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増田亨さんによる「設計の考え方とやり方」勉強会のイベント参加レポート

2022/8/3(水)の19:30~21:00で開催されました「増田亨さんによる「設計の考え方とやり方」勉強会」に参加してきましたので、そのレポートを共有したいと思います。

おことわり

今回のレポートは非公式なものであり、自分なりに整理したものです。
また所感の内容は私個人の意見であり、所属企業・部門見解を代表するものではありません。
「そんなこと感じているんだな~」と思ってみていただければと<(_ _)>

お伝えしたいこと

  • 今回の内容は開発者の人ではなくても刺さる部分があった

  • 変更が楽で安全であるとポジティブな効果がある

  • スライドが共有されているので、是非見てほしい

このイベントについて

asken(あすけん)が社内勉強会でやったことを社外にも公開していただきました。(なんて優しいのだろうか)
概要は以下の通りです。

株式会社askenでは、設計をより良くするために増田さんに来ていただき、設計の勉強会を開催してきました。初回に「設計の考え方とやり方」という講演をしていただいたのですが、大変学びがあり、エンジニアチームの設計の議論に深みをもたらすことができました。エンジニアブログに当日の様子を記事にしていますので是非御覧ください。この知見を社内にとどめておくのはもったいないと思いまして、増田さんにお願いし、オープンな場で再演していただくことになりました。様々な方にとっていい時間になると思いますので、是非お気軽にご参加ください。

https://asken.connpass.com/event/254709/

参加目的(なぜ私が参加したのか)

お伝えしたことにも記載しましたが、私は開発者ではなくテスト業務(主にE2Eテスト自動化)をしている人であり、開発経験はありません。
ただ、テスト自動化業務でも設計する場面はあるので、何か参考になるのではないかと思い参加しました。

勉強会に参加して学びになった部分

主な内容はスライドや他の方のブログの方が詳しいので、私はテスト自動化にも共通するなと感じた部分を記載していきます。(スライドのページベースで書きます。)

スライド

他の方が書いたブログ


良い設計とは何か?(スライド5~8)

ここでは良い設計とはどんなことかをお話していただきました。

  • 「良い設計」にすると変更が楽で安全になる。

  • 良い設計にすると変化スピードを上げられたり、学びと成長をソフトウェアに反映できたり、費用対効果の高い技術にいこうしやすくなったりと非常に良い影響を与える

スライドを基に作図

テスト自動化も保守性を高くすることで、開発効率性を上げられたり、変化のコストを抑えられたりするため、この部分でお話していた「変更が楽で安全」な設計はテスト自動化でも同じことだなと改めて感じました。

とっとと作る(スライド32)

ここでは開発の進め方の説明があり、空想で考えるよりも先に作って事実を積み立て、効果を検証して聞くべきだとお話していました。

テスト自動化も導入前にどれくらい効果があるかわからない部分が多いです。
そのため、Proof of Concept(PoC)のように小さいところで自動化を行い(事実の積み立て)、その結果からテスト自動化の実現可否や効果を検証するのが良いとされているため、この部分も共感しました。

<Proof of Concept(概念検証)>
新しい概念や理論、原理などが実現可能であることを示すための簡易な試行。一通り全体を作り上げる試作(プロトタイプ)の前段階で、要となる新しいアイデアなどの実現可能性を示すためだけに行われる、不完全あるいは部分的なデモンストレーションなどを意味する。

https://e-words.jp/w/PoC.html

ただ小さく始めようとしても前述したとおり先に効果を話さないといけない雰囲気があると思うため、そこをどうやって説得しているのかは気になりました。

設計スキルを身につける(スライド33~36)

ここでは、設計スキルを身につけるためにはどうすれば良いか増田さんの経験からスキルを磨く方法を3つ紹介していただきました。

  • 設計の経験則を増やす

    • 実際に作って、ふりかえってみたり、他人の経験則を見て、学びや気づきを得たりすること

  • 検索速度を上げる

    • インプットだけでは廃れるため、定期的なアウトプットや学び直し(アンラーニング)を行うこと

    • 得た知識を体系化する(作図等)

  • パターンマッチ能力≒テラーリング能力を上げる

    • パターンアンマッチから学ぶ

    • 他のやり方に変えて結果を評価する

書籍で自動化を学んだだけでは活かせないので普段の業務で活かしたり、Qiitaやnoteなどでアウトプットしたりすることでスキルが磨かれると思っていたため、上記の方法はとても共感しました。
私はテラーリング能力がなく、ツール依存する性格なので、パターンアンマッチした過去をふりかえって学び直したいと思いました。

感想

今回は開発の技術イベントに参加しましたが、上記で述べた部分であったり、クラス設計の改善方法などテスト自動化にも通じる部分があり、非常に学びの多い会でした。
いつもこのようなイベントは避けていましたが、定期的に参加するのも1つだなと感じました。

また、リアルタイムモデリングも実施しており、ものすごいスピードで質問のグルーピングが始まっていたので開発の方はすごいなと感じましたし、このやり方は面白いなと思いました。

さいごに

今回は増田亨さんによる「設計の考え方とやり方」勉強会のイベント参加レポートを共有しました。
増田さん自身でも以下のコミュニティをやられているので、興味のある方はぜひ参加してみてください。


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