷になるの?努力は認められないの?
きっとこう思うはず。
性によるステレオタイプは捨て去って、個人で自立していきましょ、尊敬しあって生きていきましょ、
きっとそんなに難しく考えない方がいいと思うの。
日本がGDP3位を奪還するためには、こういうマインドから更新していければいいなと思うわけです。
フェミニズムはまず気づくこと。そこからです
みなさんが幸せに生きられる世の中を、少しづつ作っていきましょ〜
ciao~
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