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思いのまま書くふりかえり

こんにちは、Jimmyです。
ふりかえり Advent Calendar 2021 15日目の記事です。

この記事では今、私がやっているふりかえりを共有したいと思います。

過去にやってきたふりかえり

まず現在のふりかえりを紹介する前に、過去にやってきたふりかえりを軽く紹介します。

今までやってきたふりかえりは以下になります。

  • KPT(良かったこと、問題、次やること)

  • YWT(やったこと、わかったこと、次やること)

  • 3行日記(良かったこと、悪かったこと、明日やること)

結構、有名なフレームワークを使っていましたが、どれも1、2か月で続かなくなっていました。(なんでうまくいかなかったかをだらだら書いている記事はこっちです。)

自分なりにふりかえると、以下の3つの要因があったのかなと考えています。

  1. フレームワークにとらわれすぎて、ふりかえる内容が制限されていた

  2. 個人のふりかえりの目的設定ができていなかった

  3. 良いふりかえりしようとしすぎていた。(はじめから完璧を目指していた)

なかなか思うようになりませんね。(笑)
そんなふりかえりが長続きしなかった私が、現在何とか続いているふりかえりを紹介したいと思います。

今やっているふりかえり

特にフレームワークを使っているわけではありません。
大雑把に説明すると「思いのまま書くふりかえり」です。
ツッコミどころ満載(笑)かもしれませんが、やり方を共有します。

①1日の終わりに今日起きた、見た出来事や思ったことをただひたすらにノートに書きます。
内容はなんでも良いです。ただひたすらに、思いつくままに書きます。

「今日のイベントなんとかうまくいったかも。この準備があると安心だな」のような仕事のことであったり、
「オリックス日本シリーズ進出した」「今日の卵焼きのでき良かった。やっぱり、醬油はちょっと多めだな」のようなプライベートのこととかもありです。

②次の日に、昨日書いたメモを確認して、良いと思ったところ、そのような文章を記載した背景、今日やることを赤ペンで書いたり、キーワードになる部分には赤丸を付けたりします。

書く内容としては、以下の文言が多いです。
例、自分には○○癖があるんだな、▲▲が要因でうまくいったのではないか、昨日考えた対策より○○の方がよさそうだな..etc

③①と②のサイクルを毎日続けて、1週間に1度、毎日記載したノートを見ながら、翌週のやること、1週間を通してのふりかえりやふりかえりのふりかえりを行います。

これが、「思いのまま書くふりかえり」の全貌になります。

なんでこのふりかえりをするようになったのか?

今年に開催されたふりかえりカンファレンスで紹介されていた本である「ずっとやりたかったことをやりなさい」を読んで、モーニングノートを見たことがきっかけでした。

【モーニングノート】
三ページ程の手書きの文章であり、意識の流れをありのままにつづったもので別名、脳の排水ともいわれる。
ただ手を動かし、心に浮かんでくるものをそのまま書き留めることをめざしている。
卑劣なこと、おろかなこと、バカげたこと、奇妙なこと、どんなことでも構わない。

新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。

この本を見て、
「何でも書いてみると意外とふりかえりもしていそう」
「制約なしで書けるので続けられそう」
と思い、見様見真似で始めてみました。(①の工程が発生)

しばらくして、この方法をふりかえると問題に対する対策や明日やることがその場の感情に引っ張られて記載しており、本当に解決したい問題から外れる可能性があるなと感じました。

そこで、1日寝かした後に改めてみた方が良い対策や次やることを書くことができるのではと思い、②の工程を始めました。

この①と②の工程に加えて、もともと行っていた週1回のふりかえりを組み合わせていった結果、今のふりかえり方になっています。

どんな効果があったのか。

①~③各工程ごとに効果があったかなと自分なりに思うので、それを記載したいと思います。

①(ただひたすらにノートに書く工程)で得られた効果

  • 1日の終わりに書くと気分がすっきりして眠れる

    • 頭のモヤモヤを書き出すことですっきりするみたいなものと一緒かなと

  • 夜に何かを書くということを頭に置いておくと、物事をよく見るようになった

    • 情報のアンテナが以前よりも張るようになった

  • 感情も入るので、一番困っていること/解決したいことが見えてくる

②(次の日に昨日書いたメモを見返す工程)で得られた効果

  • 書いたときには得られなかった学びや仮説が得られる

    • 朝の方が頭がすっきりして、意外と考えられる

  • 朝のタスク整理もついでにできる

  • 一日の始まりにやるべきことを決めれるので、迷いなく1日を行動できる

ただ感情込みで記載しているノートを見るので、ちょっと恥ずかしい内容かいているなと思うことが良くあります。(笑)

③(1週間に1度、毎日記載したノートを見ながらふりかえる工程)で得られた効果

この工程はもともとやっていたのですが、今までは、来週やることや大雑把なタイムスケジュールを組んでいるだけでした。
①と②がはいったことで、新たに以下の効果が得られたかなと思います。

  • ふりかえりのふりかえりが行えるようになった。

  • 自己理解を深めることができた

    • ポジティブ思考の人かネガティブ思考の人か

    • どういう内容を書きやすい人か

今後、このふりかえりをどうしていきたいか?

このふりかえりをしてみて、カイゼンしていきたいと思っていることは2点あります。

1つ目は、意味付けや意義付けが書けるような問い方や仕組みを足すことです。
先日のWACATEの「ふりかえりをふりかえる」というセッションにて、ふりかえりは起こった出来事に対して、意味づけ意義付けをすることが重要とのこということを改めて学びました。下図で言うと抽象的概念化の部分になります。(別イベントの資料ですが、とてもわかりやすかったので引用しました。)

成長を加速させるふりかえりワークショップ

今のふりかえりには、「なになにしなくては」「~したい」というタスクだけが書いていることが多く、意味づけや意義付けをしている記載が少ない傾向にあります。
そのため、今後は意味づけや意義付けができる問い方を用意したいと思っています。(各出来事の最後に「何を学んだか?」という問いを付ける等)

2つ目は、起こった出来事をリアルタイムで記録することです。
いつも1日の終わりに思い出しているので、意外と抜けていたりします。
そのため、出来事とちょっとしたふりかえりができる仕組みを作れば、1日寝かさなくても良くなるのかなと考えています。

今のところ、改善箇所が多いふりかえりですが、自分のペースに合わせて育てていきたいと思います。
今回のふりかえり方法をやってみて、下のスライドの意味がなんとなく分かった気がします(笑)

成長を加速させるふりかえりワークショップ

終わりに

この記事では今私がやっているふりかえりを紹介しました。
思ったことを書いてみるだけでもふりかえりになるかなと思いますので、ふりかえりに困ったら、一旦こちらを試してみてはいかがでしょうか。

1行でもいいんですよと言われて、参加障壁が下がった結果、ここまで書くことができました。

ふりかえりアドべドカレンダーにチャレンジする背中を押していただいたびばさんに感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
来年こそ1行だけかもしれませんが、機会があれば書いてみたいと思います。

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