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第三十二回お~いお茶新俳句大賞佳作特別賞を初受賞した話

TBS系で毎週木曜日の19時から放送中の『プレバト』を何気なく観たのをきっかけに俳句に興味を持ち始め、4年程前から俳句や川柳を自己流で詠み始めた。

詠み始めてからは、何かの賞を獲ってみたいと漠然と思い、最初に出したのが人形の吉徳の「ひな祭り俳句」だった。勿論入選するとは思っていなかったが自分なりに工夫して出した俳句がひょっこり入賞できてしまった。

『転勤族 小さき雛様 つれ歩き』

後日賞状と副賞の日本人形が贈られてきて自分はこの分野は結構イケるのでは?と勘違いしてしまい、その後色んな俳句のコンテストに投句するも掠りもしなかった。(厳密に言うととある市の俳句コンテストでは入賞出来た)

しかし、季語を入れずに自由に詠める川柳は割と合っているのか川柳では小さなコンテストに時々入賞させてもらい、僅かだが副賞を頂くことはあった。

お~いお茶の新俳句大賞はもう何年も前からその存在は知っていて、お~いお茶を時々購入してはそこに掲載されている俳句を読むのが好きだった。

俳句と川柳を始めたからには自分もいつかここに載ってみたい‼️いつからか心の片隅でそう願っていた私は4年前から密かにチャレンジを始めた。

大賞や審査員賞、都道府県賞などを含め計2000句が入賞とされるこの賞は一見割と簡単そうに思える。

しかし、応募総数は毎年更新されその総数は20万句以上だという。私の句は最初の3年間は掠りもしなかった。4度目の挑戦となる今年、自分なりに素敵な光景を詠めた句が二次審査を通過したのは6月のことだった。ある日ポストに緑色の封筒が届いたのだ。「これが噂の……」私は心のなかでガッツポーズをした。

Twitterのフォロワーさんで同じく封筒が届いた人たちが報告のツイートをしていた。

私も例に漏れずツイートで報告をした。封筒に入っていた文書の内容は作品、作者名に間違いがないか、本審査へ進めてもいいか、本当に自分で作ったか、他所へ投句していないか、作句をしたときの思いなどを記すものだった。

大抵の人がどうしているのかはわからないが、私がこの新俳句大賞に入賞できるチャンスは今回だけかもしれないと思うと、封書と中の書類を記念に取っておきたい気持ちになったので回答はWebで行った。無事に送信されるよう時々不安定になるWi-Fiを切って、4Gに切り替えてから思いを込めてスマホの画面をタップした。

そこから数ヶ月……入賞の発表は10/24(日)午前11時からYouTube上で行われることがHPや公式のTwitterで告知された。

その日まで何の連絡もなかった。

当日、緊張を携えながら発表の動画を自分のスマホで観た。

当然ながら、上位入賞はしていなかった。(上位入賞者には事前の連絡がいっているようだった)

最後に佳作特別賞の受賞者が都道府県別に北海道から発表された。

この中に入っていればペットボトルに句が載せてもらえる……。しかし、人口の少ない県は入賞者が二名とか六名とか少人数だったりもしたので半ば諦めかけていた。

東北~関東~中部~そして近畿地方の発表になった。京都府、大阪府……人口が多いだけあって入賞者がそれなりに多かった。そうしてついに兵庫県。

年齢が上の人から横一列に四名の名が記されそれが流れていくのだが私の名前がなかなか見つからない……やはりダメなのか!?と落ち込みはじめたところで名前を見つけた。「あった……やった!!」歓喜というよりは信じられない気持ちが勝り、鼓動が暫く間ドキドキと強く脈打っていた。

夫に「お~いお茶入賞できたー♪」と報告しても「良かったねぇ」くらいの返事だったと思う。

しかし、ついに念願が叶った喜びがじわじわと込み上げてきたので午後から親や友人、Twitter等で報告をしてまわった。翌日には早速賞状が届いたのでマジマジとそれを眺め、後日それを飾る額縁を通販で購入した。副賞のペットボトルは12月の配送になるということが書かれた紙が賞状と一緒に同梱されていた。

そして遂に12/12(日)に副賞のペットボトル1ケースが無事に届いた‼️やった、どなたの句と一緒に載ってるんだろう!?

しかし、ペットボトルは受賞者一人一人に向けたオリジナルのデザインのものだった。

有難い‼️でも違う……そう思ってしまった。あくまでも私は市販される商品が欲しかったのだ。自分の句が載ってるペットボトルを近所のスーパーやコンビニで探すのは結構難しいことだろうから商品として先に手にしたかったのだ。

頂いたものはそれとは違ったけれど、念願は一応は叶えられた。(言い方が贅沢ですみません……)

『稜線を滑りシリウスは家路へ(りょうせんをすべりシリウスはいえじへ)』

本名と年齢はここでは非公開にするが、もしこの句が載ったペットボトルを皆さんが見つけることができたら是非購入して連絡して欲しい。その写真が見てみたいのだ。

お~いお茶の新俳句大賞にはこれからも挑戦していこうと思う。

でも自分の人生で最初で最後の大きい賞かもしれない……なんてことも思ったりもする。

ここまで読んでくださって本当にどうもありがとうございました(*^^*)✨


ギャラリー | 伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 https://itoen-shinhaiku.jp/gallery/#online




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